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ハブクラフトの「企画」のハナシ。

みなさまこんにちは!日中の日差しがだんだんと強くなってきた今日この頃、短い春をたっぷりたのしまねばと思っているエムコです。

そんな本日のテーマは・・・

きかく【企画】
―する。新しい事業・イベントなどを計画すること。また、その事業・イベント。プラン。

新明解国語辞典

はい。そうなんです。【企画】

何かを実現するとき、きっと必ずそこには企画がある。お仕事をする上でもプライベートでも、切っても切り離せない企画という視点から、今回は山下史さんイナダユウキさん、そして松田拓真さんの3名にお話を伺って参りました!

それぞれのHub.craftのメンバーが、どんな視点で、どんな思いで、クライアントさんからのお仕事にどんな企画をご提案させていただいているか。紐解いてみるとそこにはそれぞれの役割や個性がたっぷり詰まっていて、さらに「あ、こんな時にはあの人を頼ろう!」がもっとイメージできるようになる、本日はそんなインタビューをお届けいたします!



企画にも個性がある


ー今日も熊本内外のさまざまなプロジェクトで大活躍中のHubさんですが、「企画を立てる」と言うと普段どのメンバーがメインで携わられていますか?

山下史さん(以下山下)「ウチでは企画を立てるメンバーは主にイナダくん、松田くん、あと僕の3人がほとんどです。」

ーHub.craftにお仕事の依頼が来た時に、どのようにその3名でお仕事を割り振っているんでしょうか?

山下「それぞれの思考スタイルにあった案件を担当してもらうようにしているんですが、これが本当に面白くて、3人ともお題への取り組み方や個性が全く違うんですよ。

例えば、イナダくんと松田くんは企画に対して対局のアプローチをしています。イナダくんは思考が非常に論理的な人で、お客様からの課題をスタート、理想の未来をゴールに据えて手段としての企画を構築していく。一方で松田くんの場合はその順序が逆で、お客様からのお題に対して『こんなものを作りたいと思いました』っていう最後の仕上がりイメージからスタートして、そこに必要な要素を企画に盛り込んでいくというスタイルです。

ちなみに僕はどちらかというと松田くん寄りの思考スタイルなので、もっと論理的な思考をイナダくんから学びたいなと思ってます。笑」



Hubのブレイン・イナダさん

Bridge Kumamoto 「大切な人が被災したときに自分にできる事が見つかる本」
企画はイナダさん


ーではまずそんなイナダさんにお伺いします。イナダさんにとって「企画」とはどのようなものですか?

イナダユウキさん(以下イナダ)「仕事としての企画か、個人的な企画かで少し目指すところが変わってくるのですが、仕事としての企画であればまず【支払っていただいた金額以上の価値を生むこと】が必要だと思うし、個人的な企画であれば【面白くて、社会的インパクトがあること】に集中して考えたりします。企画は、その結果へ至る過程において必要な手段、という立ち位置で捉えています。」

ーイナダさんといえばドローンを使った空撮映像を思い浮かべる方も多いと思うのですが、映像に関わる企画をされることが多いですか?

イナダ「全然そんなこともなくて、その点は山下さんとか松田くんとちょっと違う点かもしれません。ウェブやそれ以外のクリエイティブなども必要であれば取り入れますし、空撮は手段のひとつではありますが固執はしていません。

例えば、Bridge Kumamotoで企画した「大切な人が被災したときに自分にできる事が見つかる本」などは、《災害支援に関わる企画を何かやりましょう》という話から始まった企画だったので、それなら映像よりも手元に残る本のほうがいいよね、という判断で本を作りました。」

ー映像その他含め、イナダさんが最近携わられた企画にはどのようなものがありますか?

イナダ「最近だと、イノシシとかシカのいる地方の獣害に対して、ドローンを使ってどう効果的に駆除するかといった課題であったり、災害時に役場の方が被災箇所を把握するためにドローンをどう活用できるかなど地域課題領域での企画がありましたね。

こんな感じで、最近では映像のお仕事が全体の4割、それ以外のドローンの利活用だったり地域課題に関わる領域のお仕事が6割といった感じです。」

ー地域課題や、困りごとがあったときなどにはイナダさんの企画でお力になっていただけるということですね!

イナダ「そうですね。僕がお手伝いできるのは、そういった課題解決というものが軸になっていると思います。」



エモーショナル担当・松田さん


ー松田さんといえば、感情を刺激するような美しいプロモーション動画などを制作されているイメージがあるのですが、最近ではどんな企画に関わられましたか?

松田拓真さん(以下松田)「最近だと2022年3月から開催されている第38回全国都市緑化くまもとフェアに関連して、画家の松永健志さんというローカルアーティストのプロモーション動画を松永さんと一緒に企画、そして制作させていただきました。花畑広場に設置されたスクリーンやYouTubeでご覧いただけます。(会場は5月22日まで)

今回のこの企画については、画家の松永さんとは普段から仲良くさせていただいていることもあり、どんな映像にしようかと松永さんの奥さまも一緒に3人でギリギリまでアイディアをあれこれ考えて作らせていただきました。」

ー松田さんにとって、「これはいい企画だな!」と思える時はどんな時ですか?

松田「僕は考えて企画を思いつくことができるタイプではなく、考えて考えて考えて悩んで、ある時にふと "降ってくる" タイプなんです。その考えて悩んでいる間はすごく苦しい過程でもあるんですが、ある瞬間に《これだ!》と思えるアイディアに出会えた時は、めちゃくちゃ嬉しいですね。

最近もある企画について、どうやって伝えるのがいいんだろう、普通に撮影したんではつまらないしな・・とずっと考えていて、あるライブ配信の仕事中に突然《は!これだ!》と閃いてしまったことがありました。笑」



よろず相談窓口!?困った時には山下さん


ー山下さんはどんなご依頼で企画に携わることが多いでしょうか?

山下「Hub.craftのHubという名の通り、僕のミッションは僕というハブを通して地域のお困りごとのある方とクリエーターとを繋いでいくことなので、僕のところにはちょっと予算がなかったり納期が短かったりアイディアもなかったりと、困っている人たちからのご相談も多いんですよ。

そんな困っている皆さんに、予算がこれしかないなら、条件をこんな感じで作業量を落として依頼してみましょうとか、企画を僕たちで考えるのではなくて、公募型とかにして若い子たちを巻き込んで企画してみましょうとか、イナダくんや松田くんが関わる課題とはまた違ったお困りごとを乗り越えるアイディアを一緒に考えるのが僕の役目ですね。」


ー確かに "とりあえずやまぴー(山下さん)に頼めばなんとかしてくれる" 感、熊本のみなさんの中にめちゃくちゃありますね!

山下「よく言われます。笑」



お互いに対して感じていることは?!

イナダさん(左下)、松田さん(右上)、山下さん(右下)


ーそれぞれがされている企画について、お互いメンバー同士でどのように普段思っているのかぜひお聞きしてみたいのですが、イナダさんから見て松田さんの企画に対してどんなことを感じていらっしゃいますか?

イナダ「私から見ると、松田くんの映像作品はもう羨ましい限りなんですよね。ドローンの映像って人の目を引くひとつの手段だとは思ってるんですが、《目新しさ》とか《珍しさ》であって、人のストーリーを語ることができて、人の心に届いて何度もリピートして見てもらえるいい作品というと松田くんの作品みたいなものだと思うんですよ。

例えるなら松田くんの作品がベースとなるカレーで、私のドローンによる空撮映像や360°カメラによる映像は、そこに添えるカツやからあげみたいな飛び道具です。笑 空の上から撮影するドローンでは、やっぱり人のストーリーは語れないですから。だから松田くんが作ってくれたストーリーの上に、今回はカツのっけておこうか?みたいにうまく使ってもらうというのが僕の役割だと思っていて、そうやって役割分担して行けたらいいんじゃないかなと思います。カツカレーも一度味わうと、また食べたくなっちゃったりしますしね。笑」


ーそんなカレーな松田さんから見て、イナダさんの存在や企画についてどのように感じていらっしゃいますか?

松田「イナダさんとの関わりは、例えば僕がHubに来て最初に作った映像が熊本市のMICE*誘致動画なんですが、冒頭からイナダさんのドローン映像を阿蘇・熊本・天草とどんどんどん!と使わせていただいているくらい、本当にイナダさんにはいつもお世話になりっぱなしです。

*MICE…企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称

https://mice.jnto.go.jp/about-mice/whats-mice.html

イナダさん「くまもと歴まち360°」という、熊本の城下町巡りをVRで360°体験できるサイトの企画とかも僕では絶対思いつかないアイディアだし、本当にすごいなっていつも思っています。」


ー山下さんから見たイナダさん、松田さんお二人の企画とご自身の企画との個性の差はどのようなものだと感じていますか?

山下「僕が担当する企画の多くは、料理で例えると、"そこにある素材でどうにか2品作ってくれ" という感じのアレンジが多く、言ったらこれは家庭料理のようなものなんです。

一方でイナダくんや松田くんは、ちゃんとレシピを作って、前菜から主菜、デザートまで、とコースで提供できるレストランみたいな感じなんですよね。Hubも最初、僕と岡部くんと2人でやっていたころは力技の調理ばかりやっていたんですが、イナダくんとか松田くんがきてくれたことによってレストラン対応もできるようになって、さらにお仕事の幅も広がって本当に助かっています。」


ー最後に、イナダさん、松田さん、山下さん、それぞれからお一言ずつお願いします!

イナダ「営業の仕事をしていた時期も長いので、お客さまが企画を通しておさえておきたいポイントをしっかり整理していくことや、成果としての目標値を一緒に話し合いながら確認していくことは得意だと思います。ドローンや360°カメラなどちょっと変わった機材も使えますので、ちょっと印象に残したい時や、課題解決を別のアプローチで取り組んでみたいときなどには、お力になれるのではと思います!」

松田「僕は例えば長尺の動画で歴史や文化などをしっかり伝えたい作品を作りたいとき、また清涼感や綺麗なイメージに想いをのせた作品を作りたいときなどはぜひお手伝いさせていただきたいと思っています。多くの人に広く伝わる作品よりは、観てくださった人の心に深く届く作品でお力になれたらと思っています。」

山下「僕はお客様には目先の小さな満足ではなくて、目的に対して本当に心から『このチームに頼んでよかった』と思っていただけることを強く意識しています。一緒に携わってくれているクリエイターみんなにとっても、楽しむこともできて成長にも繋がる企画にするということも同時に意識しながらこれからもできたらなーと思っています。こんな条件でできるんだろうか、と迷われることもあるかもしれませんが、とりあえずぜひ一度ご相談いただけたら嬉しいです。」


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一口に「企画」と言っても、こんなにひとりひとりでカラーが違うとは・・と驚きの連続のとても楽しいインタビューでした!!

Hub.craftは個性豊かなフリーランスのクリエイターたちの集まるギルドのような場所。きっとみなさまのお困りごとや願いに応えてくれるクリエイターさんとの出会いが待っているはずです。

「こんなことできたら、、」

と思ったら、ぜひHub.craftのまずは山下さんにお問い合わせください!
きっと、素敵になんとかしてくれる、はず!?😆

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!!



▽もっとイナダさんのことが知りたい方はコチラ


▽もっと松田さんのことが知りたい方はコチラ


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インタビュー:イナダユウキ、松田拓真、山下史
文:谷本 明夢


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