【雑誌紹介】実は面白い雑誌・専門誌ランキング【21位~31位】
図書館や書店に行くと必ずあるのが雑誌コーナー。
興味のない雑誌には普段目を留めることはありませんが、
「こんなニッチな雑誌を誰が読んでいるのだろう。
何が書いてあるのだろう。」
と気になってしまいました。
そこで図書館においてある雑誌・専門誌を30冊以上乱読し、
点数をつけてランキングにしてみました。
今回は21~30位です。前回までのの記事は↓から!
https://note.com/hyper01/n/nc2842acce1d7
※なお、雑誌の選定・点数付けは完全に筆者独自の見解によるものです。
理系出身の筆者からして、どうしてもサイエンスやテクノロジー系の雑誌が多くなってしまっています。
こんな雑誌もあるんだな、という参考程度になれば幸いです。
凡例
○位 雑誌のタイトル(雑誌の出版社) ○/10点←10点満点の点数
①←対象としている読者層
②←中身の概要
総評←総評といいながらほぼ雑感
21位 宣伝会議((株)宣伝会議) 5/10点
①広告事業関係者、広告業界志望学生向け
②広告・デザイン事例のトレンド、インタビュー
総評
広告業界に特化した情報誌。
読んだ回では、クラフトボスとカービィのコラボ事例(サントリー)や
パナソニックの「Multishape」という意匠をこらした新商品の紹介、
根本宗子さんのインタビューなどがあった。
テーマに興味はもてたものの、広告・デザインの情報誌をうたっている割には文字ばかりで、内容も割とふわっとしていた。
デザインの写真を多く扱ったフォトブック的な役割を担えるともっといいと思うんだけど・・・。
22位 現代化学(東京化学同人) 5/10点
①有機系中心の化学業界向け
②研究者による寄稿が中心。内容は論文ではなくコラム。
総評
植物の液胞はなんのためにあるのか?というコラムや
かきもちとガラス転移の関係性という記事が面白かった。
ただし、有機化学に明るくないとよくわからない記事も多い。
あくまで化学にかかわっている人のための雑誌。
ちなみに液胞は、たんぱく質を用いずに体積を増やすことで体表面を大きくする(体表面を大きくすると光合成に有利)ためにあるとのこと。
はえ~すっごい。
23位 機械設計(日刊工業新聞社) 5/10点
①機械設計メーカ関係者向け
②機械設計関係の学者やメーカ関係者の寄稿記事や、機械設計の学習者向けの特集。
総評
表紙は機械設計学習者向けの特集について大々的に謳っているものの、
内容を読んでみると業界関係者じゃないと読みづらく、初心者お断り感がある。
個人的に若干業界が被っているので、仕事に役立てる何かが学べるかな、という気持ちで読んでみたが、本当に設計を実務でやっている人じゃないと難しい、というかとっつきにくいかんじだった。
これを読むなら専門書を読んだ方がいい気もする。
24位 National Geographic(ナショナルジオグラフィック社) 4/10点
①ナショナルジオグラフィックのファン向け
②写真を中心とした自然保護、文化保護活動のレポート
総評
かの有名なナショナルジオグラフィックの雑誌版ということで期待して読んだのですが、正直イマイチでした。
というのも、ナショジオといえば野生動物、というイメージですが、本書は動物だけではなく、遺跡や原住民も同じぐらい扱っているんですね。
動物の写真みてキャッキャするイメージで読むと思ったよりお堅くてがっかりという感じです。
その割にためになるか、というとそうでもなくて、写真家のPRの場みたいな印象を受けます。
ただし、あくまで有名なコンテンツだけに期待を上回らなくて低評価というだけで、並みの雑誌よりも優れていると思います。
25位 蛍雪時代(旺文社) 4/10点
https://passnavi.evidus.com/keisetsujidai/
①大学受験生、とその親向け。
②大学合格に向けたアドバイスや合格者インタビュー。
総評
本書はタイトルからは想像しにくいですが、大学受験雑誌です。
大学合格に向けた各時期の勉強法(内容というより取り組み方)などを紹介しています。
一応大学受験をまともにやった私も知らなかった雑誌なので、学生向けというよりかは、受験生の親が読む雑誌なのかなぁと思いました。
勉強方法が紹介されているだけで、実際に受験勉強知識が身につくわけではないので、読んでなんとなく勉強した気にだけなりそうな気がします。
(ド偏見)
26位 ミュージカル(㈱ミュージカル出版社) 4/10点
①ミュージカル、宝塚ファン向け
②今後公開予定のミュージカルの出演者インタビューなど
総評
ミュージカル自体は興味ありなのですが、本書は演者のインタビュー記事がメインとなっています。
趣向の問題ですが、俳優、女優にあまり興味がないので、この雑誌は私には刺さりませんでした。
逆にミュージカル俳優が好きな方にはしっかり刺さる雑誌かと思います。
27位 運転協会誌(運転協会) 4/10点
①電車の運転員や目指す人のための雑誌
②鉄道の運行ダイヤに関する実例の紹介。操縦者試験の問題掲載。
総評
はっきりいって門外漢の私が読むものではない!という感じでした。
この本はターゲットがはっきりしていて、鉄道の運転士を目指す人向けです。
実際に、試験対策として試験問題の掲載もされています。
ただ、ダイヤ改正に関するコラムはかなり面白かったです。
何気なく乗っている電車ですが、需要に即した運航ダイヤとなるように、野球ダイヤ(野球観戦の帰りの時間に合わせたダイヤ)やテーマパークダイヤ、ライブ会場ダイヤなどがあるようで、いろいろ考えて計画されているんだなぁと考えさせられました。
鉄道はやはり奥が深いです。
28位 野鳥(日本野鳥の会) 4/10点
①野鳥研究者向け。
②野鳥の写真と生態についての研究者による寄稿
総評
前々回1~10位の記事で紹介したBIDERが野鳥観察を趣味とする人向けなのに対して、こちらはよりアカデミックな内容となっており、研究者向けです。
実際、日本野鳥の会の会員誌です。
内容はむずめですが、美しい野鳥の写真があるので門外漢でもまだ見ていられます。
29位 本の雑誌(本の雑誌社) 3/10点
①純文学愛好家向け。
②純文学の書評、評論。
総評
こちらは文芸誌ではなく書評誌です。
その中でも純文学を対象とした書評を載せているのでかなり堅い印象です。
本の雑誌というタイトルで本好きのための雑誌っぽく見えますが、
純文学愛好家のための同人誌のような印象を受けました。
ただし、これは私が純文学に全く明るくないからあまり良い印象を受けなかっただけで、逆に純文愛好家からすると刺さる雑誌なのでしょう。
狭いターゲットに対して刺さるように作っているとするともっと評価してもいいのかもしれない・・・。
30位 音楽の友(音楽の友社) 3/10点
①コンサート情報を知りたい人向け。
②クラシック音楽に関する総合誌。クラシックコンサートの開催情報がメイン。
総評
クラシック音楽には興味なくはない程度の私ですが、クラシックコンサートの情報にアクセスするための情報誌という感じで読み物としてはあまり面白くなかったです。
そもそも音楽を文字で表現するというのが高いハードルなんですけどね。
この雑誌でコンサート情報を知って、実際にコンサートに行く、という使い方がメインでしょう。
31位 現代農業(農文協) 3/10点
①農家向け。
②注目の新品種の紹介やその育て方など。
総評
3点をつけといてアレですがたぶんめっちゃいい雑誌です。
というのも農家向けに今どきの流行る(育てやすかったり、バずりそうな見た目・色見)品種の野菜や果物、その育て方の紹介をしていて、かなり農業・栽培の実践に即した雑誌だからです。
農業も家庭菜園も何もしていない私に刺さるわけもないですが、刺さる人には絶対刺さるはず。
そんなこと言うまでもなく、存続してる時点でそうなんでしょうけどね・・・。
まとめ
ここまで全31冊を紹介しました。
今回紹介した雑誌は図書館の雑誌コーナーから私の気になるものを独断と偏見でピックアップしたのですが、本屋の雑誌コーナーにおいてある所謂売れ線の雑誌以外に、刺さる人には刺さる雑誌・専門誌がたくさんあることを改めて実感しました。
なんとなく自分と違う世界、業界を知りたいと思っている方には、私のように図書館の雑誌コーナーで適当な雑誌を読んでみることをオススメします。
他にも面白い本があれば今後も紹介するかも。
備考
写真素材:ぱくたそ
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