「フリーランスのような正社員」お金編
はじめに
コロナ到来を機に、増加傾向にある国内フリーランス人口。現在、フリーランスの数は320万人程度で、その内60%が技術系職種のエンジニアです。
最近では、IT業界を中心に「フリーランスのような正社員」として働ける企業も少しずつ増えてきており、フリーランスか?正社員か?の極論ではなくなってきました。
当社は、エンジニアの新しいワークスタイルを掲げ、フリーランスのように自由な環境で、正社員のように長く安心して働ける、そんな場所を社員と共につくっています。
特徴的なのは、
・単価と給与が連動している
・平均25社の案件から自分で仕事を選べる
という2つの制度を導入していること。(以下、新SESと呼ぶ)
今回は、エンジニア向けに新SESで働く場合の、お金事情を当社のしくみを参考に解説していきます。
エンジニアから見たメリットの違い
高い報酬と自由度を求めるなら、新SESかフリーランスかの2択になります。
スキル・営業力に自信があり、税理業務も楽しんでできる方にはフリーランスがよいかもしれません。
ちなみに、エンジニアの平均年収592円(経済産業省)で想定すると、正社員と比較してフリーランスの手取りは年間5-60万ほど高くなると言われています。
この差をどう捉えるかですよね。
この金額で社会的信頼を得られ安心して長く働きたい!という正社員派もいれば、完全成果主義で1円でも懐に入れたい!というフリーランス派もいます。
では、新SESのお金のしくみを当社を例にみていきましょう。
単価給与連動制
当社では、クライアント企業から提示される単価を全て公開しています。又、単価から導き出した報酬ロジックも見える化しています。
昇給や賞与などの基準・予想額など業務管理システム「フェアグリッドⓇ」から24時間365日いつでもどこでも確認できるようになってます。
エンジニアに高還元
新SESの特徴として、報酬高還元があります。当社では、単価の73%相当の金額を、年間(賞与含む)でお支払いをしています。
ちなみに、還元率の中には社会保険料と交通費を含んでおり、賞与・待機保証を含めて年収ベースで73%を還元するというイメージです。
そこも含んじゃうの!?と思われるかもしれませんが、そもそもフリーランスなら保険料は全額負担です。
正社員の場合なら、会社と折半で補償を受けることができ、将来もらえる年金額も増えます。
当社還元率は、多数の業界関係者へのヒアリングと市況感を鑑み、営業利益10%を維持しながら健全に企業規模拡大を目指すための適正値と判断しています。
年間を通した給与がどのように算出されるのか、もう少し具体的にみていきましょう。
給与計算式
一般的には、2つの報酬モデルが存在します。どちらを選ぶかは、各々のお金の価値観で分かれそうです。
月給変動だといわゆる年俸制のイメージで月額ベースで高還元しています。求人票でよくある80-90%超高還元!と謳えるわけですね。
当社では、万が一に備え、社員がより長く安定的に働ける環境をつくりたいという想いから、月給固定モデルを採用しています。
ただし、将来的には報酬モデルすらも選択制にしたいなと思ってます。
評価制度は?
単価が上がれば、会社貢献度(粗利率)が上がり、賞与や昇給に反映されるシンプルな仕組みです。
クライアントに貢献し続ければ、基本的には単価も給与も上がっていくようになっています。計算式は複雑でパッと見、とっつきにくいですよね。詳細は、また別記事で解説できればと思います。
さいごに
IT業界の労働環境はまだまだブラックボックスです。
今後も、現場のリアルをできる限りわかりやすく発信する努力をして参ります。
当社では、キャリアにおいて何一つ諦めなくてよい社会の実現に向けて、報酬面の改善はもちろんのこと、一人ひとりがキャリアオーナーシップを持って働けるよう日々取り組んでいます。
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