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国内の大学へ総合型選抜で受験したい生徒や海外の大学を目指す場合は、学校内で何かを行い、それを課外活動実績として書くことも大きな意味があります。

課外活動は学校外のコンペティションやボランティア活動ばかりではありません。

そのアイデアの1つです。

『不登校、遅刻や欠席の多い生徒、家庭で問題を抱える生徒などへの協力を考える会を立ち上げる』

時間がかかるこういった活動は敬遠する生徒が多いです。

また、デリケートな問題として考えることもやめてしまう生徒と大人、先生も多いのです。

さて、いったん考え始めると、実際はいろいろなことができそうだと気づきます。

この詳細は説明する必要がないでしょう。

学校で生徒にボランティアやチャリティー、課外活動を義務図けることに反対意見も多くあります。

ボランティアを強制している。子供になにができるか? ボランティアは寄り添って行う必要がある。

精神論的になっています。現実的にボランティア経験がある親は、たとえ小学生でもできることが多いということは理解しています。また、たとえ受験が有利になだろうからという理由でも、実際にボランティアを始めるとその熱意は大人が驚くものに変わります。

つまり、ボランティアを知らない大人が子供のことやボランティアのことを勘違いしていることが多いです。

また、ボランティアを熱心に行う大人が陥ることもありますが、ボランティアは自分のものだという勘違いです。

これは、ボランティアにおけるパワハラで考えてみればわかりやすいでしょう。

まず強制といわれる学校プログラムでのボランティアですが、ボラティアの内容は生徒が決めます。

生徒のアイデアや選択があり、強制というより、活動の機会の固定ということでしょう。クラブ活動に似ています。

子供になにができるか?と思う方はおそらくご自身でボランティアを行っていない、自分がボランティアを受ける必要のない生活を行っている、ボランティアに対して偏見や勘違いがあることだと思います。

封筒に何かを入れて発送の準備をする行為。子供にもできますね。この1つの例で説明は十分でしょう。

寄り添うボランティア。

それも、ボランティアの実際必要とする仕事内容を無視した発言になります。

ボランティアは人と接することばかりではありません。

たとえば、回収したものを選別する。

ここに寄り添う気持ちは必要ありません。

しかし必要ないという言葉は勘違いも生み出すのでもう少し説明します。

つまり、”子供”は大人が思っているほど悪い人間ではありません。

たとえボランティアが大学受験に必要であっても、いったんそのボランティアを行うと決める過程や、決めた後、ボランティア最中に非常に真剣に多くのことを考えます。

その気持ちはボランティアに参加していない大人より、参加しないで気持ちを考えているだけの大人より純粋に寄り添います。

つまり、始めることが第一歩なのです。

また、ボランティアを募集しているグループ、団体なども、ボランティア希望者から面接などをして選ぶことが可能です。本来はボランティアを集める団体が決めることを、正義感で邪魔してしまう人がいます。

どんな人にボランティアに参加してもらいたいかは、その募集側が決めることです。

一例として、街頭募金を考えましょう。

募金でお金を入れる行為に寄り添う気持ちは関係ありません。

しかし、それ以上に、募金箱を持って立つ人のことを考えましょう。こちらは人を選ぶことができます。でも、多くの募金箱が必要ならば、あまりそのボランティアに関して選考して選別する必要はなく、ただ駅前などに立ち募金を集める人たちが多ければよいのです。

それこそ、声がだせない人でも構いません。車いすで座っていてもよいのです。ご想像の通り多くの場合は、大人数を必要とします。

1人で立つより、1000人であちこちに立ったほうが募金が集まります。

細かい説明を省きますが、日本の教育で今後ボランティア活動・課外活動はどんどん必修になります。

国際バカロレアのCASからの発想です。

大人が子供の行うボランティア活動のアイデアを出すことはよいことです。

大人もその時点で多くのことを考えるからですね。

しかし、子供にボランティアをさせておいて、大人の自分はやったことがないでは子供にしめしがつかないので、積極的に大人もボランティアを行いましょう。

夏休みなど、長期休暇にはぜひ親子でボランティアに参加してみることが良い経験になりますよ。

大人がボランティアを行ってこそ、子供の行うボランティアへの理解が深まります。

24時間テレビで、出演者は出演料をもらっているという問題が時たま取り上げられます。

そのことに対する意見も、自分がボランティアを行った後では、味方が変わりますよ。

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