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「戦略的採用のための教科書(Day②採用責任者としての心構え)」

割引あり

なぜ書くか

Every Inc.では「HRからパフォーマンスとワクワクを」というビジョンを掲げ、グローバルな取組みやアカデミックな文献からHRに関する歴史、取組み、事例など”日本なら”ではなく、”グローバルスタンダード”な情報を提供しています。

このマガジンでは多くの企業が抱えている、採用活動に関する課題に焦点を当ててみたいと思います。

弊社では、採用コンサルティングサービスとして多くの企業様の採用活動を支援させて頂いており、その知見を少しでも共有し、多くの企業様がより良い採用活動が出来るようにと、これまでクラアイント様にご提供していた「戦略的採用の為に、私が知っている事」をNoteで無料公開する事と致しました。当然100%正解ではないとつくづく思っておりますし、外部環境の変化、トレンドによって根本的な考え方は変わっていくかもしれません。

しかし多くの採用責任者が、「離職が絶えず、ポジションが永遠に埋まらない」「現場からのプレッシャーに追われ、進歩を感じない」といった問題に直面しています。この教科書では、そんな課題に立ち向かうためのアプローチと、それを支えるための戦略的採用について詳しく探っていきたいと思います。

もし何か採用でお困りのことがありましたらご連絡ください。


「戦略的採用教科書」の使い方

もし、あなたが採用活動をもっと戦略的に行い、組織の効率性と効果を向上させたいと考えているのであれば、この教科書はきっと役立つかもしれません。

もっと戦略的に採用したい
もっと効率的に採用したい
もっと効果的に採用したい

というか・・・

もっと経営に貢献したい
もっと社員を幸せにしたい

そのような事を考えていらっしゃる方に、様々な学術的フレームワークと実践例を基にして頂けるように頑張って作成して参ります。


心構え①採用は「目指すべき組織」を目指して始める

採用活動は非常に多忙な仕事である為、採用充足のみが目的となってしまいます。何のために採用活動を行っているか、HRのミッションに立ち返って振り返りましょう。

“The right person at the right place does the right things”
(適切な人材が適切な場所で適切な仕事をする)

HRのミッションは組織の適材適所・適所適材を実現する事です。今現在、自社の人と組織の最適マッチングが出来ているかを、まず考えなくてはいけません。採用責任者として、採用目標を達成することはもちろん重要なKGI・KPIになります。そしてその達成率が優先的に評価されることは当然です。しかし、もう一つ上の視点で、「適材適所・適所適材が実現できているのだろうか」という事を考えてみてください。

採用チーム内での議論でこの視点を養う事はできません。採用チーム内では、自分たちが影響力を及ぼせる範囲が限られているからです。従って、採用責任者であるあなたは、「人事部全体としての議論、または事業責任者、経営陣との適材・適所適所適材に関する議論」を避けてはいけないのです。


1年後でも、3年後でも、5年後でも、どのようなスパンを見せてでも結構ですので、採用を始めるポジションが埋まったときの効果・インパクトを具体的に想像してから採用を始めましょう

心構え②大きな戦略は何か?ビジネス戦略を知る

採用活動は非常に多忙な仕事である為、採用充足のみが目的となってしまいます。何のために採用活動を行っているか、ビジネス戦略に立ち返って振り返りましょう。

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