自分の幸福の定義を考えよう
自分の幸福の定義を考える意義
人生は決断の連続です。
晩御飯に何を食べるか、どんな仕事につくか、家を購入するか、結婚するかなどなど大小あれど一事が万事すべて自分で決め判断しなければいけないことです。友人とのちょっとした雑談でさえも何を言うべきか言わざるべきか、判断しながら人は活動しています。
時には十分に考える間もなくその場で判断を下さないといけない事も多々あるでしょう。どんな決断であれ、最終的には自分が下したすべての決断が複雑に絡み合って自分の人生を形作っていくことになります。
だから、何を決断するかということは幸せな人生を送れるかどうかという上でとても重要。不幸せな人生を送りたいという人は誰もいないのではないかと思います。幸せな人生を送りたいのであれば、幸せな人生につながるような決断、つまり自分にとって良き決断をすればよいのです。
しかし、そのためには「何が自分にとって幸せな人生であるのか」を自分が知っていなければいけません。つまり自分の人生のあるべき姿を思い描くことが必要なのです。
何か歴史に残るようなことを成し遂げることが幸せな人生と思う人もいるでしょうし、人のために尽くすことこそ幸せな人生と考える人もいるでしょう。
どんな人生を望むにせよ、自分にとっての「幸せな人生」を定義し、日常のいたるところで起こる決断の瞬間に、幸せな人生につながるような判断をできるような指針を作ることは大切だと思います。
私にとっての幸せな人生
例えば、この文章を書いている私にとっての「幸せ」とは、心が満ち足りていることです。私が目指す人生の過ごし方は、できるだけたくさんの時を心が満たされている状態で過ごすことです。
以下の内容では、私にとっての「幸せ」(=心が満ち足りていること)を例にとって、幸せとは何か具体的に定義してみます。
幸せの定義
繰り返しますが、私にとっての「幸せ」とは心が満ち足りていることです。私は、どんな要素があれば心が満たされた状態が生まれるのか考えました。その結果、幸せには大きく分けて4つの満足が関わっていると思いました。以下に列挙します。
自分自身への満足
人間関係への満足
環境への満足
今この瞬間への満足
この4つが完全に満たされたとき、人は、心の中が一点の曇りもない完全な幸せでいられるのではないかと思います。いうなれば、完全幸福です。
ただ、現実的に考えれば完全幸福が実現する可能性はとても低いでしょう。まったく不満のない状態というのはあり得ないと言っていいからです。
ですが、完全幸福でなければすべて不幸かといえば違います。幸福と不幸は一本の軸の両極にある対立する概念で、完全幸福と完全不幸以外のすべての状態は幸福と不幸の混ざったグラデーションになっています。
私は、できるだけ幸福の割合が多い状態を築き、維持することを目指します。そのためには上に列挙した4つの満足を満たす必要があります。簡単に4つの満足の説明をします。
自分自身への満足
自分自身を肯定的に思えること。自分を尊敬できる状態。自分が自分でいることに心地よさを覚え違和感がない。
人間関係への満足
家族友人など自分以外の周囲の人たちと良好な関係を築いている。社会への帰属感。
環境への満足
生存が脅かされる心配がない。衣食住に問題がなく、将来的にも不安がないと思えること。
今この瞬間への満足
今この瞬間の気持ちが楽しい、嬉しい、幸せだ、喜ばしい、などポジティブな状態であること。
以上の4つの満足を満たすことで、私の望む「幸せ」な人生を歩むことができます。
以下にこの4つの満足を構成する具体的な内容とそれを達成する具体的な行動を書き出します。
これらの具体的項目が満たされていくことで幸福度が高くなっていきます。項目によっては、互いにトレードオフの関係にあるものもあるでしょう。
たとえば、今この瞬間への満足を優先して遊んでばかりいれば、勉強や働く時間を失い、自分自身への満足や環境への満足が棄損される可能性があります。反対に、金銭など環境への満足を追い求めるがためにストレス過多の生活を送っていると、今この瞬間への満足はなかなか得られないことになるでしょう。
人生の総合的な満足感を増やし維持できる、自分にとって適切なバランスを見つけ出す必要があります。
4つの満足を構成する具体的な内容と、それを達成する具体的な行動は以下です。
1. 自分自身への満足
1-1. 自分を大切にすることができる
人は一人ひとりが世界一大切な唯一無二の存在であることを知る
自分が満足することを第一に考える
心身を傷つけられたり、自分の意志を無視されたら怒る
自分を利用するだけの人間からは離れる
より高いレベルの幸福を求める
1-2. 自分のことが好きだと思える
自分の個性、長所そしてその裏返しである短所を知り悲観せず過信せず受け止める
コンプレックスと向き合う
自分に対して正直になる
服装やスキンケアに気を配り、自分のケアをする
自分が悪いと思ったときは正直に謝る
自分が好きなものは探求する
1-3. 自分は自分の人生をコントロールできると思う
自分のことは自分で決める
リスクをとり、失敗から学ぶ
人のせいにしない
一度決めたことはやりきる
臨機応変に柔軟に考える
世の中を観察する
1-4. 自分は良い人間であると思う
自分なりの道徳観を身に着ける
誠実でいる
人助けをする
誰かを喜ばせる、他人を幸せにする
ボランティアをする
募金をする
悪いことをしてお金を稼がない
1-5. 自分は能力のある人間であると思う
何か得意なことを身に着ける
社会で役立つ知識や技術を持つ
困難に対処する知恵を身に着ける
お金を稼ぐ
新しいことに挑戦する
自分の考えを分かりやすく伝える
人と協力する
謙虚になる
向上心をもつ
人から勧められたことは素直に実践し、結果を自分なりに分析して取り込む
自分の性質にフィットした仕事を選ぶ、自分を活かせる環境に行く
1-6. 健康である
規則正しい生活をする
十分な睡眠時間をとる
栄養バランスの良い食事をとる
自炊する
適度な運動をする
ストレスをためない
病院で自分のメンテナンスをする
生活環境の衛生管理をする
2. 人間関係への満足
2-1. 自分に良い影響を与える人間関係を築く能力を持つ
コミュニケーションの経験を積む
人の心の動きを理解する
偏見やカテゴライズに頼らず、人間一人ひとりの個性を理解する
言葉ではなく行動を観察する
他人のために行動する
いつも機嫌良くいる、不機嫌さを出さない。
他人に興味を持つ
2-2. 良い家族に囲まれている
家族を幸せにする努力をする
誕生日を祝う
結婚をする
家族の個性を理解する
家族に時間とお金を投資する
記憶に残るイベントをする
家族を笑わせる
家族から搾取しない
2-3. 良い友人に囲まれている
友人関係を維持する努力をする
誕生日を祝う
一緒にいる時間を楽しいものにする
マウンティングしない
友人を幸せにする
自分を利用する人間とは距離を置く
陰で悪口を言わない
2-4. 良い仕事仲間に囲まれている
挨拶をする
やってもらって当たり前と思わず感謝する
社風が合う会社を選ぶ
困っている人がいれば助ける
業務外の会話を増やし、声をかけやすい雰囲気を作る
常に機嫌良くいる
ミスや失敗は正直に言う
他人のミスには寛容でいる
陰で悪口を言わない
皮肉を言わない
一人ひとりの個性や状況(家族・病気・苦手なことなど)を理解して配慮する
2-5. 地域社会に貢献する構成員の一人である
自分の住む地域に貢献する活動をする
ボランティアをする
地域に暮らす人たちを助ける
環境に配慮する
選挙に参加する
3. 環境への満足
3-1. 治安や自然災害の不安のない安全な土地に住んでいる
犯罪の少ない地域に住む
防災マップを確認する
基本的人権が保障されている場所に住む
3-2. 美味しくて安全で十分な量の食べ物がある
食文化が豊かな地域に住む
食材の安全性に気を遣う
食料不足の心配のない場所に住む
3-3. 心地よい家に住んでいる
自分の求める必要な機能を備えた家に住む
遮熱性の高い家に住む
掃除をする
整理整頓をする
暮らしやすいように工夫する
3-4. 十分なお金を持っている
十分なお金を稼げるキャリア形成を考える
自分自身の教育に投資する
給料の良い会社に就職する
貯金する
投資する
副業をする
起業まはた個人事業主として独立する
3-5. 自然環境が自分に合っている
自分にあった気候の地域に住む
空気の綺麗な場所に住む
ある程度の自然がある場所にすむ
3-6. 趣味を楽しむことができる環境
図書館や文化的な施設がある場所に住む
外で運動ができる場所があるところに住む
3-7. 時間に追われずに生活ができる
労働時間を短くする
残業をしない
休日を確保する
やらなければならないことを自動化、システム化する
自分で働く時間を決められる仕事をする
独立する
やらないことを決める
4. 今この瞬間への満足
4-1. ストレスを感じていない
ストレスの根本原因に対処する
ストレスの原因から離れる
自分の力で変えられないことで思い悩まない
気晴らしになることを見つける
誰かに相談をする
悩みを書きだす
4-2. 楽しい気分である
趣味の活動をする
家族や友人と遊ぶ
美味しいものを食べる
旅行に行く
今までやったことがないことに挑戦してみる
4-3. リラックスしている
プレッシャーの元を取り除く
一人になる
心を許せる友人と過ごす
瞑想をする
あなたも、自分だけの幸福の定義を考えてみよう
ここまで、私の求める「幸せ」の定義を元に、それを実現するために必要な要素について書き連ねてきました。わりと汎用的な内容ではないかと思いますが、人によって求める「幸せ」は異なりますので、自分の場合に置き換えて考えてみることをお勧めします。コツはできる限り具体的に、正直に記載することです。
このnoteが、あなたが幸せな人生を歩む助けになれば嬉しいなと思います。
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