見出し画像

【詩】真赤に濡れたI


気に入らないよ全部。

ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ君のせいだ


世界のキラキラが眩しすぎたあたしは可視できる星を線で結んで孤独に「ん」をつくる
言語ゲームはぜんぶぜんぶ死んでるの。終わらないしりとりはつまらないでしょ?   でもさ、


そんなげんじつのなかでもゆめをみていたくてあたしは 、
ひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらにそれを夜空に描いては「銀河鉄道の夜」に恋をするの


真赤に染まつたやはらかなマフラーの下に隠された首元をトガッた動/脈が静/脈を蹂躙するようにしてぐつぐつと存在した(「独」 、 「独」 、 「独」 、 「独」  、※以下、「独」については省略※ )
音速で通過する時間は足元に一切の注意を向けずに浮遊する現在に"それ"はいない(よって未来に"それ"がいると予想)
それは質量を伴わず。まるで色を拒否したあの風船のようにして〈世界〉をセピアに対置する(ねえ、 お願いいかないで  )


かつて明治期に流行した自己表象ブームが長い長い長い長い長い長い長い長い沈黙を破るようにして埋もれていた地中から再び出した(め)にゴルッと突き刺したカッターナイフを手にした病んだ少女
が太ももにシュッと線を引いた

流れてきた真赤のなかにクリスマスが挿入できないことを知ったサンタクロースは今日が実をいえば何を祝う日なのかを見失って項垂れる(質量を伴った物体の落下と衝突音。そのあとにヘッドホンで世界を遮断した少女のカットを挿入)



うん『ミスミソウ』は痛かった
、から
「泣いちゃったよ」。喪くした村上春樹(の)
甘い世界がわたしのすべてがいいな。
いまはもうなにもみたくない
・・・・・・・・・・・いたいいたいいたい!!!


・・・・・・・・もういーや
ふわふわにとけちゃったのわたしのI
「だからもう死ねないんだ」




今夜。もしもきみがさみしくなったら空を見上げてほしい
そしてそのとき星がみえることを祈ってる
きみの昏くて深い孤独はその一瞬間、真赤に燃え盛りながら世界を走り抜けてゆく百億光年のように昏く昏く深く深く煌めく


(それでも)この世界が未だ愛すべきものであると信じていたい
たとえどんなに汚れて穢れてしまっても、それがぜんぶきみの生
そして、ぼくはそれをいつでもいつまでも美しいと、愛しいとさえおもうだろう


(上記のほか、書簡自体の激しい劣化や痛みにより修復及び解読不可のため省略)


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?