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音楽論 1、2 色彩、歌劇 (芸術の書 断片)

1、色彩


 音楽について語ってみたいと思います。音楽にとって大事なのが音です。音で表現して鑑賞者に生きる喜びと楽しみを与える事が音楽であると思います。その音は、音階があり、音にもいろんな種類があり、色があります。それを音色と言います。そして、実際、音楽には色があります。それは不思議なことですが、実際、音楽の演奏は、舞台から色の漂うのを見えます。いろんな色が見え、雰囲気も曲によってさまざまです。音楽における色彩は、テンポも速いものもあれば遅いものもある。音楽は言葉ではなく、文字でもなく、画像でもない、音によって、その色が脳内に見える。その色の流れる雰囲気は、空間をつくっている。空間の雰囲気をつくり、いかようにでも演奏によって空間と場所を浄化してその場所を聖地とする。そして、演奏によって色を流していく。その作用は、喜怒哀楽の感情と浄化であると言えます。それは、いわゆる西洋のクラシックだけでなく、東洋の音楽にも言えるのです。日本では神社で御神楽などありますが、あの舞踊と音楽で神を表現しようとしている。演奏者、歌劇などの歌や音楽によっても心を表現できる。心の持ちよう次第で、色の強度は違うのかもしれません。音楽によって想いにひたり、瞑想的になっていくのです。そして色の音から精神的なものを感じていくのです。色は、人間に作用します。その作用が、人間に影響を与えます。色はやはり精神に、そして霊体に影響して刺激をあたえ、光りを受ける事になる。光とは神であり、神の光は燦然と輝く色であるということ、色は体と霊体に生命をあたえる。





2、歌劇


 歌劇、それは壮大なものです。音楽と劇の共演です。音楽の中に普段、努力を必要とする読書が流れ込む。耳と目でそれを鑑賞する。そこに、音楽と演劇によって物語を表現できる。古来、音楽と劇は古代からのスタイルでありました。神話的でもあり、宗教的な儀式であり祭典でありました。これを役者や歌手などのオペラとかクラシックバレーの入ったものもあります。あと、古代ギリシアの劇や日本の御神楽など世界各地に古代演芸の中に歌劇があります。歌劇で語られる脚本は詩であり物語の詩です。叙事詩が基本になっています。そこには、古代の伝説や神話が語られます。現代になるとミュージカルとなり歌い踊る歌劇も出てきました。時代が変われども、身体や歌と音楽は表現と開放をもって生き生きと演じられ演奏されるのだと思います。歌劇は、古代から流れてきた音楽の古典であるとともに、現代でもそれをもって、映画や演劇に生きている。演じる事において、役者は演じ、表現し、自分を劇の一部になって開放して行く。その歌劇を演じる者は、そこに自分はいなく。劇の一部になっているのである。すべてを表現する場所、舞台だと言ってもいいかもしれない。そして、その演技にその人の人生観の開放がある。演劇、とくに歌劇は、自分のすべてを出して行く意味で狂気になってしまうことがある。しかし、それを開放して、この歌劇に生命を捧げ、演じていくのであります。そこに、感動があり、感激があるのです。人間の霊的な生命の中に物語と音楽が流れています。原初の生命の記憶、宇宙人類の記憶、創造主の生命の記憶、はるか遠くの記憶に、すべての存在に刻まれているのです。そこに、歌劇があり、音楽と物語、役者による演劇があるのは、表現せる人間がある。

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