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現実的か、非現実的か。

初めて読む作家さんの物語。

読み進めて、「この言い回し、なかなか思いつかないよ…すき!」っていうフレーズに出会ったりすると、本を一旦閉じて、その人の他の作品を調べ始めることがある。

今読んでいる本もまさにそれで、序盤10ページの間に、とってもユニークな表現でそれでいてわかるわかる!と思わせてくれる個性的なフレーズが散りばめられているから、すぐ調べてしまった。


ふむふむ、こんなのもあるのか。と、スマホを眺めていたら、今の作品についてのコメントをたまたま見つけた。

「設定などはとっても良いけど、非現実的すぎてなかなか物語に入り込めなかった」

という内容だった。

たしかに、登場人物と同じような経験や、性質を持つ人は少ないかもしれないけれど。

半分まで読み進めて今のところ、私にはこの物語が特筆するほど非現実的だとは思わなかったから、そのコメントに少し違和感を感じた。

後半から、ガラリと受け入れられない非現実的なストーリーになっていくのかな。


現実的か、非現実的か。

それは、その人が置かれている環境であったり、今までの経験、つまり、過去に直結しているのだろうなと考える。

その中にあるものと、一致すれば現実的、そうでなければ非現実的。

「今、目の前にある現実というものは、実は人それぞれ十人十色。同じものを見ているようで、本当は全然違うものが見えている」

本やテレビで何度か見聞きしたことのある言葉。もしかしたら学校の先生も言っていたかもしれない。

えー、ほんとにー?なんて半信半疑で、なんとなく腑に落ちていなかったけど、今回のこの一件で少しだけ理解できた気がする。


私にとって、晴れの日はやっぱり気持ちが良いし、やわらかくそよぐ風は心地いいし、食べることは幸せだし、やっぱり猫はかわいい。


現実的か否かに関わらず、この物語をおもしろいと思いながら読み進めていく時間を、今は大切にしたい。


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