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読了!櫻いいよ「図書室の神様たち」

《粗筋》
家に帰りたくない爽風は、放課後の時間を潰すために、学校の裏庭に建つ三階建ての古い図書室へ向かった。誰もいない図書室で本を探していると、物陰からひとりの男子学生が現れる。彼、笹木誠は同じ学年らしいが、まったく顔を知らない生徒。そして優しい笑顔を見せる彼の口元には、誰かにつけられたであろう痛々しい青痣があった。 「この世界の神様になりたい」と呟く不思議な誠。彼に何が彼に起きているのか聞けないまま、爽風はその後もたびたび図書室で誠と会い、しだいに二人の心は寄り添っていく。 だが、ある日偶然手にした数年前の卒業アルバムに、爽風は誠の姿を見つける。そして、かつて誠の担任だったという教師から、驚愕の事実を知らされて……!? 時間が交錯する不思議な図書室で、繋がったふたりの「いま」。爽風は誠を未来の“死”から救おうと、事なかれ主義だった自分を奮い立たせる。諦めを希望へと変えるために。
胸がふるえる感動の青春ストーリー!

《感想》
ファンタジーが過ぎる作品はあまり好きではないけど、ハッピーエンドで心が温まったから良しとしましょう(笑)


《引用》
「気の持ちようだよ。優しい世界だと思えば人の優しさがよく見えるようになるし、綺麗な世界だと思えば全ては綺麗に見えるんだよ」(P42)

人の気持ちを考えるって難しい。どれだけ考えても答えは本人の中にしかない。痛みも、苦しみも、喜びも。聞いて初めて分かることがたくさんある。(P187)
(2020/12/13)

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