見出し画像

「中国酒だけでペアリングして欲しくなかった。」

昨夜はお店のお手伝いでした。そこでちょっと、反省すべきことが起こったので書き留めておきたいと思います。

最近、コロナの感染者急増でお客さんの足が遠のいたように感じてましたが、幸いなことに今週はご予約多め。普段は週3の男なのですが、今週は週4の男になりました。

昨夜のご案内は常連さんと初めましての方々。料理は月替わりのコース1本のみ。ドリンクは2組とも「おまかせで!」

黄酒メインのお店なので、「お酒はお任せ」と言われると自然と黄酒ペアリングをご所望なんだなって、勝手に捉えます。実際、今までその捉え方で間違いはありませんでした。

でも、昨日は違いました。

常連さんには、いつも通りペースに合わせながら料理に合う黄酒をセレクトし、お出ししていました。

初めてのみなさんも、黄酒をお出ししたところ、とても興味を持っていただけました。北京ご出身の方もいたせいか、僕の黄酒熱がいつも以上に沸いてしまい、説明も熱く長くなってしまっていたかもしれません。。

飲まれるペースが非常に早くて、普段あまりお出ししないような銘柄も変化球として織り交ぜながらペアリングさせていただきました。すごく楽しそうにしていらしたので、「うん、うまくやれてる!」と思っていました。

しかし、最後の帰り際。1人の方から、予想だにしない一言をいただいてしまったのです。

お会計が済み、テーブルにあるお酒を飲み干されていました。とても楽しそうで、実際に「すごい楽しかったです!」と言われた直後でした。


「全部中国酒だけで合わせないで欲しかった!」


え・・・?


一瞬、頭が混乱。。。

「楽しかった!」という前置きを何度も繰り返しながら、合間合間にその言葉を再び言われてしまいました。

ガツーンと頭をはたかれたような衝撃。

でも同時に、そうか、とも思いました。

僕がいつもの癖で「お任せ=黄酒で合わせる」って勝手に脳内変換してしまっただけなのでした。

その方は「お任せ=料理に合わせていろんなお酒が出てくる」ことを期待していたということですね。

思えば黄酒ペアリングをお願いしてくれる方は「紹興酒お任せで」っておっしゃるんですよね。昨日の方たちは「お酒、いい感じのマリアージュで」って言ってたから、確かに違う。

「楽しかった!」とは言っていただけたものの、反省するいい機会となりました。これもひとつの学びとして。言葉のやりとりって、大切ですね。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

主に中国酒にまつわる活動に充てさせていただきます。具体的には中国酒関連のイベント開催費や中国酒の研究費、現地への旅費、YouTubeの制作費用などです。お力添えを頂けたら嬉しいです!干杯!