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「人は還る」コラムエッセイ #4

人は還っていく、そう思うんです。

ある人には、人
ある人には、モノ
ある人には、場所

それぞれの人に
それぞれに還る場所があります

今回「還る」という
表現をしたのには理由があって
家に「帰る」や故郷に「帰る」
といった意味合いではなく、

生ける人生において
様々な地点を経由したり、
様々な過程を経て、
根源となるところへ戻る

というある種
限定的な意味を持つ
「還る」という表現

僕の場合は「モノ」に当てはまります

それはギターであったり
それは作曲することであったり
それはカメラであったり

僕にはクリエイティブな
ことに関する原点があるわけです

にも関わらず、

もう一生やらないという理由で
ギターそのものを売ったり
他の機材は無料で友達にあげたりしていた
お金に困り売りつけたこともあった

カメラもそう、
飽きてつまんなくなって
なんとなくの理由で
カメラマンとしての活動をやめて、
他の機材は壊れてしまうし、
本体はしょうもない
タイミングで売ってしまったり

こんなことの繰り返しな人生なのです

ところがどっこい
ふとした時に
「またやりたい」
というタイミングがやってくる

その時に今までの行いを
一番と言っていいほど後悔しました
だってもうモノが手元にないんだから

思い入れのあるモノを
お金に換金してしまったということが
後悔の全てだと思っています

もしも僕以外に、
その気持ちわかるなという
人がいるとするならば

今あなたの頭に想い描かれることが
本当に好きであることならば

その時はやりたくなくても
例え携る期間が空いたとしても

必ずまた還ってきます
必ずまた戻ってこれます

この感覚は僕のように
モノでなくとも
人でも、場所でも
それは変わらないはずです

自分にとって本当に大事な人なら
自分にとって本当に大事な場所なら

良いタイミングで
関わるためのチャンスが
やってくるはずです

腐れ縁みたいなものが
あるのかもしれませんね

心から離れないものは
無理に離す必要はありません
気の向いた時に向き合えばいいんです

心の葛藤がそれだけあるということは

自分にとって大切である ということです

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