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就活は「弾を増や」したもん勝ち。


This is my 7カ月間の就活記録!!


2023年8月4日、ようやく1社から内定をいただいて僕の就活は終了した。
複数社から内定をいただいて選ぶなんて、僕にそんな贅沢をする余裕はなかった。
この7カ月間、苦しさや悩みと戦いながら生活していた。
今思えば大したことなかったやんって思うけど、その時は一大事だった。
ESを出した企業数はたぶん50社くらい。毎日お祈りメールが届く時期もあった。それに最終面接4連敗は精神的にけっこうきた。
面接を通過する喜び。他人から評価される怖さ。自己嫌悪。いつも助けてくれる友人や先輩、先生、両親への感謝。いろんな感情が沸き起こった。

ただ、僕は納得できる就活ができたと思っている。
そして、同時に「あの日、僕にお祈りメールをくれた企業さん。僕を落としてくれてありがとうございます。」と言いたい。今、そんな気持ちだ。
「就活はご縁」とは良く聞くが、あのタイミングで内定をもらえた会社に出会えたことは本当に良縁だったと思う。

クチコミサイトを見ると、中小企業によくある不満ばかり書かれていて正直、怖さもある。
でも、自分の市場価値を上げるためのファーストステップには最適な会社だと考えている。
単純にマンパワーが足りてないから、自分で考えて動く環境やある程度の裁量権もあると思う。それにずっとやりたかった海外と関わる仕事で、海外出張したり、英語を使って営業したりできることもやりがいに繋がるはずだ。いつかなりたいと思っていた、英語を使ってバリバリ働くかっこいい自分に最短でなれる環境があると思っている。
若いうちはバリバリ働くのがいい。今はそう考えている。
体調を崩さないようにだけ気をつけたい。

この7カ月間、何をしていたのか振り返り、今後の目標も改めて考えたい。
もしこのnoteを読んでくれている就活生がいたら、経験の一つとしてほえ~って感じて読んでみてください。笑
今頑張っているあなたなら、きっと納得できる就活ができるはず。勝手にそう思っときますので。


1月―右も左も分からなかった

そろそろ就活を始めようかなと思い始めたのはいいものの、何から手を付けていいのかまったく分からなかった。
年始早々、兄貴に泣きついたら家まで来てくれて、正月から4時間くらい就活相談に乗ってくれた。あの一日が無かったら、本当にお先真っ暗だったと思うから兄貴には感謝してもしきれない。まじ感謝!!

兄貴のアドバイス
①他の先輩らに話を聞いて、どんな仕事があるのか現場レベルで知る
②自己分析も企業研究も面接対策も「逆算思考」で考える
③困ったらいつでも兄貴を頼る

兄貴がくれたアドバイス通り、仕事とは何かを知る為に仲のいい先輩や先に社会人になった同級生らに話をたくさん聞いた。
仕事ってこんなたくさんの種類があるのかって思った。
自分何がしたいんやろ?という疑問も生まれた。

相談した先輩も友人もみんな、頑張れ!と応援してくれた。
まじでみんないい人たち。
周りに恵まれていると改めて感じた。感謝しまくった2023年1月


2月、3月―自己分析を始めて、業界を絞った

M1後期の授業と期末課題にめどが立ち、本格的に自己分析なるものを始めた。
自分のことを改めて見つめ直すプロセスはかなり面白かった。
ただ、何のために自己分析をしているのかという目的を意識しなければ時間を浪費するだけになってしまう危険性も高いと感じた。
実際に僕は自己分析沼にはまりかけた。要注意。

参考にした本はこちら

これらに加えて、三井物産インターン出願書類の一つの「自分史」がかなり役立った。ぜひ調べてみてください。


海外で仕事したいな。英語使って仕事したいな。
自己分析をするなかでこの思いに気づき、安直に「海外=商社」と決めつけて業界を絞ってしまった。
これが後に自分を苦しめることになる。
なぜなら、海外軸以外の就活の軸がこの時はなかったからだ。

なんとなく自己分析して、就活やってる気になっていたんだと思う。

案の定、4月5月は自分がプレーヤーとなり海外で活躍するという思いを忘れかけて、少しでも海外と取引がある商社ならとりあえず受けていた。
実際に自分がする業務までは考えていなかった。

「会社がやっていること」と「実際の自分の業務」は異なる。
この差を知る為にインターンシップはあるんだなと今となっては思う。
インターンシップに行った方がいいかどうかと言われたらどっちでもいいと思う。
「会社がやっていること」と「実際の自分の業務」を知る為に必要と思えば応募すればいいし、他にやりたいことがあるならそっちに全力投球すればいい。僕は後者だった。M1の夏は本の虫になって研究をしていた。

ただ、就職をするのであれば、世の中にどんな仕事や会社があるのかは少しずつ調べておくのがいいと思う。
分からないなりに無数にある会社という森を探索しておくのだ。
これは文学研究と同じだ。
無限にある先行研究や文献のタイトルやざっくりとした内容を知っておくだけでも、自分の引き出しが増える。正直、その時はその文献がどう役に立つかは分からない。ただ結局それが回りまわって、自分が展開したい論を支えてくれることがある。
これやりたい!って気づいたときに、それが実現できるような選択肢を自分の中に蓄えておくことが大切だと改めて感じた。

僕のアメリカ文学の師匠が「弾を増やす」と口酸っぱく言っている。
論を展開する為の資料や根拠を自分の引き出しとしてできるだけ多く持っておくと、より強固な論になるという意味だ。
就活も自分の中の選択肢を持つこと、つまり「弾を増やす」ことが重要だと思う。


4月、5月―選考が進むも、持ち駒が減ってきて焦った。

この2カ月はとにかくがむしゃらに面接対策と企業研究をやっていた。
本気で行きたいと思った会社の座談会に参加して社員さんと話したり、ビズリーチキャンパスを利用してOBOG訪問をしたりした。

面接対策では、しっかり考えているのに上手く言葉にできない状態が続いた。文章で考えるよりも口に出して話す方が難しいと痛感した。

OBOG訪問では、その会社のことから社員さんの経験まで気になったことを聞きまくった。
出会った人みんなが優しく丁寧に教えてくれるから、なんていい人たちなんだと思った。貴重な時間を割いて、僕みたいなぺーぺーの相談に乗ってくれて本当に感謝している。
僕も社会人になっても、あの方たちのように誰に対しても分け隔てなく接する人になりたいと思った。

ただ、先述したようにこの2カ月は自分がプレーヤーとなり海外で活躍するという思いを忘れて、少しでも海外と取引がある商社ならとりあえず受けていた。
とにかく焦って、自分がやりたいことをやる為の就活ではなくて、早く内定をもらうための就活になっていた。

持ち駒が減って来て、就活エージェントも活用し始めた。
エージェントに相談する際にも、真っ先に商社と伝えていた。
自分が将来どうなりたいのか不明確になっていた。

今思えば、なぜ商社かという理由を無理矢理作っていた気もする。
久しぶりに大好きな院の先輩とLINEをして、「なんで商社?」と聞かれた。その時、明確な理由を語れない自分がいた。


6月―持ち駒ゼロに。説明会から再スタート


忘れもしない6月23日。
最後の持ち駒企業にお祈りされた。
最終面接だったし、本気で行きたかった企業だったし、まじで悔しかった。
同時に、持ち駒がゼロになりどうしていいか分からなくなった。


しっかりお祈りされた。


その日の夜、気になっている人と会う約束をしていた。
もちろんその人にも就活の相談をしていたから、どういう顔をして会ったらいいか分からなかった。
お祈りメールが届いた14時頃に、「ダメでした!」ってLINEを送った。
返信しにくいかもしれないと思って送信取消した。
その時はまた頑張るしかないっていう気持ちだった。
でも、実際に会ったら、感情がぐちゃぐちゃになった。
ドトールでその人を前にしたら、めっちゃ泣きそうになって歯を食いしばった。
結局、泣いた。

動くしかないよ。24時間はみんな平等だからね。

そう言われた。
不安や不満を全部吐き出した。人を頼れないという短所が発動して、考えていることを行動に移せていない自分がいることに気づいた。

自分が成りたい自分って今の状態なのか?
自分が成りたい自分になる為の就活ができているのか?


6月末から僕の就活第2章が始まった。
軸の再考と企業探しを並行して行った。
やっぱり譲れないのは、あの時の憧れ
それと、バイトで常々感じていた主体的に仕事をすることの大切さも加えた。

就活の軸
①グローバル(世界中に拠点、海外進出)
②挑戦や変革の風土があり、かつ自分がプレーヤーとして積極的に働ける(成長環境)
③事業内容、その会社が目指す方向に共感し、誇りをもって働ける(共感)
④年間休日120日以上
⑤家賃補助あり

もちろん面接で話すのは①~③だ。
自己研鑽の時間と経済的余裕を確保したいから④と⑤も絶対条件として挙げた。
企業探しは先述したエージェントも頼った。

自分では見つけられない企業をたくさん紹介してもらった。
選択肢という「弾を増やす」為にもエージェントを利用するのはアリ派だ。
内定をいただいた会社もエージェントが紹介してくれた。


持ち駒がゼロになって、自分の中で何かが変わった。
やっぱり憧れに対する強い実現欲求だと思う。
憧れを憧れのままにしたくない。
その思いを叶えるための覚悟ができたような気がする。

遅いけど、オンライン英会話を始めた。
表現の幅を増やしたくて英語の記事を今まで以上に読むようになった。
確実に落ちた前後で僕は変化した。


7月―自分と向き合った1ヵ月


また説明会からスタート。
一からスタート。

たぶん15社くらい説明会に参加した。
3月と同じことをやっていて、「何してるんやろ俺」って思うこともあった。正直、しんどかった。
本当に内定というものがもらえる日がくるのか分からなかった。
それでも、充実感はめちゃくちゃあった。
僕は5つの就活の軸という「弾を増や」したから強いんだ。そう思えた。
軸が定まっていた分、ここだ!と思える会社に出会いやすくなった。

良いと思った会社の選考対策をする際には、兄貴が教えてくれた「逆算思考」を使った。軸に当てはまっている=志望理由が語れるという式ができた状態だったから、内定という目標から逆算しやすかった。
そして、自分が実際にその会社で働いて、海外でバリバリ働く自分を実現するイメージを具体的に持つことができた。

「選択と集中」という新たな金言を兄貴から授かった。
15社のうち、選考に進んだのは5社。
この中で勝負を決めるという覚悟を決めた。

最終選考まで進んだのは2社だった。
そのうちの1社から内定をいただくことができた。

もう1社の最終面接がダメだった理由は、内定をいただいた会社へ感じるワクワク感があったからだと思う。
住む場所で言えばダメだった方が便利だったと思う。
ただ、心のどこかでそこじゃないって感じていた。
それにダメだった方の最終面接があった7月26日、僕はコロナ陽性で熱があった。
3年ぶりにちゃんと体調を崩した。その週はずっと熱があった。
そういうめぐり合わせだったのかもしれない。


8月4日、最終面接。


この会社がダメだったら、どうしよう。


正直、そういう考えも頭をよぎった。
ただ、この1か月を振り返ると、初めてあの時の兄貴みたいに自信を持って「あれだけやったんやから、俺が落ちる訳ない」と思えた。

実際に準備した項目
(社是やメッセージは読み込み、自分の意見を持つことを意識した)
・社是
・経営理念
・社長メッセージ
・採用メッセージ
・会社の歴史
・就活の軸
・志望理由
・その会社が何を目指していて、自分はそれに対して何ができるのか
・なぜB to Bのものづくり企業か
・入社後の目標(短期、中長期)
・学業について
・ガクチカ
・今就活をしている理由
・長所短所
・一次面接と二次面接の逆質問とその回答
・貴社の海外営業の役割
・入社後営業としてどう活躍したいか
・半導体業界についてのニュースと自分の意見
・会社への意見と改善点
・IRに目を通して理解できたこと、できなかったこと
・逆質問

各項目でさらに細分化して、会社への熱意と自分の強みを最大限伝えられるように準備した。Wordで12ページになった。
自分がその会社で働く姿を具体的にイメージできた。
だから僕は絶対内定を取れるんだ。そんな気持ちになった。


面接官は副社長と取締役の3人。
1時間話した。やり切った。


面接が終わり、控室で10分待った。
その場で内定をいただいた。
半導体製造機械の海外営業職だ。
他に営業職希望の応募者もいたが、僕が抜群に良かったと褒めていただいた。ぜひ入社してほしいと面と向かって言われた。

喜びよりも安心感が強かった。


面接終了後、すぐに両親と親友に電話した。
親友は自分のことのように喜んでくれて、「涙出た」とか言ってた。
いい奴すぎなんよ。いつもパワーをくれてありがとう。

兄貴にも電話した。
いつもみたいに「お疲れ様です!!今電話いいすか!?」って元気よく言ったら、「彼女できたか内定もらったかの2択やろ~」って言われた。笑
僕の就活の始めの一歩は兄貴がいたから踏み出せたし、しんどい時はいつも兄貴ならどうするかって考えて耐えた。
感謝してもしきれない。

ダサい姿を見せてしまったあの人にも電話した。
前を向かせてくれたあの人。改めて感謝。

ずっと心配してくれていた指導教官の教授にもLINEをした。
僕の大事な面接がある度に近所の神社で必勝祈願をしてくれた教授。
「今日はビール飲んじゃおうかな」なんてお茶目なことを言って祝ってくれた。笑
いつもありがとうございます!あと半年間お世話になります!

僕のほとんどのESを添削してくれた友人や「tokiは英語得意なんやから、それ使った仕事しなよ」って背中を押し続けてくれた友人にも連絡した。
2人とも「やったなあ!」って言ってくれた。
まじでありがとう。自信がなかった僕に勇気をくれてありがとう。
今度東京に行くから飲みに行こうね。

限界院生同志の友人は内定祝いをくれた。
ずっと飲みたかったグレンリベット12年。
男前すぎてびびった。
いつも話を聞いてくれてありがとう。

面接対策に何回も付き合ってくれた学校のキャリアアドバイザーにもお礼を言いに行った。
よく諦めずに頑張ったねって言ってくれた。
お世話になったエージェント2人にも、顔を見てお礼が言いたくて面談をお願いした。
御三方が的確なアドバイスをたくさんくれたからこそ、僕の就活が上手くいったから感謝しかない。

他にもお世話になった方々に連絡をした。
みんなお祝いしてくれた。


そして、僕の憧れの原点である親戚の姉ちゃんにも連絡した。

tokiの度胸と人柄なら、きっと営業先でも良い関係を築けると思います。沢山の出会いと文化を楽しんでね!!何か力になれそうな事があれば、遠慮なく言ってください。

by 親戚の姉ちゃん

こんな素敵な言葉を送ってくれる姉ちゃんに感謝。
今の自分があるのは、紛れもなく学部1年のときに一人でアメリカに行き、姉ちゃんと旦那さんのかっこいい姿を見たから。
やっと目指せるところに来たのかもしれない。

僕が内定をもらったことを自分のことのように喜んでくれる人たちが周りにたくさんいて、僕は何て幸せ者なんだと改めて実感した。

その幸せを噛みしめながら、今日は華金だということを思い出し、大阪鶴橋駅近くの中華料理屋で餃子とビールを注文した。
優勝した。

街中華で優勝した華金


本当にこの会社でいいの?


「内定ブルー」という言葉があるらしい。
この会社で本当にいいのか?もっと良い選択があるのではないか?
そんなことを考えすぎてしまう状態のことを指すようだ。

僕も内定をいただいた安心感と共に、本当にここでいいいのかと自問自答し始めた。それも帰りの新幹線で。

社長の意見が強くて~~
ボーナスは業績によるので~~
残業が多すぎてプライベートの時間が~~

中小企業によくあるような不安を煽るクチコミばかりが目に付いた。
面接時にマンパワーが足りていないことも聞いていたから、業務量の多さや自分がやっていけるのかという怖さも募った。

ただ、最終面接で副社長と話して感じたワクワクが「この会社だ!」と僕の直観に訴え続けていた。


父に相談すると、為になる考えや視点をたくさん授けてくれた。
以下はその一つ。

自分で経験して自分で評価してないのに、自分の知らない他人の評価で諦めてしまうのは勿体無い気もするよね。

最後は結局、他人がどうこうじゃなく自分がどうしたいかだよ。

by 父

ワクワクを自分で確かめに行く決意をした。
マンパワーが足りていないから忙しくなるだろう。
でも、海外営業職だから頑張れるし、もみくちゃにされて強くなれる。
それがきっと自分が目指す理想への近道だと思う。

もちろん仕事だけじゃなくてプライベートも充実させたい。
せっかく関西で就職するのであれば、日本の古典を勉強して母と一緒に京都や奈良を探検したい。ジムも継続するし、ピアノも習いたい。
仕事もプライベートもどっちにもガッツリ比重を置いて、両方とも全力投球で生きていく!


リアルなことを書くと、僕は内定をいただいたあとに以下の項目を会社側に確認した。
納得して入社する為に、疑問点は解消しておきたかったからだ。
入社してなんか違ったと思うことは、自分の選択を正解にする上で大きな心理的障壁になる。だから消せる不安は消す。

・独身寮の基準(家賃の補助上限額や会社からの距離規定、敷金礼金は自己負担か)
・独身寮以外の住宅手当はあるか、ある場合はその割合
・通勤手当の上限と基準
・自転車通勤の場合は通勤手当はどうなるか
・エージェントの求人詳細に「家族手当、出張手当」とあるが、具体的にどのようなものか
・残業代は何分単位で支給されるか
・休日出勤の頻度
・休日出勤をした場合は代休できのか、ある場合は取りやすい雰囲気や制度があるのか
・労働条件通知書の休日欄にある当社カレンダーとはどのようなものか。
・長期休暇はどの時期にどの程度あるか
・忙しくなる月
・平均残業時間
・企業型確定拠出年金とはどのような制度か
・海外代理店の担当国は決まっているのか。営業部で連携して複数担当を持つというイメージであっているか。
・製品知識をつけたいので、何か参考になる資料をいただけるか。
(半導体そのものや業界知識など、初めに勉強しておいた方がいいことの簡単な資料をいただきたい。)
・営業はチームで動くのか、個人で動くことが多いのか
・研修が終わって、実際に営業に出るときは先輩に同行する形になるのか。

人事の方が丁寧に回答してくれたから納得して入社意志を固められた。


僕の決断を父に伝えると、父はこんな言葉を送ってくれた。

WANIMAも歌ってるしね。
「どれだけ過去が辛くて暗くても 昨日よりも不安な明日が増えても悩んだり泣いたりする今日も 進め君らしく 心踊る方...」ってね。

by 父


ここからが本当のスタート。


大学1年の時に、アメリカ駐在をしている親戚夫婦宅にお邪魔して、英語をガンガン使っている姿に純粋に憧れを抱いた。
今、やっとそれを目指せるスタートラインに立つことができた。
やってやる。そんな気持ちだ。


「自分の質を高めなさい」
「営業はお客さんを儲けさせるんや」


最終面接の際に、副社長にそう言われた。
自分の質を高めることは、自分に足りないことを補填していくこと。
足りない部分なんていくらでもある。
一気に全部はできないけれど、少しずつ取り組んでいきたい。

営業の役割の1つは、お客さんを儲けさせること。お客様の利益を増やすこと。その為には、語学レベルもそうだが情報や情報を手に入れる為の信頼が必要だろう。
自分の質を高めることが、営業としてお客さんを儲けさせることに繋がるのかもしれない。
営業としての武器を手に入れるために、語学や知識の「弾を増やす」


【仕事の目標】
・入社3年以内にIELTS8.5とHSK5級取得
 →アメリカの大学院に挑戦できる英語力をつける
 →日常会話ができる中国語力をつける
・日経新聞や関連資料を毎日読んで製品知識、業界知識をつける
・入社3年以内に会社から搾り取るだけ搾り取る意識で主体的に動く
・出会う人たちとのご縁を大切にし、真摯に向き合う

【プライベートの目標】
・ジム通い継続。目指せマッチョ!
・ピアノ練習に課金。楽譜を読めるようになる
・京都や奈良を旅しつつ、日本の古典を勉強する
・様々なジャンルの本を読み、知見を広げる
・いろんな場所に行きいろんな人と会う

実は就活を始めた頃は、働きながら博士課程に通い、文学の博士号取得を目指すつもりだった。
ただ、自分の英語レベルがそれにふさわしくないことも薄々気づいていた。
自分がプレーヤーとなり海外で活躍することが自分の英語力を向上させ、より短時間でより多くの文献理解ができ、それがより高度な作品解釈を可能にするだろう。
文学にかける熱意は心の底でフツフツと燃やし続ける。
いつか師匠を越えてみせるんだ。

熱量はそのまま。むしろもっと熱く。


僕はこの就活で絶対に譲らなかったことが1つだけある。
「嘘をつかない」ことだ。
その結果、何回も落とされた。第一志望と言い切れなかった。
就活の軸が不明確だったから当然かもしれない。
でも、落とされたからこそ納得できる就活になったのだと思う。もし嘘をついたり、自分の本心を偽ったりすることで5・6月に内定がもらえていたら、たぶんそこで就活は終わっていた。
今考えると、そこで終わっていたら入社後絶対に後悔しただろうから、結果的に落とされてよかった。


6月末からの再スタートで僕は15社から5社に絞り、選考を進めた。
そしてそのうちの1社から内定をいただき、入社を選択した。
実際に働き始めると、きっといろんな心情の変化があると思う。
例えそれがマイナスの感情であっても、不満を垂れ流すだけで変えるための行動をしない人には僕は絶対にならない。
自分の選択を正解にする。
8月10日、僕はその覚悟を持って内定承諾書に捺印した。


これが僕の就活記録。



就活の軸という志望動機の根拠となる弾
無数に存在する業種や職種という弾
「会社がやっていること」と「実際の自分の業務」という弾
業界や市場の動向という弾
他にもいろんな弾があると思う。

「弾を増やす」
その為に考えて行動する。情報を集める。
それが自信に繋がるし、自分が譲れないこと、実現したいことを明確にすることにも繋がると思う。
この世には数えきれないほどの会社がある。
明確な就活の軸という弾があれば、理想の自分を目指せる会社を何社も受けられるだろう。
具体的な業務や会社が目指す方向を知っているという弾があれば、本当に行きたい会社を狙い撃ちできるだろう。
無数かつ多種多様な弾があれば、あとはその使い方を考えて撃つだけだ。

だから、就活は「弾を増や」したもん勝ちなんだと思う。

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