見出し画像

読んだよって話 【10/2〜8】

本を読む機会が増えた。

今までとは比べ物にならないくらい読んでいる。必死で。いや、それ以上に楽しんでいるんだけどね。読書のためにまとまった時間をとるのはいつぶりだろう。

せっかくなので、読書記録をつけてみることにした。週ごとに、読んだ本の感想をつらつら綴ってみるだけなんだけど。まあ、メモだな。これは走り書きしたメモのようなものです。主観たっぷりの文章が、誰かの、何かのためになったら嬉しい。


10月3日(火)
タイムトラベル世界あちこち旅日記 / 益田 ミリ

旅の思い出を綴ったエッセイ。益田ミリさんといえば!な、ゆるいイラストや当時の写真とともに楽しむことができる。ぱらぱらめくって、旅先を決めるために使うのもいいかも。これは新手のガイドブック。

エッセイです。

とにかく、食事描写がいい。ベルギーのムール貝、タイのカブトガニ、台湾の豆花、バリのコピ。もちろん、王道のドイツのソーセージ、イタリアのパスタも外せない。読みながらミリさんと一緒に各国を巡り、美味しいご飯をたらふく食べました。えぐい描写だったな、いい意味で。時折現れる当時の日記からの引用も、ありのままって感じでよかった。
社会人になってから海外に行けていない。手元には期限切れのパスポート。作り直しに行くか。


10月4日(水)
ゾワワの神様 / うえはらけいた

新人コピーライターの奮闘物語。作品が自分にはまった時の、雷に打たれたような、少し恐ろしさもあるような、あの感情。この「ゾワワ」を与えるためにはどうすればいいのか。心を動かす仕事をするための極意が詰まった一冊。制作者だけでなく、全ての仕事人に読んでほしい。

最近のゾワワ「東京ガスグループのCM・シロクマのしりとり篇

「読んでほしい」とか言っておきながら、細かい内容を覚えていない。ただ、もう少し早くこの本に出会いたかったとは思った。「人のアイデアを笑わないのは当然。そして自分のアイデアも笑うべからず」みたいな箇所、はっとさせられたな。
クリエイティブなものって、所詮空想じみたもの。それを「お恥ずかしいのですが」なんて言って提案したら夢から覚めちゃうよね、という言葉に納得。どんなにいいものでも、自分でバカにしてしまったら価値が下がる。仕事に対する意識を見つめ直そうと思った。


10月4日(水)
花束みたいな恋をした ノベライズ / 坂元 裕二(原作・脚本)・黒住 光(著)

終電を逃したことで始まる、5年間の恋物語。ロマンチック、それでいてリアルな描写。二人の恋を追いかけるうちに、気づいたらあの頃に戻っているはず。胸に仕舞い込んだ大切な思い出を、もう一度取り出してみてください。

タオル必須。バスタオルでもいい。

そんな経験ないよ!って方はすみません。捏造してください。
これに関しては日記でぶわ〜〜〜っと思いを綴ったのでそちらをば。映画も観たんですけど、最後のファミレスのシーンでぼろぼろになった。恋の終わりと始まりが同時に存在している感じ。ああ。


10月6日(金)
あんぱんジャムパンクリームパン 女三人モヤモヤ日記 / 青山 ゆみこ・牟田 都子・村井 理子

コロナ禍にやりとりされた交換日記。文章に関わるお仕事をされているお三方の文章は、すっきりと読みやすい。そして、甘いパンを食べた時のあのほっこり感も味わえる。2020年、突如として混乱に陥った世界。当時、他の人たちが何を感じて生きていたのかを、3年越しに知ることができた。

私はクロワッサンが好き。

これも日記にちらっと書いた作品。内容はとっても興味深かったんだけど、多分気分じゃなかったんだろうな。なんかしっくりこないな〜と思いながら読んでいた。唐揚げ食べたいのにハンバーグ食べてる時のような感覚。
まあそれは置いといて。途中に挟まれていたエッセイもよかった。3年前、私は何を感じながら生きていただろう。「今まで気にも留めていなかった価値観の違いが浮き彫りになった」みたいなことが書かれていて、心当たり、あるなあ、などと思った。


10月6日(金)
北欧こじらせ日記 / 週末北欧部chika

フィンランドを愛してやまないchikaさんが、現地に行ったり行かなかったりする話。人生は一度きり。極限まで好きを突き詰めてみようかと思える一冊。それと注意事項。読了後、フィンランドに行きたくて行きたくて、シナモンロールを食べたくて食べたくて、仕方がなくなります。

北欧式ガチピクニックしたい。

もともと、「北欧でシナモンロールの食べ比べをしたい」というぼんやりとした夢があったのですが、その思いがぐんぐん成長してしまっている。早く行きたい。早く食べたい。フィンランドの人たちの、余白を大切にしているような生き方にも憧れる。
「フィンランド・ビッグラブ」と書かれているだけではなく、好きへの不安や葛藤、それらへの対処法も書かれている。私も人生捧げられるくらいの好きに出会いたい。遭遇率を上げるために、いろいろ挑戦してみようかと思った。


10月7日(土)
ゲスな女が、愛される。 / 心屋 仁之助

「愛されているか不安」「なんで理解してもらえないんだろう」そう悩み続けている人たちにおすすめ。誰かのためではなく、自分のために行動する。「ゲスデレラ」になってもいいんだよ。ありのままの自分でいることの大切さを教えてくれる一冊。

やりすぎも注意だけどね。

思い通りの恋愛したーい!という軽率な気持ちで読み始めた。私は自己肯定感高め女なので、「これしなきゃ嫌われる」というような気持ちは理解できなかった。けど、筋は分かる。
「見返りを求めてはいけない」とか「自分がしたいことをすればいい」とかよく聞くけれど、それを意識して行動するのって難しいよな。足さなければ、何も積み重ねなければ、自信は崩れない。そのままの自分でいれば、崩れようがない。という言葉にはなるほどなと思った。


10月8日(日)
もしも社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら / 樺沢紫苑(著)・齋藤邦雄(イラスト)

頑張っているのに結果が出ない。仕事にやりがいを感じられない。何に対しても気力が湧かない。これらは全て、アウトプット不足が原因かもしれません。まずは小さなことから。少しずつ行動するうちに「脱・社畜ゾンビ」できるはず。

ビジネス書苦手だけど読んだ。

「インプット」「アウトプット」ってザ・ビジネスな用語に感じるけれど、生命活動もこれらの繰り返しですよね。呼吸。食事と排泄。活動に必要な力を睡眠で蓄える。会話だって、言葉のインプットとアウトプット。日常生活では容易く行うことができるこの繰り返し。しかし、仕事がからむと、インプット過多でバランスを崩してしまう人が多いそうだ。
うーん、私にも思いあたる節がある。両方のバランスがとれているから、意識せず、楽に過ごすことができるんだろうなあ。深呼吸も吐くことが大事って言うし、少しずつアウトプットしようかと思った(この読書記録もきっかけはこれ)。


10月8日(日)
妻は他人 だから夫婦は面白い / さわぐち けいすけ

結婚生活のコツが描かれたコミックエッセイ。全体を通してほのぼのとした雰囲気で描かれているが、油断していると鋭い指摘にぐさぐさ刺されます。ご注意ください。「自分以外は全員他人」という当たり前のことに気づくことができる一冊。

結婚への憧れが音を立てて崩れた。

「結婚」と聞くと、どうしてもロマンチックなものを想像してしまう。でも、実際は制度の一つでしかない。結婚して夫婦になれば、一心同体、阿吽の呼吸で相手の気持ちが手にとるように分かる!という幻想を抱いていたのですが、そうだよな、他人だよな。
「自分以外は全員他人」当たり前のことなのに、距離が近くなればなるほど、その境界線が曖昧になってしまう。他人という前提を踏まえた上で、お互いに歩み寄る努力をしなければいけないんだな。いや、分かってはいたけどさ。改めて人と一緒になることの難しさを感じた。


てな感じです。まとめてみると、コミック、そしてエッセイが多いな。さらっと読めるからっていうので選びがちになるのでしょう。今週はもっと、物語にどっぷり浸かれるような、そんな本を読みたい。と言いつつ、まだ一冊も読めてないんですけどね!果たして何冊読むことができるのか、予想してお待ちください。

メモ書きにお付き合いいただきありがとうございました。よろしければ、また来週。

この記事が参加している募集

読書感想文

サポートしていただける日が、いつか来るのかなあ。