〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その22 猫又襲来!
※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。
朝起きたらアザラシになっていた俺は、生活費を稼ぐために水木しげるプロダクションの事業ゴミを回収していた。
妖怪を扱う大手だけあって俺がやってきても気にしないでくれるのはありがたい。
俺をモデルに妖怪を書くというのでアニメ「けものフレンズ」を期待したら伝統的な妖怪「毛羽毛現(けうけげん)」ができあがった。
ガチャピンとムックに似てなくない?
作業を終えてからスマホで彩説さんのコメントにヒレで返事をうつ。
帰宅して味の素パークで見つけた「じゃこ塩豆腐」にシソの葉を敷いたものをツマミに酒を飲んでいたらベランダの窓が開き、
「油舐めにきました」
水木しげるプロダクションで知り合った猫又たちだ。
3匹が窓からゾロゾロ入ってくると、ごま油を垂らした豆腐を油なめに来たと称して日本酒のツマミに食らいつく。
ネギ食って大丈夫なのか?
ネコにネギを与えるとヘモグロビンが破壊され貧血を起こすので絶対にダメ!と書いてあるので最初は注意した。
しかし、猫又たちは圧力鍋で作ったカレーライスも遠慮なく食う。いい年こいた猫又なのでいまは放置している。
(・ω・っ)З(アザラシ)な俺も人のことはいえない。
あっ!大事なことを思い出した!
「お前ら手を洗え!」
猫又たちは全身も洗うために風呂場へ消えいった。
猫又もコロナで酒の席を自重している。でも、誰かと酒を飲んで語り合いたいのがうかがい知れる。
俺はずっと伸ばしたままの体毛を刈り取るために猫又を呼んだのだが宴会となった。
朝になると二日酔いで頭が痛い。
頭痛薬を飲みながら思う、
(・ω・っ)Зも猫又も酒飲んでも大丈夫なの?
つづく。
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