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2つ目のアルバイト〜不登校だった僕の話〜

2つの目のアルバイト


僕は初めてのバイトを

目的だった海外旅行に行く為に辞めた。


辞めるのを2週間前、シフトを入れる時に告げた。

「そういうのは1ヶ月前までに言うんだよ~」

と優しく注意を受けた。


そういうもんなんだなぁ。知らないことはたくさんある

気をつけようと学んだ。

とても優しかった。



旅行から帰ってきた僕は

またアルバイトをしようと思った。


今度は何をしようって少しウキウキしていた。


一度アルバイトをすると

次のへのハードルは低い。


自分が不登校だったことは考えていない。


出来そうか出来なさそうか。

(そこにトイレの事が関わってきているけど)


何をしようかなって考えながら

近所を自転車で走り回っている時に

本屋さんにバイト募集の張り紙が

貼ってあるのを見つけた。


土日募集

これだ!!と思った。


平日は通信制高校とフリースクールに

通っているからこれならできる。


すぐに面接して、出来ることになった。


ゆる~い感じの本屋さんだった。

社長がいない時間にはバイトや社員が

レジで本を読んでいるな感じ。


僕は真面目すぎて、「社長が来たらどうしよう」って

心配で読めなかった。


でもまったりと時間が流れる職場が好きだった。



バイトを始めてしばらく経った頃だった。


僕がレジを打っていると

視線を感じた。


ふと視線の先に目をやると

父と母が嬉しそうにこちらをみていた。


あ~恥ずかしい。

なんで来てるんだ!


でもあの嬉しそうな顔を見ていると嬉しい。


「ちゃんと働けているんだよって」

誇らしいような。そんな気持ちだった。



失敗もたくさんした。

「この本どこですか?」って言われて

見つからなくて「ないですね」って言ったら。

別のとこにあったらしくレジで言われた事もあった。


いっぱい失敗して

いっぱい学んで

苦手なことや得意なこと

自分の事を知っていった。



元々の苦手なことで(プレゼント用に包装する)とかで

困ったなってことはあったけど


やっぱりここでも不登校だった事で

困った事はなかった。


辞める時に社長が給料に黙って一万円多く入れてくれた。

でも、間違っていたのかなって

「一万円多く入っていたみたいです」って返してしまった。


いい本屋さんだった

今はもう無くなってしまったけど。

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ふくのり@元不登校
記事をお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートはクリエイター活動費に使わせていただきます。不登校で苦しむ家庭がなくなって欲しい。