ROCKなミュージック・ヴィデオ
個人的に「これぞロックだ!」と思う、カッコいい尖ったMVを紹介します。
Smells Like Teen Spirit/Nirvana
Angryかつapatheticなカートの歌唱・表情・動きが素晴らしいですね。
若者がたくさん出てきますが、清掃員のおじさんだけは中年。
曲に合わせてノッていたりして、血気盛んな若者たちにsympathyを感じている様子。
自分が若かった頃を懐かしんでいるのかもしれません。
あるいは、今は荒ぶっていても次第におじさんのように丸くなってしまうという一過性・儚さが、このヴィデオの裏テーマなのでしょうか。
最後の一コマが、それを物語っているような気がします。
March of the Pigs/Nine Inch Nails
こんなにemotionalな人も珍しいといった感じ。
曲も激しいのですが、サビで急に落ち着いた雰囲気に。
トレント・レズナーの二面性を表しているかのようです。
スタジオで歌って暴れる彼に、スタッフが冷静にマイクスタンドを渡すシーンからはユーモアが見受けられます。
やはり緊張と緩和のバランスが大事なのでしょう。
NINの多くの楽曲に柔らかめのサウンドが含まれているのも、そうした理由からだと思えます。
Get Your Gunn/Marilyn Manson
初期のundergroundなマンソンが印象的。
メイクがまだ手薄なところが生々しいですね。
民家の暗い一室で演奏しているのも、アマチュア時代の姿をリアルに想像させます。
危険なタイトルですが、ある種のempowermentがテーマと言えましょう。
ヴィデオも、劣悪な家庭環境からの脱出を描いているようです。
'I wish I wasn't me'など身も蓋もない歌詞が続きますが、学生時代はそういった表現に逆に救われたりもしました。
以上です!
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