調理待ちと渋滞に泣く、出前館配達員
出前館 と Uber の違いをあげればきりがないが、 その違いを配達員が痛感する タイミングというものがいくつが あり、私的にその最たるところは 調理待ちと 渋滞である
Uber には 調整金という 仕組み があり、 本来 配達でかかるであろう 時間も加味して 報酬額というものは 導き出されているのであるが、 その時間を 大幅に超えるような時に報酬額を補填するものである
例えば 店舗で イレギュラーに調理時間がかかってしまったり 、あるいは 交通状況によっては 大渋滞が発生して移動に時間がかかるような場合において、 配達員の 効率はめちゃくちゃ 低下してしまう
そこを カバーしていただける 大変ありがたい 仕組み である
なので 、イレギュラーが発生して通常よりも 1.5倍ぐらい時間がかかった場合においては、しっかりと 報酬額も1.5倍ぐらい膨らんでいたりするのである
ところが出前館にはこの「 調整金」という仕組みが無い
なので、店舗に到着後 どれだけ調理に時間がかかって 待たされて も 、あるいは どれだけ 渋滞にはまっても、 もともと 提示された 配達 報酬額に変わりはない のである
そしてあろうことか 出前館は Uber のようにお客様からの満足度評価 だけの判定ではなく、もともと設定された配達予定時間 から 遅れることに よっても自動的に評価がマイナスと なってしまうのである
そして ある基準 以下に評価が落ちてしまうと オファー 自体を減らされてしまう という大変恐ろしい評価制度がある
だから 調理待ちや 渋滞にはまって イライラする 配達員は、 Uber よりも 出前館 の方が圧倒的に 多いと推察する
本来 品質の高い 配達員を 育成するための評価制度 なのに これでは本末転倒ではないであろうか
配達員と接するお店の方やお客様も 、イライラしている 配達員よりも ニコニコしている 配達員の方が断然良いはずである
そしてさらに 相性の悪いことに、Uber と違って出前館の時に限って 調理待ちが発生する
これはマジである
ダブルオンラインをしている 配達員であればわかると思うが、 要するに 同じ 稼働 スタイルで 配達を している者が 明らかに Uber でピックに行った時にはすぐに 商品を受け取れるが、 出前館でピックに行った時にはなぜか待たされるという ことが多々ある
これは Uber と出前館とで お客様が注文してからお店が調理に取り掛かるまでの過程が 異なるということ が原因である とも言われているが 、もう一つ 言われているのは お店の方が Uber では 待ち時間が発生すると 調整金の 負担を しなければ いけなくなり 出前館については 調整金 という仕組みがないので 後回しにしているのではないかという 話も よく聞く
これが本当であれば とんでもない話ではあるが 確かに 一理あると思う
そして 出前館には 調整金がないということ以外にさらにダメ押しでもう一つ Uber との違いをお伝えすると、「オファー 停止ボタン」がない
これは何かといえば、 Uber であれば 配達中に もう この配達で終わりにしたいと思えば いつでも オファー 停止ボタンを押すことによって次の オファーを止めることができる
ところが出前館については その機能が 実装されていないため 、アプリをオンラインしている限りにおいては どんどん オファーが飛んできてしまう
配達完了するまでは アプリをオフラインにはできない
そうすると 先ほど言ったような お店で調理 待ちが発生していたり 大渋滞にはまってしまっていたりした時に も オファーが飛んできてしまうということである
そうなれば 現在配達中のお客様も当然 通常以上の 配達時間がかかるため 遅配 確定であるが 、次の オファーを受ければ そのお客様まで 遅配 確定となってしまう
だから 被害を最小限に食い止めるためにも そんな時には次のオファーを 受けないことが正解なのであるが 、出前館については オファーを拒否するということは 受諾率の低下につながり、 受託率が低くなりすぎると なんとこれも自動的に評価に反映されて オファー 率が減少してしまう
だから 配達員は 仕方なく 遅配が確定することが分かっていても オファーを 受諾してしまうという 配達員も少なくない
これって下請法やら独占禁止法やらに抵触する恐れは無いのだろうか?
まあ、そんなこんなで出前館 の配達員は とにかく調理待ちと渋滞に 今日も泣いているのである