朝のわたしを包む。

わたしは今日も朝方に眠りについた

けれども今朝は、寝坊した妹の慌ただしい物音できちんとした時間に目が覚めてしまった

変わりのないぬるめのソイラテをひとくち
昨夜作ったカラメルバナナマフィンは少し重たく感じたが、起床した朝の希望を膨らませるにはちょうどよかった

今日から変われるかもしれない

気づけば私は、またベッドにいた

太陽の光を受け入れない穏やかに暗い部屋

まだ、分からない
きっと今日から、
これから、変われるかもしれない

カーテンの向こうに広がる景色を思い浮かべ
すでに心が優しく微笑んでいだ

いつのまにか広がる淡く柔らかなひかり

澄んだ空気が音をたてずに入り込み、私の肌をじんわりと冷ましていく

この部屋に、やっと息が吹き込まれたのか

つめたく澄んだ香りを、浅く吸い込むと
ようやく視界がひらけた

窓の外にはほんのすこし積もった雪と真っ白な空
公園と住宅


そうだった、私は生きているのだ


今日という日を、私も生きていたのだ

しかし、いつから私は取り残されてしまったのだろう

きっともう追いつけない

丹前に包まれ、やわらかなひかりを肌で感じた


あと少しだけ、このままでいさせて

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