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昔2ちゃんねるで炎上し袋叩きにあった話でもしてみようか

先日からフワちゃんが、例の暴言ポストでやらかして、Xや各種メディアを賑わせています。俗にいう、炎上というやつ。

その騒動を見ていて、眠っていた記憶がよみがえってきました。

むかーしむかし、2ちゃんねる掲示板というものがあってですね…。
って、誰でも知っていますよね。現在の5ちゃんねるです。

過去には、とんでもない言動をする統合失調症持ちのメンタルぶっ壊れ女だったわたしは、2ちゃんねるで炎上騒ぎを起こしたことがあります。


きっかけはヤフオクでの何気ない買い物

今ではネットで買い物をするとなると、まず覗いてみるのはメルカリでしょう。
これはメルカリができる、ずっと以前の話です。

当時は副業でネットショップをしていた

そのころ、わたしはまだ若く、上京したばかりでした。

Webデザイナーの卵だった友達とタッグを組んで、早い段階からサイトを作り、ネット通販の副業をしていたのです。時代先取り!

古着屋を閉めてしまうという知人から、ものすごい量の洋服やバッグ、靴などを譲り受けたので、ラッキーなことに資金がないところからでもスタートできました。

まだネットショップが珍しかった時代に、なかなか順調に売れ始め、ちょっと浮かれていたときに事件は起きたのです。

気に入ったスカートを買ったのに、いつまで待っても届かない

ある日、売るのもいいけど買うのもね、と思ってヤフオクを眺めていました。

しばらく見ていると、自分好みのヴィンテージ古着のスカートを発見!
即決なのに2,000円くらいという激安価格だったので、慌てて落札しました。

出品者と取引メッセージのやり取りをし、すぐに振込みも完了。

しかし数日後、郵便受けを開けて「あれ?」となるのです。
同じ東京都内から定形外郵便で発送されたはずの商品が、何日経っても届かない(以前は都内同士ならば約1日で配達されていました)。

出品者の評価欄は「非常に悪い」で埋め尽くされていた

急いでPCを立ち上げて出品者に、郵便事故かもしれないです!という内容の取引メッセージを送りましたが、そこから数日経過しても返信がありません。

ここで、はたと気づきます。
「わたし、相手の評価を全然見てなかったやん」

予想通り、「お品が届かないのですが、一度ご連絡だけでもください」などと、評価欄から出品者にコンタクトを取ろうとしている落札者が多数いました。

それでも評価の半分くらいは「非常に良い」や「良い」をつけられていたので、たまには商品を発送することもあったようです。
気まぐれなのかなんなのか、卑怯なやり口。

非常に悪いとしていた落札者の中には、何度も書き込みを続けていいかげん堪忍袋の緒が切れたのか、「これ以上無視を続けるなら、警察に被害届を出しに行きます」などと書き込んでいる人までいました。

ねらーだったわたしが取った行動とは?

すぐ2ちゃんねるに頼る、ねらー

被害金額は少額ですが、気に入って買った商品が行方不明なうえに出品者とまったく連絡もつかないとなると、さすがに腹も立ちます。

生粋のねらーだったので、にっくき相手のIDを2ちゃんねる内で検索すると、やっぱり出てきました「ヤフオク出品者:〇〇被害者の会」!

腹立たしさにまかせて大騒ぎ

すぐに「わたしも被害者です!」と書き込み、これまでの経緯などをスレ内にいた大勢の人たちに訴えます。
最初はみんな「あなたもですか!」と歓迎ムードでした。

それと同時に、相手の評価欄にも「商品は送ってくれないんですか?せめて返金してください!」「このまま無視するなら、こちらにも考えがあります」など、怒涛の怒りをぶつけました。

さすがの出品者もまずいと思ったのか新しい落札者には商品発送をし始めたようで、だんだんと非常に良いという評価が増えていきます。

そのあからさまな様子にさらに腹が立ってヤフオク運営側にも通報しましたが、メルカリができる前のひとり勝ち状態だったヤフオクは、動いてはくれませんでした。

自体は最悪の方向へと向かっていく

わたしには、昔から仕切りたがり屋な部分があります。

あとから参加したにもかかわらず、2ちゃんねるのスレ内で、まるでリーダーかのように出品者〇〇の文句を書き連ねていきました。

これも、のちのちの印象を悪くした要因のひとつです。

評価欄で大バトルを繰り広げる

たかだか2,000円程度なんだし、泣き寝入りすれば?と思われる人もいるでしょう。

でも金額の問題ではなく、わたしは大の負けず嫌い。
こんなに大勢の被害者もいるのにと、黙ってはいられませんでした。

とうとう、出品者側からわたしの評価欄にコメントが入ります。

「申し訳ございません。急遽入院していて、発送ができませんでした」
なぜだか、非常に悪いとの評価とともに…。

「あとから落札している人には発送できてますよね?評価を変更してください」
非常に悪い評価なんてつけられたことがなかったわたしは気が動転し、評価欄を舞台にバトルを繰り広げてしまったのでした。

ああ、若気の至りとは恐ろしや。

かっとなって評価欄で暴言まで

「入院したのは本当です。普通郵便での発送後の事故については、当方にはわかりません」
あくまでもしらを切り通そうとする不誠実な態度に、わたしのムカつきはもうノンストップ!

相手の挑発に乗って、「ちょっと、頭おかしいんじゃないですか?」
という、暴言まで書き込んでしまったのです。

「種類は違えど、ネット販売をする者として詐欺は許されません」
とも書きました。
うっかり自分から、仕事内容を明かしてしまったのです。

ねらーたちにまでドン引きされる羽目に

結論からいうと、上のふたつの発言は書いてはいけないNG事項だったのです。

まず「頭おかしい」というコメントは、差別発言としてヤフオク側に即刻削除されました。

それから詐欺の容疑者でも被告人でもない人に向かって、「詐欺だ」と断定的に言うのもいけないらしいのです。
「詐欺まがい」などと、言葉を濁すべきだったそう。

ニホンゴ、ムズカシイネー。

…なんてふざけている場合ではなく、味方であったはずのスレ民たちからも叩かれ始めます。

「うちの子には精神障がいがあるので、あなたの発言に傷つきました」
「ひとりで出しゃばってるけど、何様よ?」

個人情報が晒される異常事態にまで発展

ドツボに陥ってゆく…

慌てて謝罪をしましたが、ネット上に一度書いた文章を消すことはできません。

そして、最悪の瞬間が訪れます。

何者かに個人情報を晒された!

スレッドに、新しいレスがつきました。

そこには、わたしのネットショップのURLと本名フルネームが記されていたのです!

ネットショップを運営する人は、特定商取引法という法律によって住所や名前、電話番号などをサイト内に記載する必要があります。
世界中に、個人情報を晒されてしまったということです(涙)。

ヤフオクでの暴言を見ていた人々や、スレにいたねらーたちの攻撃の矛先が、今度はわたしに向けられるのがわかりました。

人間は大勢で固まると、妙な正義感に駆られて個人攻撃をすることがある


まずは、自宅の固定電話が何度も鳴らされては無言で切られるので、回線を引っこ抜きます。

2ちゃんねるには、わたしを攻撃するための新しいスレッドが立てられました。

「あのネットショップのオーナーは差別主義者!」
「最悪。潰れちゃえばいい」

いくら差別発言をしたつもりはありませんと弁明しても謝罪をしても、時すでに遅し。

パニックになったわたしの耳に、自宅マンションのドアがドンドンと叩かれる音が聞こえてきました。

え?と思いチェーンをかけたまま、そうっとドアを開けてみます。
そこには、ふたりの若い男たちが立っていたのでした。

ねらーに自宅にまで凸された!
すぐにドアを閉めて施錠しましたが、ここから先は恐怖のあまり記憶があいまいです。

「自宅にまで来た男性たちがいます」
「これ以上、個人攻撃をするのはやめて」

それだけスレに打ち込むと、PCを切ってお布団かぶってガクガクブルブルするしかありませんでした。

ヤフオク詐欺に遭った被害者側なのに…

統合失調症による妄想で片づけられてしまった

翌朝警察に相談に行きましたが、精神障がい者手帳を持っていたのは、わたしのほう。

統合失調症による妄想と幻覚でしょうと、相手にはされませんでした。

身も心もクタクタになり、それ以上出品者○○を追い詰めることはしませんでしたが、数ヶ月くらいは顔もわからない人々からの嫌がらせは続いたと思います。

これぞネットの闇。いじめの構図ともいえるかもしれません。

ちなみに出品者○○は、それから1年もしないうちにヤフオクのアカウント停止処分になっていました。

今ライターの仕事をしていくうえで、「自分が発表する文章には、きっちりと責任を持つ」という大切なことが学べたので、それでよしとしましょう!

若かったし悔しかったとはいえ、暴言を書くのはよくなかったですね。
人生における教訓となりました。

渦中にいるフワちゃんもしっかり反省して、ぜひとも今後に活かしていってほしいです。


筆者注:個人特定を防ぐため、一部創作を入れています。

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