いばしょマガジン

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NPO法人あなたのいばしょが運営するマガジンです。メンタルヘルスのTIPSや相談分析結果などをご紹介していきます。

最近の記事

「死にたい」と思う気持ちから抜け出すために、あらかじめ準備しておく方法

心が限界を感じたり、死にたいくらいの気持ちになると、思考がうまく働かなくなり、絶望的なまま動けなくなってしまうことがあります。ここでは、いざそんな気持ちになった時に使える「心理的危機対応プラン」=PCOPについて紹介します。準備には30分ほどしかかかりません。少しでも調子の良いときに、時間を作って取り組んでみてください。 簡単なステップで準備できる「死にたい」 と思うほどのつらい状態のことを、ここでは「心理的危機状態」と呼ぶことにします。その状態から抜け出すための「心理的危

    • セクシャリティってなんだろう? 〜誰もが自分らしい性を生きるために

      自分のセクシャリティについて混乱していたり、からだの性とこころの性との食い違いに悩んだり、漠然とした不安を抱えていませんか。それは、多様なセクシャリティがあることを知らなかったり、あるいは自分のセクシャリティを受け入れられず気持ちにフタをしてしまったりしているからかもしれません。性的マイノリティは目に見えにくいものです。自分自身も多様な性のひとつであるということに気づくことで、本当の意味での多様な性の理解につながることになります。 性的マイノリティとは 性的マイノリティとは

      • 大切な人を亡くした時に思い出してほしいこと

        祖父母や両親、兄弟、恋人、また友達など大切な人を亡くしてしまった時は、急に大きな悲しみが襲ってきます。特に、身近な人の死を初めて経験するときは、どうすればいいのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。ここでは、そんな時の対処方法をお伝えします。 悲しみは様々な感情を引き起こす親しい人が亡くなった後に抱く悲しみの感じ方は人それぞれで、ショック、無感覚、絶望、罪悪感、安堵感、恐怖、怒りなど様々なものがあります。どんな感情を抱いたとしても、間違いではありません。次から次へと感

        • クラスメートがいじめられている?〜友だちの力になりたいあなたへ

          友だちがいじめられて悩んでいたり、クラスや学校のだれかがいじめられているのを見たり、聞いたりしたことはないですか。学校には自分とは考えや気持ちが違う人がいて、みんな同じではありません。つらい思いを抱えている友だちは、自分から助けをもとめることができないでいるかもしれません。気づいてあげることはとても大切なことです。ここでは、いじめられている友だちの力になりたいときの方法をみてみましょう。 1. いじめられている友だちと話してみるいじめられている友だちを見かけたら、あなたのほ

        「死にたい」と思う気持ちから抜け出すために、あらかじめ準備しておく方法

          朝、起きられないあなたは「起立性調節障害(OD)」かも?

          朝、決まった時間に起きられていますか? どうしても起きられなくて遅刻して恥ずかしい思いをしたり、学校に行けなかったり、家族に怒られて、つらい思いをしていませんか。 その原因のひとつとして考えられるのが、起立性調節障害(OD)という病気です。怠けやさぼりでもないのにもかかわらず、努力が足りないなど誤解を受けることも多く、周囲の間違った認識によって、本人や家族がつらい思いをすることも少なくありません。ここでは、日常生活でみられる起立性調節障害(OD)の症状や、セルフケアを紹介し

          朝、起きられないあなたは「起立性調節障害(OD)」かも?

          学校でのいじめに悩んでいるあなたに伝えたいコト

          いじめでつらい思いをしていませんか? 学校には自分とは違う考えや気持ちの感じ方が違う人がいて、みんな同じではありません。いじめとは、暴力や差別、言葉、嫌がらせなどで追い詰めること、苦しめることとされています。では自分と違う人を、仲間はずれにしたり、無視したり、悪口を言ったり、気にいらないからといっていじめてもいいのでしょうか。いじめられて当然という人はいません。いじめは人が誰しも持っている人権を侵害することで、人として決して許される行為ではないのです。 いじめの様々な種類い

          学校でのいじめに悩んでいるあなたに伝えたいコト

          うちの子発達障害かも? と思ったら〜早期発見の8つのポイント

          子育てをしている中で、子どもの発達が偏っていたり遅れていることに、あれ? もしかしたら? という不安を抱えていませんか。それは、もしかしたら発達障害かもしれません。発達障害は、後天的な病気ではなく、生まれつきの脳の発達が通常と異なるために症状が現れる障害です。 発達障害とは発達障害には、自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性発達障害(ADHD)、トゥレット症候群、吃音などがあり、複数の障害が重なって現れたり、障害の程度や年齢(発達段階)、生活環境な

          うちの子発達障害かも? と思ったら〜早期発見の8つのポイント

          職場でつらい思いをしている人に伝えたい、これってマタハラ?

          マタハラ=マタニティハラスメントは、セクハラ、パワハラとともに、働く女性を悩ませる3大ハラスメントの一つとされています。妊娠、出産、育児を経験しながら働いている中で、不当な扱いを受け、働きにくく感じている方や不快に感じても我慢している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 2015年に厚生労働省が発表した調査では、正社員の21.8%、派遣社員の48.7%がマタハラ被害を受けたという結果が報告されており、働く女性の身に起こりうる身近な問題と言えます。また、女性だけでなく、男性

          職場でつらい思いをしている人に伝えたい、これってマタハラ?

          折れない心を作るには? 「レジリエンス(心の回復力)」の高め方13選

          私たちは日々、ストレスに直面しています。不安にさらされ、落ち込んでしまうことも多いでしょう。しかし、人には誰しも、時間の経過とともに状況から立ち直り、うまく適応する力があります。この力をレジリエンス(心の回復力)と言います。ここではレジリエンスを高める方法を探っていきましょう。 レジリエンスを高める13の方法レジリエンスは誰もが持っている力ですが、意識的に高めていくことができます。以下にその方法を記しましたので、ぜひ参考にしてみてください。普段からこれらを意識してレジリエン

          折れない心を作るには? 「レジリエンス(心の回復力)」の高め方13選

          大切な人の自殺を防ぐためにあなたにもできること

          もしもあなたの家族や友達、同僚など大切な人が自殺しそうだったらどうすればいいのでしょう。自殺を防ぐためには身近な人が支えになることが大切です。「いつもと違う」と感じたら、勇気を出して声をかけてみましょう。 「いつもと違う」様子はその人が悩みを抱えているサインかも 厚生労働省が2016年度に実施した意識調査によると、5人に1人が「これまでに本気で自殺を考えたことがある」と回答しています。たとえ自分自身は自殺を考えたことがなくても、自殺を考えるほどの悩みを抱えている人が周囲に

          大切な人の自殺を防ぐためにあなたにもできること

          職場でつらい思いをしている方に伝えたい、セクハラを我慢していませんか?

          パワハラ、モラハラなど多くのハラスメントがある中で、最も相談件数が多いものが、セクシャルハラスメントです。「傷ついているけど、上司に嫌われるから我慢しよう」「不愉快だけど気づかないふりをしておこう」と、相手に否定的な態度をとると自分の立場が不利益になるのではないかと考えて「NO」を言えない方もいらっしゃるのではないでしょうか。 2015年度に全国の都道府県労働局雇用均等室に寄せられた内容別相談件数の統計によると、全体の55%以上がセクシャルハラスメントの相談となっています。

          職場でつらい思いをしている方に伝えたい、セクハラを我慢していませんか?

          ストレスを感じている若者におすすめしたい「こころのセルフケア」6選

          今「なんとなく調子が悪い」と感じていたら、それはストレスのせいかもしれません。ここでは、自分がストレスを感じていることに気がついた時にできるセルフケア法をお伝えします。 ストレスを感じやすい状況とは ストレスを感じやすい状況には、以下の4つがあります。思い当たることはあるでしょうか。 ●試験、宿題、一目での発表などがある ●友達や家族とケンカしたり、もめている ●引っ越しや転校、親の離婚などで生活環境が変わった ●ペットや友達、家族など親しい人が病気になったりなくなった

          ストレスを感じている若者におすすめしたい「こころのセルフケア」6選

          子どもにイライラして当たってしまうあなたに伝えたいコト

          新型コロナウイルスの感染が広がり、子どもは外遊びが減ったり、親はテレワークで自宅にいる頻度が増え、家族が一日中うちに引きこもることが多くなったのではないでしょうか。家族と長く接する機会が増えることで、ついちょっとした子どもの言動にイライラして怒鳴ったり、叩いてしまったり、「もしかして虐待しているのかも?」と自分を追い詰めている方もいるかもしれません。さらに、新型コロナウイルスの影響によって、これまで以上に周囲に人に悩みを相談しづらくなり、悩みを抱え込んでいる方もいらっしゃるの

          子どもにイライラして当たってしまうあなたに伝えたいコト

          職場でつらい思いをしている方に伝えたい、それってパワハラでは?

          多くのハラスメントの中でも相談件数が増加しているパワーハラスメントは、誰にでも起こりうる身近な問題といえます。しかし、同僚や上司の言動でパワーハラスメントではと感じたとしても「勘違いなのでは? 自分が悪いだけなのでは?」と不安に思ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。 厚生労働省によると、「2016年職場のパワーハラスメントに関する実態調査」で過去3年以内にパワーハラスメントを受けたことがあると回答した人は32.5%、都道府県労働局における「いじめ・嫌がらせ」の相

          職場でつらい思いをしている方に伝えたい、それってパワハラでは?

          これって、こころの病気かな? 〜早く気づくために注意したいサイン〜

          毎日、楽しくすごしたい。でも、現実は友達とうまくいかなかったり、先生や親とケンカしてしまったり。そんなストレスから気分が落ち込んで元気がなくなったり、イライラして怒りっぽくなったりするのは自然なこと。一方で、こうしたしんどい気持ちを抱えながら過ごし、こころの中につらさが残った状態のままでいることは、身体の調子も悪くなってくることがあります。 そんなときは「こころの病気」のはじまりの可能性も考えられます。こころの病気には様々な種類や症状があって、身体の不調が中心のこともあった

          これって、こころの病気かな? 〜早く気づくために注意したいサイン〜