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書籍「カニエ・ウェスト論 《マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー》から読み解く奇才の肖像 」を読んで


この恐ろしく長い歪んだ書籍を知っているだろうか?

今、GAPやadidasとのいざこざがまさに最中で、いかなる時も話題に事欠かない人物。Ye。
彼の5thアルバムを細か〜く紐解いたファンにだけおすすめしたい一冊。
「5thが最高地点」とゴムゴムの彼も言っていましたよね。

はじめに


私は3rdアルバムから本格的なファン(信者)になっているのだが、
直近こんな記事がありジェネレーションギャップを感じた。

(個人的にはGAP×YZY×Balenciagaは発売当初ですでに、海外輸入で買ってしまっていたので、日本で発売して悔しい気持ちがある・・・)

早速本題だが、
かくいう私自身もMBDTFに魅了され、人生が変わった者の一人。

本書を読んで改めて思ったことを、書評風感想として、
気の赴くままに書きなぐる。

MONSTER

「モンスター」のバース、ひいては、MBDTFの全般において、
ニッキーミナージュの活躍っぷりはそういえば目を見張るものがあった、と、モンスターの解説を見て思い出した。

これはケンドリックがビッグショーンの客演「Control」で、業界が騒ついたことを引き合いに出していて、懐かしく思った。

話を戻すと、この時のニッキーのバースは、まるで最近の「フリースタイルティーチャー」のおしりかじり虫の人で有名な“珍獣”こと声優・金田朋子みたいにインパクトがある。
*あの回はぜひチェックすることをおすすめする。伝説だ。

といった具合に1曲1曲の解説を懇切丁寧にしてくれるのだが、
結論、全編を通して、本当にしつこくて長い。蟹江本人みたいに。

2つだけ印象に残ったことを簡潔に書く。

①MBDTF以外のアルバムへの言及

MBDTFの内容はもちろんなのだが、「Yeezus」「808」また初期3部作など他のアルバムに対しての解説も豊潤で、更に知識が深まった。

②「蟹江西」の表記

これもそもそもジャパニーズ・カニエ界では有名な表記なのだが、スラングやミームの類かと思っていた。しかし、「Can’t Tell Me Nothing」のアートワークにオフィシャルに使用されているとは知らなかった。村上隆が手掛けたとのこと。

Can’t Tell Me Nothingのアートワーク。当時のYeの激情を感じる。


また各曲のサンプリング元を知れたことが良かった。これがヒップホップ、特にカニエの曲を楽しむことの醍醐味だと思う。
どこでも言われていることなので、真実としてあえて書きますが、
今の世の中ネットで何でも無料で見れてまとめられているものも多いと思うが、自分でお金を出して見つけたものは決して忘れない。
「アオアシ」でも同じことを言っていましたよね。

jeen-yuhs


最後にNetflixでYeのドキュメンタリーもやっているが、
あれもとにかく長い。本人みたいにくどくどと冗長である。

そういうところがおれは大好きだ。


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