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#7 知的財産のオプション場面

2021/1/22

#6 の続きです

企業経営の知的財産において選択する場面がたくさんある。以下にその選択をオプションとして列挙してみた。

① 研究開発/ライセンス受
② 垂直統合(内製化)/外部調達
③ 研究開発投資 /⇒(薬事審査)/⇒ 実用化投資/撤退/追加
④ 実施目的のみ特許出願/防衛目的も特許出願
⑤ 特許出願/営業秘密
⑥ 特許出願/論文発表
⑦ 広い請求項 /⇒ 狭い請求項
⑧ 広い指定商品役務 /⇒ 狭い指定 
⑨ 通常の出願 /早期審査対象出願 / スーパー早期審査
⑩ 日本のみ / 海外へ個別出願 / PCT国際出願制度
⑪ 出願しない/特許出願する ⇒ 特許審査請求する / 取り下げ
⑫ 拒絶再審査 / 取り下げ
⑬ 登録更新/撤退
⑭ 特許活用/休眠
⑮ 自社専用/ライセンス付与
⑯ 特許保持 / 売却 /無償開放
⑰ 無効申し立て / 類似の技術開発
⑱ 特許侵害 / 特許買収 / ライセンス供与 / クロスライセンス
⑲ 訴訟しない(泣き寝入り)/ 訴訟する
⑳ 差し止め請求 / 商標で訴訟 / 著作権侵害 / 不正競争防止法で提訴
㉑ 裁判持続 / 和解
㉒ 控訴しない / 控訴 / 上告/
㉓(予算消化、成果のため)3月中に申請する / 延ばす
㉔ 技術移転: 模倣(違法コピー)、資本財輸入、ライセンス、直接投資の誘致

撤退、取り下げ、泣き寝入りはプット・オプションであり、その他はコール・オプションである。


たとえば、⑰マリカーの商標登録のオプションとして、商標法による異議申し立て、無効審判があるが、著作権侵害、不正競争防止法違反での提訴を選択した。なお任天堂も「マリカー」商標申請している。

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