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【読書記録】ニセ占い師に学ぶ!信頼させる「話し方」の技術 コールドリーディング①

著者:石井裕之

コールドリーディングとは[心理的・言語的なトリックを使って、相手の人生や心の中を読み取っているように思わせる騙しの話術]


1.コールドリーディングとは

ニセ占い師やエセ霊能者が使うテクニック。心理的・言語的なトリックを使って、相手の人生や心の中を読み取っているように思わせる騙しの話術のこと。
本質は「騙す技術」ではなく「信頼を得る技術」。

ホットリーディング
→事前にこっそり下調べをしておくもの。

コールドリーディング
→事前の下調べなく、その場で。

2.コールドリーダー4つの心得

①当てているのではなく、解釈しているのだという姿勢を持つ

コールドリーディングは「当てもの」ではない。目的は「信頼を得る」こと。

見ず知らずの人にいきなり心の中を読まれたら…
→不愉快
 →信頼ではなく攻撃が返ってくることも多々ある

当てているのではありません。私はインスピレーションを解釈しているのです。その解釈をより正確にするために、あなたの協力が必要なのです。」というスタンスを保つことで、相談者は安心し、従ってあなたに心を開いてくれるようになります。

②相手がしゃべりたがっていることをしゃべらせる

占いに来る人が一番興味を持っているのは[自分自身]。
誰もが[自分]の話をしたい。

下手な占い師やカウンセラーは自分が話してばかり。優秀な占い師、カウンセラー、コールドリーダーは、相手にたくさんしゃべらせる。そうして相談者の気分が良くなり、さらに情報を開示してくれるようになる
自分の話を聞いてもらって満足すると、相手の話を聞く気持ち、姿勢が生まれる。

③相手が聞きたがっていることを話す

相手は何を期待しているのか。

相手の質問に馬鹿正直に答える前に…
「相手はどんな言葉が欲しいのか?」と考える。
相手の話したいことを聞き出せていればわかるはず。

普段からこの心得を意識し、訓練を繰り返すことで、相手が聞きたいと思っている言葉を導き出せるようになる。

④ただひとりの特別な存在としての相手に、驚きをもって接する

今目の前にいる相手との関係は一期一会。

根源的な、ずっと深いところにある一つの意識…
これがなければどんなテクニックも効果がない…

「今、目の前にいるこの人は、他の人では決して代用できない、ただひとりのスペシャルな存在なのだ。」という驚きを、常に心の中に感じながら接すること。

どんな人であれ、同じ人は存在しない、かけがえのない存在であることを忘れないこと。

まとめ

上記の心得はコールドリーディング以前に、コミュニケーションの基本、マナーともいえる内容。相手との間合いの詰め方を計り、相手の話したいことを考え、相手の聴きたい言葉を考え、相手を一人の人間として見る。
これらを日々意識、訓練することで、人間関係は大きく変わるように思われる。

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