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「また、読み返したい。」note保存記事

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また読み返したいような、noteの記事を保存していきます。
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#写真

瀬戸内百景 -瀬戸田(生口島)編-

4月のある週末、尾道へ行っていました。 わたしが人生で一番多く足を運んだであろう旅先「尾道」。 瀬戸内海沿岸やその島々は魅力的な場所ばかりなのですが、その中でも尾道とそこに近接する島々は行くたびに新しい一面に出会える場所だと思っています。 柑橘・レモンの名産地「瀬戸田」 レモンの産地「瀬戸田」として有名な生口島、画家の大家・平山郁夫の出身地でもあるため、島には平山郁夫美術館あり、海辺のビーチにはアートなオブジェもあり、見所も多い島。尾道から船で40分くらいで辿り着ける

「やりたい事」はあなたを幸せにしない

もう15年くらい前になるか。 自衛隊のパイロットを夢見て何年もただそれだけを追いかけていた年下の親友が、山口の宇部空港で行われる最終試験まで行って落ちた。携帯のメッセージで不合格の連絡をもらってから、2ヶ月くらい音信不通になっていたのだが、ある日突然連絡が来て会うと、彼は意外とケロッとしていた。 お互い試験のことには触れず、今何をやっていて次に何をやる予定か、そんな事を話しながらいつものように街をぶらぶらし、やがて海の見える公園にたどり着いた。普段あんまりそんな事はしない

世界を見つけるということ

「木洩れ陽」が好きでよく撮ります。美しいですよね。木々の隙間から光が射して映し出されたそれ。風に揺れるとまるで小さな子供たちがダンスしているようにも見えます。この言葉を生み出した豊かな感性に憧れます。ところで英語では「木洩れ陽」を一言で表せられないそうです。 英語では ”sunlight filters through the trees” のようなセンテンスで表現されるそうです。同じように日本語にも一言で表せられない現象があります。たとえば ”Petrichor(ペトリコ

ある幸運な男の話|自己紹介

改めまして、ひらやまと申します。 ノートのヒントを見ていたら「プロフィール記事書くといいよ」とあり、まだ書いてなかったので書きました。 つらつらと書いていたら、11,000文字を超える長文になってしまったのでお時間あるときにお読みください。(主に新卒~cotree時代について。) 1分で読めるあらすじを載せておきます。 あらすじ 働きすぎて一時は心を見失った男が、自分を取り戻していく途中で、メンタルヘルスケアの大切さに気づき、自分の得意とやりたいことを両立する方法を探

【NEW】インタビュー写真がそれっぽくなる #脱・素人ポージング集

本記事は、2018年04月28日に公開した記事「カメラ初心者が土壇場で編み出した“脱・素人”ポージング集 #それっぽい写真」の内容に修正を加えたものです。 2017年の3月からライターとして活動しています、オバラミツフミです。記事を書いた当時、カメラマン不在の取材で自分が撮影を担当しなければいけなかった際に編み出した、#脱・素人ポージング集 をまとめたところ、2万PVを超える反響がありました。 なかでも人気だったのが、「ゆで卵シリーズ」。noteを運営するピースオブケイク

メディアとしての写真が「媒介」するもの

3時間目開始まであと19分。で書けるテーマでは本来ないので、エッセンスだけ短く行きますね。 12月7日に関西大学で講演の予定なんですが(一般公開なので、お時間あればぜひ!)、その一つの目的は、写真を撮る学生さんたちに対して「写真」というものの属性を、今一度考えてもらうきっかけを作れればと思ってるんですね。というのも、いまさらマクルーハンを持ち出すまでもなく、写真という表現はある種の「メッセージ」を伝えるコンテンツでありながら、この世界の実相を媒介して伝える「メディア」的特性

現役女子大生のインスタ消費文化論

 Twitterで高校生のインスタ文化などを知りたいので書いたら稼げるかもしれないよって言うツイートを見かけ、大学生ですがお金が欲しいので書こうと思います。 ▪️まえがき  インスタグラムとはインスタグラム(以下 インスタ)とは写真をベースにした共有アプリケーションの事である。インスタは2010年10月アップルのAppStoreに登場して以来、瞬く間に広がり人気アプリとなった。2014年に日本語アカウントが開設され、昨年2017年には利用者数2000万人に達してたと言われて

ファインダーの #mediacruise 【佐賀・嬉野/有田】

すごくすごく静かな森の中で、カチャリと茶器が鳴る音だけしてた。周りにはたくさん好きな人がいて、目を合わせて笑い合って、ファインダーをたくさん覗いて、その中でまた目を合わせたりしていた。 #mediacruise というハッシュタグで、つぶやき続けた3日間。 灯台もと暮らしを含む5メディアで、一緒に旅をして、それぞれが見た「佐賀」を持ち帰ろう、発信しよう。そう言って、少しだけ時間を共にした。 今は帰りのバスの中で、すやりすやり、寝息をたてながら眠る人たちの気配を感じ、私は