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ほまれ
2023年6月27日 15:53
小説の好きなところは、そこに自分だけの世界があるところだ。知らない人でも、知っている人でも、家族でも友達でも恋人でも、どんな人だって立ち入ることができない世界。とても孤独な世界だと思う。だけど、わたしにはその孤独が必要なのだ。仕事終わり。くたくたになって乗る電車。ああ一人になりたい、と思う。誰もいないたった一人の空間で、思い切り息を吸って吐きたいと思う。そんなとき、カバンの
2021年4月6日 12:06
94857文字を紙の束にして手に取ってみると、その厚さと重さにびっくりした。ばら撒かないようにそっと持って、四隅を整え封筒に入れる。私の書いた94857文字は誰かの目に留まることはないし、当然お金になるなんてこともない。でも私はこの94857文字が何よりも価値があるものだと思った。私が諦めず、最後まで書き続けた世界に一つしかない物語だからだ。私が初めて小説家になりたいと思ったのは小学