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夏に向けて意識したい美容のあれこれ

こんにちは。なごみ地蔵です☺️

本日は、「夏は肌悩みが増えて嫌だな」と思っている方に向けての記事です。

日差しが強くなってくることで日焼けを気にされる方や、汗をかくことでメイク崩れニオイを気にされる方も多いのではないかと思います。

そこで今回は、ちょうどこれからの時期にぴったりな美容情報を、こちらの本から抜粋して皆さまにお届けします!

夏のスキンケア①日焼けのアフターケア

紫外線を長く浴びた肌は「炎症」を起こしており、これに反応してメラニンが生成されます。
「メラニン」は肌を守ってくれる物質ですが、ある程度の量になると肌が黒くなってしまいます。
できるだけ早く炎症を鎮めれば、メラニン生成も早めに収まり、肌色の変化も最小限にできます。

日焼けをした後のケアには次のような抗炎症成分がおすすめです。

*グリチルリチン酸ステアリル・グリチルリチン酸2K*
もっともポピュラーな抗炎症成分。
ステアリルはクリームなど油が多い製品に配合。
2K(ジカリウム)は化粧水など水が多い製品に配合されている。
*プラセンタエキス*
美白有効成分の一種であり、微弱な抗炎症作用も確認されている。
角質のターンオーバーを促進する働きによりメラニンを速く排出する効果も期待されている。
*m-トラネキサム酸*
肝斑に効くことで有名な成分だが、炎症を抑えるのにも効果的。
*酢酸トコフェロール*
抗炎症成分ではないが血行促進で代謝を速めてメラニンの排出を促す。
*アラントイン*
細胞修復を手助けし、創傷治療を促進する。抗炎症作用もある。

ビタミンCなどの「美白コスメ」は、メラニンの生成や酸化を予防する効果がありますが、太陽光をたくさん浴びた後は、すでにメラニンが次々に生産されているため、この段階に美白成分を塗ってもあまり意味はありません。


夏のスキンケア②「シミ消しコスメ」に注意

美白とは、肌の色調変化を「予防」することと定義されており、美白化粧品で明らかに肌が白くなることは、基本的にはありません。

理論だけでいえば、できたシミを薄くすることは不可能ではありませんが、そのためには強力な効果と同時に刺激も伴う成分を、かなりの濃度で塗り続ける必要があります。
現実的には難しく、安全性を重視した市販の美白化粧品では、1年塗り続けて「少しはシミが薄くなったかも?」程度の効果です。

そもそも、シミのもとである「メラニン色素」は、肌の「炎症」に反応して生成されます。
炎症が起きる原因は、紫外線、ニキビ、ケガ、刺激の強い成分、摩擦などのあらゆる肌ダメージです。
つまり、シミを防ぐには、まず炎症を引き起こす行為を慎むべきなのです。
ところが、シミに有効とあれる成分は刺激が強く、肌が炎症を起こしがちで、皮肉にもシミを濃くする場合が多いのです。

シミは以下の3つに分類され、タイプによって対処法も異なります。

老人性色素斑
UVA波の蓄積によって10年、20年かけてあらわれる。
薄茶色で、輪郭は比較的はっきりとしている。

【対処法】
基本的に、消すためには「レーザー治療」に頼るしかない。
普段のケアとしては「プラセンタ」「ビタミンC誘導体」などで悪化を優しく防ぐのがおすすめ。
ただし、ビタミンCそのものにはかなりの刺激があり、肌に炎症が起きてかえってシミが濃くなることも。
炎症性色素沈着
ニキビ、ケガ、日焼け、摩擦などの「炎症」によってできたシミ。

【対処法】
「ビタミンC」などの強い美白成分は炎症を起こし、かえってシミを濃くしやすいのでNG!
ターンオーバーが正常なら、放っておいても3ヵ月くらいで消えるので、普段通りの優しいスキンケアを。
肝斑
主に「女性ホルモン」の乱れが原因。
顔の左右対称に、ぼんやりとした形であらわれる。
20代後半~40代の女性によくできる。

【対処法】
「トラネキサム酸」の内服と、「m-トラネキサム酸」の塗布が有効と言われている。
m-トラネキサム酸は、わりと作用の穏やかな成分なので継続しやすい。
レーザー治療は種類によっては逆効果だが、きちんと選べば効果的。


夏のメイクアップ①紫外線対策

私たちが防ぐべき紫外線には、「UVB」と「UVA」の2種類があります。
それぞれ特徴や影響が異なり、UVBを防ぐ指標を「SPF」、UVAを防ぐ指標を「PA」と呼んでいます。

*SPF*
UVB(浴びると肌が赤くなる紫外線)で炎症が起こるのを、通常の「何倍」遅くするかの指標。
日本における最大値は「SPF50+」。
*PA*
UVA(蓄積するとシワ・たるみの原因となる紫外線)を防ぐ効果をざっくり表した指標。
最大は「PA++++」。

日焼け止めの「SPF」と「PA」は、1㎤あたり2㎎塗った場合の実験結果です。
実際にこの量を塗ると、肌がベタベタになってしまうため、普段使用する際はもっと薄く塗ります。

つまり、実際の効果はもっと低く、SPFの数値は表示の5分の1程度と考えるのが現実的です。
よく伸びる日焼け止めの場合、さらに効果が低くなります。
メイクをされる方であれば、液体系の日焼け止めよりも、ファンデーションなどの「パウダー」の方が崩れにくく、光を拡散する作用もあるので、より効果的です。

日焼け止めに配合される紫外線防止成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。

*紫外線吸収剤*
UVカット効果は高い。
吸収した紫外線エネルギーを放出するため、乾燥やまれに刺激も。

【日本でよく用いられる紫外線吸収剤】
メトキシケイヒ酸エチルへキシル
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸へキシル
ドロメトリゾールトリシロキサン
オキシベンゾン-3(オキシベンゾン)
オキシベンゾン-4(スルイソベンゾン)
オキシベンゾン-5
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)
テレフタリリデンジカンフルスルホン酸
*紫外線散乱剤*
UVカット効果は穏やか。
粉なので白浮きしやすいが肌負担は少ない。

【日本でよく用いられる紫外線散乱剤】
酸化チタン
酸化亜鉛
※酸化亜鉛は金属アレルギーを持っている人には合わない場合も。
金属アレルギー体質の人は酸化チタンを選ぶと良い。
(ただし酸化亜鉛の方が白浮きしにくい)

ここまでの内容をふまえて、紫外線対策のベースメイクのポイントをまとめたものがこちらです。

・クリーム系の日焼け止めor下地+パウダー(共にSPF30・PA+++程度、紫外線散乱剤のもの)
・夏のレジャーでは、紫外線吸収剤入りだろうとSPF50以上を。
・敏感肌の人が紫外線吸収剤入りのものを使う場合は、いつもと同じ紫外線散乱剤の日焼け止め(or下地)の後に塗る

また、外出先での日焼け止めやメイク直しのポイントは、

・日中、外に2時間以上いる場合は、約2時間おきに日焼け止めを塗る(SPFによって差はあり)。
・崩れた部分をメイク用スポンジで優しく抑え、SPF付きのパウダー(ファンデーション等)を重ねるだけでOK。
・完全にメイクオフして直したい場合は、コットンに乳液かスクワランを取り、優しくメイクをふき取る。


夏のメイクアップ②「キレイに崩れるメイク」の秘訣

崩れ防止系の化粧下地やファンデーションを落とすには、脱脂力の強い「ミネラルオイル」などのクレンジングが必須です。

ミネラルオイル系のクレンジングで洗い続けると、肌は乾燥していき、肌が潤いを補おうとして皮脂を分泌し、皮膚表面だけオイリーなテカリ肌になったり、油分過剰でニキビができたりもします。
だからといって、しっかりメイクをしながらも、肌に優しいからと洗浄力の穏やかなクレンジングを続けると、メイクの油分が毛穴に残留していき、黒ずみ毛穴やニキビにもなります。
素肌の美しさも求めるなら「わりと崩れない」か「キレイに崩れる」程度のもので妥協をするのが良いと言えます。

・オイル主体だと崩れにく過ぎるので、「水」主体にオイル(シリコーン等)を混ぜたリキッド系がベター。
・クリームタイプは汗や皮脂で簡単に落ちてしまいやすいので崩れにくさは△(肌負担は低い◎)。
・二層式のミルクタイプで粉体(紫外線散乱剤やパウダー)が多いものは、わりと崩れにくい傾向あり。

下地は「水」を主体に「シリコーン(シクロペンタシロキサンやジメチコン)」などの安定性の高いオイルを混ぜた構成のものだと、肌に刺激になりにくく汗や皮脂に溶けにくいため、対崩れ性能の高いベースが作れます。

また、シリコーン系より落ちやすいですが、「トリエチルヘキサノイン」などのエステル系オイルを主体にした下地も比較的キレイに崩れます。


夏のボディケア①足裏の洗い過ぎに注意

石鹼や安価のボディソープでゴシゴシ洗うと、においの元凶「雑菌」が増えてしまいます。

皮膚常在菌のうち、肌に良い働きをする善玉菌は「弱酸性」の環境を好み、悪玉菌や外部の雑菌は「アルカリ性」の環境で活性します。
石鹼は洗浄力が強いうえにアルカリ性で、市販のボディソープも大半が石鹸ベースです。
つまり皮脂が減りやすいうえに、一時的に皮膚をアルカリ性にするので、良い菌が減って雑菌が繁殖しやすいのです。

皮膚が弱酸性を保てるのは、皮膚常在菌が「皮脂」を食べて脂肪酸を作るからです。
ところが足裏には「皮脂腺」がないうえに、皮脂が極端に少なく、アルカリ性に傾くと弱酸性に戻りにくいので、良い菌が減り、においの原因となる雑菌が増えてしまいます。
「カルボン酸系」や「アミノ酸系」の弱酸性ボディソープで洗うのが望ましいと言えます。


夏のボディケア②制汗剤の常用に注意

汗がにおう原因はさまざまな菌類が汗を分解し、イヤなにおいがする物質を作るからです。
そのため、一般的な制汗剤は「殺菌剤」を配合しています。
しかし、殺菌剤は良い菌も雑菌も区別なしに殺してしまいます。
良い皮膚常在菌が減る分、外部の雑菌が繁殖しやすくなり、かえって“におい体質”になりやすいのです。

制汗剤の成分で、もう1つ気を付けたいものが「収れん剤」です。
これは肌にわざと「微弱な炎症」を起こし引き締める成分ですが、制汗剤の場合は炎症による「腫れ」で汗腺を閉ざし、その中に汗をせき止めるのです。
これが続くと、汗腺の中に汗が蓄積し、制汗剤なしでちょっと運動した際に、せき止められていた汗が一気に噴出します。
こうして、ますます“汗っかき”になってしまい、副作用として皮膚のかゆみや汗疱(水疱)を招くこともあります。

また、制汗剤を全身に使うと、発汗が阻害され、「熱中症」の危険性が高まるという研究結果もあります。
ワキや足の汗は蒸発しにくく、あまり体温調節に関わっていないと考えられているため、使用する際はワキや足だけにするのが望ましいです。

そのため、制汗剤は毎日のように常用せず、汗の季節に必要最低限に使用するのが良いと言えます。


夏のボディケア③デオドラント製品の使い方

汗を拭く「ボディシート」は、大多数が「エタノール」を主成分にしています。
エタノールは「揮発性」があり、皮膚から熱を奪ってすぐに蒸発します。
熱を奪うためひんやりし、揮発の際に周囲の水分(汗)も一緒に蒸発させるためサラッとします。
ただし、高濃度のエタノールは、敏感肌の人には刺激になります。
商品パッケージにも、アルコール過敏症の人や肌の弱い人、乳幼児は使わないこと、などと注意書きがある場合もあります。

ボディシートの界面活性剤は、低刺激な「非イオン系」が基本ですが、エタノールが主成分だと、肌にはやや刺激があります。
中には、サラサラ肌を演出するために、「乳酸」や「サリチル酸」などといった刺激のある角質分解成分を加えた商品もあります。

そのため、汗を拭くのは、水で濡らしたタオルなどが望ましいです。
シートが不可欠であれば、少しですがエタノールフリーの商品もあるので、それを使うのが良いでしょう。
赤ちゃんのおしり拭きは、ほぼ水だけなので、これで代用する手もあります。

また、肌ではなく「服」に噴射して体臭を防ぐデオドラントスプレーもおすすめです(衣類の消臭スプレーとは別物です)。
これは、服に消臭成分を付着させることで、発汗を阻害せずに、汗のにおいが服を通して外に漏れるのを防ぐものです。


夏の暮らしケア:消臭スプレーの使い方

洗濯が難しい服や布団などに便利な、吹きかけるだけで除菌・消臭ができるスプレーをお使いの方もいらっしゃると思います。

衣類・布製品用の消臭スプレーは、家庭用品表示法の対象外なので、「除菌剤」などざっくりとした成分名しか書かれていません。
しかし、これには毒性や刺激のある陽イオン界面活性剤(第四級アンモニウム塩)が使われているケースが多いのです。

消臭スプレーの界面活性剤はほとんど揮発しないので、同じ部分に繰り返し噴射していると蓄積します。
肌に直接触れないカーテンやコートなどに使う分には平気ですが、寝具などは注意が必要です。
その他のアイテムも、子どもやペットがいる場合は、舐めてしまうことがあるので油断はできません。
なお、消臭スプレーでにおいが消えるのは、化学成分でにおい物質を「吸着」しているからで、汚れがなくなるわけではないので、定期的に洗濯が必要です。

消臭スプレーを選ぶ際は、除菌剤だけのものよりも、低刺激な「両性界面活性剤」も併用した商品の方が優しいのでおすすめです(そのぶん除菌効果も低くなりますが)。


最後に

今回は、美容化学者かずのすけさんの著書「オトナ女子のための美容化学 しない美容」の中で、これからの時期にぴったりだと思った情報をピックアップしてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

以前のこちらの記事では、かずのすけさんの別の著書を参考に、勘違いしていそうな美容情報を紹介していますので、宜しければチェックしてみてください!

かずのすけさんをはじめ、美容系ユーチューバーさんの動画を参考に買い物をする機会が増えたため、実際に使っている製品の紹介も近いうちにしたいと思っています。

興味を持っていただけましたら、ぜひフォローの上、更新をお待ちいただけると嬉しいです☺


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「この記事を読んで良かったな」
「今度買うときは成分もチェックしてみよう」
と少しでも思っていただけたら、
「スキ♡」やコメントをいただけると嬉しいです☺

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