林檎の鳴き声

林檎の鳴き声。

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最近の記事

秋が来た

とても朗らかな秋晴れ。 高い空から注ぐ陽射しはまだ夏の名残りを残して、じりじりと顔を焼く。 吹き抜ける風が少しひんやりとして、新しい季節を告げて。 青い空の下、会社に行くためじゃなくて、自分のために外を歩く。 今この瞬間に幸せを感じる。

    • 夏の思い出、チョコレートと占い師

      チョコレートを冷蔵庫に入れ忘れたら、液体になっていた。 そう、私たちはチョコレートを冷蔵庫に入れ忘れたら、液体になってしまう世界に生きているのだ。 うっかり洗濯物を外に干したままにしていたら、雨でびしょ濡れになってしまったこともあるし、買い物しようと街まで出かけたら、財布を忘れて愉快なサザエさんになってしまったこともある。なんと油断のならない世界なのだろう。 加えて、私はときどき自分の世の中を生きぬく能力に疑問を感じることがある。 例えば、家のドアを開けるとき、自分が

      • 自分の幸福の定義を考えよう

        自分の幸福の定義を考える意義人生は決断の連続です。 晩御飯に何を食べるか、どんな仕事につくか、家を購入するか、結婚するかなどなど大小あれど一事が万事すべて自分で決め判断しなければいけないことです。友人とのちょっとした雑談でさえも何を言うべきか言わざるべきか、判断しながら人は活動しています。 時には十分に考える間もなくその場で判断を下さないといけない事も多々あるでしょう。どんな決断であれ、最終的には自分が下したすべての決断が複雑に絡み合って自分の人生を形作っていくことになり

        • アラサー女が一週間でマッチングアプリを挫折した話

          マッチングアプリを始めて一週間、理想の男性に出会うことなく挫折した。 たった一週間と言えど、アラサーには痛い時間のロスである。 すべての原因は、「マッチングアプリさえ使えば、簡単に誰かに出会えるんだろうな」というような、ふんわりとしたイメージでアプリを始めた自分にある。 現実はそんなに甘くはなかった。 アプリを始める前、私にとって一番の難関は以下の二点になるだろうと予想していた。 1. プロフィール作成(面倒だから) 2. 会った男性と交際関係になれるかどうか(コミ

          相談できる自分になる

          noteを始めて、死にたいと思ったことや整形したことなどの自分の体験について書いてきた。書くことによって、散らかり放題の部屋みたいに混沌としていた自分の頭の中が自然と整理された。おかげで気づいたことがある。 私が問題にぶち当たったときにとる、無意識の行動パターンである。そして、その行動の中に誰かへの相談が入っていないことである。 例えば、整形したときの私の行動は以下だった。 悩みの発生(自分がブスである) 我慢ができなくなるまで耐える(抑うつ期間) 対策をインターネ

          相談できる自分になる

          自分が自由だってこと忘れてた

          いつの間にか生まれて、気づけばたくさんのルールを教えられてきた。 朝は七時に起きないといけない。学校には八時までに到着すること。毎日授業を受けること。学校では先生の、家では親の言うことを聞いて口答えしないこと。お友達とは仲良くすること。授業中は静かにすること。でも、必要な場面では積極的に発言をすること。宿題を終わらせてから遊ぶこと。夜は九時に寝ること。 大人になってからも、まだまだルールは続く。 良い大学、良い会社に入って、毎日八時間働くこと。ただし、合間に休憩を一時間

          自分が自由だってこと忘れてた

          生きると決めた日

          はじまり 初めて「死にたい」と思ったのは、小学生のときだった。 私が幼稚園に通っていた頃の我が家は、まるで天上の楽園のようだった。両親、とくに父親は私を溺愛していて、いつも私を笑わせようと冗談ばかり言っていた。幼い妹を抱いた母親は、私と父が遊んでいるのを微笑みながら見つめていた。 歯車が狂いだしたのは、私が小学校に上がった頃からだった。父の会社が上手くいかなくなり、毎日夜遅くまで帰ってこない日が続いた。顔色は悪くなり、しかめっ面が新しい定番になった。ときどき台所で吐いてい

          生きると決めた日

          効果のあった不眠症対策

          私が実際に試して効果を感じた不眠症対策を紹介していきます。私は医者ではないので、ここでの発信は医学的な根拠に基づくものではありません。小学生から長く不眠症と付き合ってきた私の、個人的な実験を経て効果があったもの、なかったものを紹介していきます。また、私が抱えている問題は主に入眠障害なので、中途覚醒に対しては以下の対策が有効かどうか不明です。 不眠症に効果があったもの①部屋の温度を適切に管理する 基本的なことですが、エアコンをつけましょう。暑すぎる、もしくは寒すぎる部屋では

          効果のあった不眠症対策

          親から子へ受け継がれるもの

          同じ小学校に通っていた人が、漫画家になったらしい。 ちょっとしたきっかけで、そのことを知った。 調べてみたら、けっこう売れっ子みたいだった。すごい。 私と彼女は学年が違ったのでそんなに仲良くはなかった。けど、親同士が仲が良かったため、彼女の家に遊びに行ったことが何度かある。 彼女の名前を見ていて、そのときの事をふと思い出した。 名前をAちゃんとしよう。 ある日、親に連れられてAちゃんの家に行った。三学年上のAちゃんはまだ寝ていて、リビングにはいなかった。 わたしはA

          親から子へ受け継がれるもの

          アラサー女の無職透明な生活

          友達がいない、家族とも疎遠なわたしにとって、無職になるということは、社会から隔絶されることだった。 基本的に、朝起きてから夜眠るまで、誰とも話さない。 数少ない人と話す機会はスーパーの店員さんとだけ。 スマホに入ったカレンダーアプリを開くこともなくなった。 スケジュールをまったく気にしなくていい、のびのびとした生活。 最寄り駅からどれだけ遠い家にだって住めるんだ。 それなのに、常に耳元で時計の針の音がしているような焦燥感がつきまとう。 知らない大きな町で、何をす

          アラサー女の無職透明な生活

          私が整形をしたときのこと

          このノートの内容数年前に目の整形をしたので、そのときのことを書きます。当時かんがえていたこと、整形に踏み切った理由、整形後の生活のリアルについて。美容整形を推奨するつもりはありません。 整形を考えたきっかけ当時わたしは社会人2年目。就活で失敗し、友達より一年おくれで社会人生活をスタートしていた。入社した会社はうっすらとブラックで、目の下にクマを作りながら毎日夜中まで残業する日々。 疲れはてて家にかえった後にかろうじてできることはと言えば、かえり道にコンビニで買った弁当をた

          私が整形をしたときのこと