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今日のランチは何にしよう?

健康的な食生活を心掛けるようになり、気付けば1年が過ぎていた。

前職時代は、オフィスの宅配弁当を毎日食べていて、意外に栄養バランスが良かったように思う。

カロリー計算もしっかりされていたし。


独立して暫くは、昼間に自宅へ戻り、軽く済ませていた。

最近は便利なもので、レタス、大根、キャベツ等のカット野菜がスーパー等で売られているので、それらを常時ストックしておき即席の「サラダ定食」の出来上がり。

豆腐を乗っけて、青じそやゴマのドレッシングを日替わりで。

炊飯器に保温状態のごはんが残っていたり、冷凍庫に冷凍されていたり。

少し肉類が欲しい時は、ウインナーを数本電子レンジで温めればOK。

概ね1年くらいはこんな感じで、たまに仕事の出先で飲食店にて済ませたりしていた。


少し事情が変わってきたのは最近のことだ。

コロナ禍で不本意な休校を突然突きつけられた子供にとって、元の生活に戻るのに少し時間がかかっている様子だ。

「適応教室」と言って、大勢で過ごす教室に訳あって通えない生徒が、保健室に併設された部屋で個別授業を受ける形でなんとかギリギリ通えていた娘は、4月からの中学2年生のスタートで少々躓いてしまい、今はその日の体調次第になっている。

妻はというと、こちらも少々心に秋を抱えながら、新年度から新しい部署での勤務で身も心も精いっぱいのようだ。

大人ですら病んでしまうのだから、無理もないことだと察した。

申し訳ない話だが、内心、『娘の学校への送り迎えをやっている場合じゃない』なんて気持ちが湧いてきたりもした。

だが、良いのか、悪いのか、お父さんはというと、仕事で少々(いや、派手に???)躓いてしまい、いや、転んでしまい、焦る気持ちとは裏腹に、気付けば緩い時間を貪っている。

今年から中学1年の息子が、一体誰に似たのか、根が明るく単純なことが唯一の救いだ。

この際、休校期間中にバスケットボールでリビングのあちこちを痛めたり、電子機器をいくつかぶっ壊しちゃったのは、目を瞑ってやろうじゃないか。

今日から新品のバスケットシューズがやっと役に立つそうだ。


娘と自宅で昼食を食べてから学校に送り出すというリズムが確立できたらと企んでいたが、これがなかなかどうして。

毎日「サラダ定食」は嫌だと言う。

なぜだ?なぜなんだ???

こんなにもヘルシーで美味しいのに。。。

豆腐と納豆のマリアージュなんて、貧乏育ちの父ちゃん、「こんなにうまいもの食えるなんて、オレ、今日死ぬんだ」と死亡フラグを感じてしまう。

キムチが並べば、発酵食品コンボで即死だ。

(はい。いちいち大げさですなぁ~┐(´∀`)┌ヤレヤレ)


以来毎日、『今日のランチは何にしよう?』と、ラインで誘う。

一時期自室に籠りがちで会話も少なく、更に拒食気味で随分心配したのだが、娘との会話の時間が増え、顔色も良くなったように思う。

「昔行ったあのお店に行きたい。」

へぇ。多分7年くらい前の話だけど、よく覚えているなぁ。

『そのお店はちょっと遠いから、週末の夕食に家族で行こうね。今日は別のところに行こう!』


今日は昼までに、どこまで仕事を進められるかな。


2020年6月19日

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