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自分が自由だってこと忘れてた

いつの間にか生まれて、気づけばたくさんのルールを教えられてきた。

朝は七時に起きないといけない。学校には八時までに到着すること。毎日授業を受けること。学校では先生の、家では親の言うことを聞いて口答えしないこと。お友達とは仲良くすること。授業中は静かにすること。でも、必要な場面では積極的に発言をすること。宿題を終わらせてから遊ぶこと。夜は九時に寝ること。

大人になってからも、まだまだルールは続く。

良い大学、良い会社に入って、毎日八時間働くこと。ただし、合間に休憩を一時間いれること。出社は朝九時。土日が休日。服装は自由だがジーンズなどのラフ過ぎる格好はNG。髪の色は黒か暗めの茶色。肌は見せすぎないこと。必要であれば残業をすること。女性は30歳、男は35歳までに結婚をすること。

生まれてから今まで、無数のルールを叩きこまれるのが当たり前。親からも先生からも、男からも女からも、これが社会のルールというものだよ、と親切心で教えられる。明文化されているルールもあれば、常識という言葉で表される基準の曖昧なルールもある。あまりにルールに従うことに慣れすぎて、新しい環境に飛び込むときは、無意識のうちにまずその場のルールを確認する癖がついている。

もしこの世に一つもルールがなければ、私はいったいどんな存在だったのだろう。私個人の人格より、社会のルールを優先する生活が長かったせいで、ときどき自分のことが分からなくなる。

小学生のときに本当にやりたかったことは何だったっけ?

ルールに盲目に従うようになってしまう前に知っておくべき大切なことがある。この世の中には無数のルールが存在するが、ルールを破る自由もあるということだ。

特に、地球に一つしかない、あなたの大切な個性が踏みにじられるときには。

あなたの個性に合わないルールに従うとき、ちょっと我慢すればいいだけだなんて軽く考えない方がいい。自分の個性を殺して我慢してルールに従うとき、あなたは通常よりたくさんのストレスを感じることになる。もっと致命的なことには、あなた自身の個性が損なわれてしまう可能性もある。

我慢というものは、気軽にしてはいけない。熟考ののちに必要だと思えば、我慢すればいい。

ルールを破ることには、リスクが伴う。だから、なぜルールを破る必要があるのか、言葉にできるようにしておいた方がいい。説明したら、案外分かってもらえるときもある。ルールというものは絶対ではない。

大切なことは、自分がどんな風に生きるか、どんな生活をするかは本質的に自由であるということを知っておくこと。時には社会と折り合いをつけないといけないこともあるけど、それを最優先事項にはしない方がいい。

自分の心の声を大切にしよう。

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