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自由契約からホームランキングに! 12球団助っ人事情(パリーグ野手編)

 新型コロナウイルスの影響で2020年シーズンより、NPBでの外国人の1軍登録枠は5枠(1軍同時出場は4人まで)となっているが、来季の外国人登録枠は未定である。


2023年 外国人の成績まとめ(野手)

 近年、打低シーズンが続き、外国人の成績も全体的に低下傾向にある。
今季の外国人打者がどれだけ成績を残せていたか、パリーグについて振り返ってみる。

-打者(パリーグ)

 今季、1軍出場を果たした外国人野手は15選手であった。
そのうち、300打席以上立った選手は5人で、ポランコ(ロッテ)、マルティネス(日本ハム)はセリーグからの移籍。マキノン(西武)、フランコ(楽天)、ゴンザレス(オリックス)は新外国人選手であった。読売ジャイアンツから移籍となったポランコは2年連続20本塁打を放ち、パリーグ本塁打王を獲得。主砲としてチームに貢献した。中日ドラゴンズから移籍となったマルティネスは捕手や1塁を務め、チーム2位の15本塁打を放った。マキノンは、源田 壮亮、山川 穂高の離脱などレギュラーが固定できない中で、規定打席到達、15本塁打を放った。3人ともOPS.700を超え、レギュラーとして合格点と言えるだろう。

 ポランコ、マキノンは残留交渉中も、現在自由契約となっており去就が注目される。マルティネスは残留が決まっている。ゴンザレスは、内野全てを守るUT的な役割を果たしながら、12本塁打。ポストシーズンでも活躍を見せ数字以上に印象に残る打撃を見せた。フランコは前半戦苦しむも夏場以降少しずつ、対応力を見せ12本塁打。ともに残留が決まっている。

 300打席以下の選手では、セデーニョ(オリックス)がOPS.716を記録した。今季途中、育成から支配下へ昇格し活躍。シーズン終盤に少し調子を落としたが、CSでは本塁打を放つなど勝負強さを見せ、来季も残留が決まった。
 
 ソフトバンクは4選手がいずれも100打席以下と、出場機会が少なすぎたようにも思えるが、4選手とも打率.200に届かず。全員退団となった。来季はジャイアンツからトレードで獲得したウォーカーに期待したい。

-まとめ

 近年、野手の新外国人で目立った活躍が見られなくなっている。今季も、レギュラークラスの活躍を見せた新外国人はマキノンのみであった。ホームラン王を取ったポランコは自由契約から獲得した選手。近年はリスクを少なくして外国人野手を補強するために、NPBでの経験を重視することが大切であろう。ソフトバンクは真っ先にウォーカーを獲得し、右のDH候補を補強することができている。
 現在自由契約となっている、マキノン、ポランコなどの去就には今後も注視していきたい。

-参考サイト


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