見出し画像

【シリーズ】青春はとうに潰えていた 最終話【不安障害レポ】

前回、主治医から不安障害と告げられた私は、少しの安心と虚無感の中にいた。ちゃんと謎の発作に名前がついていた安心と、もう一か月以上学校を休んでいるため大学推薦は取れなくなったということに対する虚無感だ。もちろん高校にはもう通えないので、退学せざるを得なくなった。

主治医の先生と話していて分かったことは、幼少期からこの症状が出ることがたまにあったということ、それを早期発見できずに放置して慢性化してしまったため、治療には長い時間が掛かるということ。
そして長い時間をかけて治療しても不安は生涯付き添うものだから、完治はないということ。

つまり、長い時間をかけて治療して不安を忘れても、ふと思い出せば症状がぶり返してしまうということだ。

ここから先は

733字

¥ 100

この記事が参加している募集

多様性を考える

夏の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?