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読了!石田衣良「傷つきやすい私たちが幸せになる方法」

《粗筋》
社会全体がどこか方向感覚を失っているかのような現代、自分を満たしてくれるものが何かわからない人が増えています。そんな混迷の時代だからこそ、コミュニケーションや恋愛に対してどこか臆病になりがちです。どうしたらほんとうの幸せにめぐり逢えるのか。息苦しい時代をしなやかに生きぬくために、身につけておきたい考え方を提案する、大人の女性のための恋愛&人生論。


《感想》
大人の女性のための人生論。男が読んでも余裕で楽しめる!勉強にもなるし、いつもの衣良先生で安定していた。本書を読んで思ったけど、自分の価値観はそのまんま石田衣良先生の価値観なんだなと、、


《引用》
男たちにはぜんぜん元気がありません。
草食傾向がますます加速して、失礼な話ですが目の前にある素敵な獲物に目もくれようとしない。(P12)

コミュニケーションに長けた人は、男女を問わず、自分を売り込むのが上手だし、相手の魅力を引き出すのも得意だから、恋愛の機会が得やすくなる。つまり"モテる"のだ。(P61)

避妊という方法をあみだした人間は必ずしも生殖だけを目的にセックスをしない。つまり、子孫繁栄や種としての本能などから離れたところで、ただ楽しむだけにセックスを行うことができるのだ。これを特権と言わずしてなんと言おう。(P86)

キレイごとで前提を塗り固めてしまうと、真理が見えづらくなってしまう。(P88)

セックスを楽しめる人は人生を楽しめる人でもある。人間の一生というのは、大局的に見れば、一日一日にさほど大きな違いはない。食事をし、仕事をし、睡眠をとることを繰り返す日々だ。そこで、いかにアイデアを凝らしてアクセントをつけられるかが、人生を楽しむカギとなる。それに長けている人は、何事にも新鮮な気持ちで取り組めるひとである。(P 95)

難しいことだが、自分の魅力のありかを理解できれば、そこにどのような装飾を施せば、より効果的かが明らかになる。(P172)

本は恋愛と同じように、流行らない趣味になりつつあるようです。けれど、まだまだ本の力は捨てたものじゃない。そう信じて、現場で頑張っている関係者一同に、最後にお礼を言いたいと思います。夜明けは近いぞ、みんなで頑張ろう。(P200)
(2021/1/18)

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