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葦笛の踊り【ピッコロ・エスクラ・サウルハープ】動画公開♪

♪ジングルベ~ル♪ジングルベ~ル
こんにちは、天の声です👼

天の声ちゃん (2)

街中、クリスマスイルミネーションがいっぱいですね~🎄
「クリスマスなんて!イルミネーションなんて!パヤパヤしてて…へっ😒」
って思ってる、そこのアナタ!
未来を担う子どもたちがいっぱい喜ぶことですし👶、
それで経済も回るんですから💵、
許してあげましょう✋💓

さて、🎶ハイトーン・トリオ ミニヨン🎶の今月の演奏動画も、
クリスマス仕様ですよ~🎄

ロシアが誇るロマン派の作曲家P.I.チャイコフスキー
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「葦笛の踊り」です🎵✨

それではご覧ください💓、どうぞ~🙌

いかがでしたでしょうか~😆
ミニヨンのメンバーたち、サンタのコスプレまでしちゃって🎅
ノリノリですね~(笑)

バレエ音楽「くるみ割り人形」
葦笛の踊りとは?

葦笛の踊りは、ソフトバンクのCMで使われたことで📺、
日本のお茶の間にも浸透したクラシックの名曲です。
くるみ割り人形
自体も、ストーリーの舞台がクリスマスであることで、
12月になると、ベートーヴェンの第九交響曲に並んで演奏会のプログラムによく組み込まれています。
先月の記事に、第九にまつわる(おもに奏者側の)お話がちょこっとありますよ☆

こうして今でこそ、すっかり人気のバレエ&バレエ音楽なのですが、
なんとマリインスキー劇場での初演時の評判はそうでもなかったみたいですよ😅

そのせいなのか?そのおかげなのか?
「オリジナルがこうだから!」という強い縛りがなくなってしまい、
演出家や振付家による新しいアイデアが盛り込まれて上演されるということが、現代も続いています。

影響は、各タイトルにも及んでいまして...
実をいうと「葦笛の踊り」にも、色々あるんですよ~。

主人公の少女が‟おとぎの国”(お菓子の国だったり、人形の国だったり)での歓迎を受ける第二幕の場面の一曲で、スペイン…アラビア…中国…ロシアの踊りが続き「フランスの踊り」として登場します。
初演の台本に参考にされたのがフランスの翻訳版だったことで、楽譜にもフランス語のタイトルが書かれているのですが、「Danse des mirliton(ミルリトン)」とあります。

...ん?ミルリトン?何それ?

おもちゃの笛という意味があり、広くはカズーのような金属と皮膜でできた楽器をミルリトンというようですが、フランスでは「葦で作ったおもちゃの笛」をそう呼ぶそうです。

ロシア語では「若き牧人たちの踊り」と呼ばれます🐏
羊飼いさん(牧人)が使うパン・フルートにも葦製のものが多いですし、羊飼い=フルートというのが定番なので、フルートの三重奏で奏でられるこの曲にピッタリですね👍

また、お菓子に詳しい方は、ミルリトンをアーモンド味のタルトということでご存知のことでしょう🍪
‟おとぎの国”を‟お菓子の国”とする演出では、そのお菓子をイメージした踊りになることもあるようです。

とまぁ、調べたら調べるだけ、あらゆる演出の話がありました。
どれも面白そうで、さまざま観てみたいものです☺

ピッコロ・エスクラ・サウルハープ
冬はどうなる!?

さて、クリスマスということは…いよいよ冬本番!⛄
寒くなって乾燥して、風邪には気を付けたいところです🤧
ミニヨンのメンバーが演奏する楽器は、冬はどうですか~??

ピッコロ 樋口裕香(以下 樋口):
以前に別の記事のインタビューでもお答えした内容と重なりますが、ピッコロなどの細い管は水が溜まりやすくなり、穴が水で塞がってしまって変な音が出てしまうことがあります。

天の声:そうでしたね!こまめに掃除棒を通したり、クリーニングペーパーを手元に常に準備しておくなどの対策もお話しされていましたね👍

樋口:また、特に新品の木製の楽器は湿度の差に弱く、乾燥した状態から管内にいきなり息(湿った空気)が入ると、管体にパキッとヒビが入ったりします。俗にいう‟割れ”です(笑)

天の声:え~!?割れちゃうんですか~!?😲

エスクラ 中山寛子(以下 中山):
木管あるあるの困った話なので、プロ仕様の楽器にも、粉末状の木材とカーボン・ファイバーなどで作られた‟割れ”が起こりにくい管体のものも売られています。好みは多少ありますが。

樋口:そういったタイプの楽器でなくて、どうしても乾燥した場所で演奏しなければならない時は、吹く前に管体の外側にもハァーッと温かい息をかけるなどしています。

天の声:となると、野外だと特に乾燥もするでしょうし、楽器には負担が大きそうですね。キャーッ!😱

樋口:これは夏でもなんですが、直射日光もあるので…
熱でタンポの接着剤が剥がれたり、オイルが乾いてしまったり、
もちろん管体が割れたりも起こりますし、埃っぽいと細かいところに埃も溜まります。

天の声:やむを得ず野外で演奏をしなければならないことがあったら、その後に点検やメンテナンスに出したいですね!🔧

樋口:そうそう、タンポには動物性の素材が使われているので、湿度の変化には敏感です。季節の変わり目には、バランス調整に出すようにしています。
管体も、少量のベビーオイルをクロスに含ませて拭くと、多少保湿ができると楽器屋さんで聞いたことがありますよ。

天の声:保湿大事!まるで人間のお肌みたい~!(笑)

冬タイヤならぬ、
冬○○○!?

天の声:では、楽器の音はどうなるのか?聞いてみましょう~🎤

中山:気温と音速が比例関係にあるのは中学生くらいで勉強することなのでご存知の方も多いと思いますが、管楽器にすべてに共通して、寒い...すなわち気温が低いと、音程は下がりやすくなりますね。
暑い夏場は逆です。音程がビンビン上がります(笑)

サウルハープ 山内悠里佳(以下 山内):
ハープ族を含む弦楽器の場合、冬は寒さというより湿気が少なくなる時期なので、乾燥すると音が高くなります。
逆に日本の夏や梅雨の時期は湿気が弦にも影響して、切れやすくなったり、音が低くなったりします。

天の声:なんと!管楽器と弦楽器では、音程に逆の現象が起こるのですね!

山内:特にオーケストラや吹奏楽で演奏する時などは、管楽器と弦楽器で逆の現象が起き音程の差が大きくなりやすいので、あえて高めに調弦することはあります。

天の声:おぉ~、その辺りはいわゆる‟忖度”があるんですね…!?
管楽器は、音程に対してどう対策をしているんですか?

樋口:フルートやピッコロは、頭部管の抜き差しで調整します。
寒い時は音程を高くするべく管を短くしたいので、頭部管は胴管に深く入れます。
暑い時は逆ですが、抜きすぎるとバランスが変わってしまって「あの音は高いけどこの音は低い」現象が多発するので、抜きしろが1cmもない方が良いですね。
頭部管の向きも変える人もいますが、姿勢や吹き方が安定しなくなるので私は変えない派です。

中山:クラリネットの場合は、バレル(樽)といって、マウスピースに接続する部品を調節に使います。
暑くて音程が高いときは、長い、すなわち音程が低くなるバレルを、
寒いときは、短い、すなわち音程が高くなるバレルを使います。

天の声:なるほど、クラリネットは季節で部品まで変えてしまうんですね!
まるで車のタイヤみたいですね~🚙冬タイヤならぬ、冬バレル!
先日東京にも、ちょびっと雪予報が出たおかげで、タイヤ交換は一気に予約パンパンになったそうです😁

冬でも夏でも、○○が大事!

中山:あとは身体の状態も大事で、寒くて体も冷えていると筋肉が普段より硬直していることで、鳴りが細く響かない音になりがちです。それが音程を下げる一因になることもあります。
一般的な防寒対策と同じように、ホッカイロや暖房、体操などで体は暖めるなどが有効です。お湯にしばらく手足を浸けるのもおすすめです。手を暖めることは腱鞘炎予防にもなります。

山内:腱鞘炎予防は大事ですね!整体にもだいぶお世話になります。

樋口:暑い時は暑い時でバテたような感じになって息が上がるので、呼吸が浅くなってペラペラの音になりがちです。
フルート・ピッコロは息がそのまま音に影響するので、身体の芯までしっかり吸って芯から吐くような深い息を出して、暑かろうが寒かろうがしっかりした音を出せるように心がけています。

天の声:そうですよね、楽器を演奏するのに身体の状態はとっても大事ですよね💪
ミニヨンのお三方、ありがとうございました!
楽器を演奏される皆さん、是非色々参考になさってくださいね☺

ではでは皆さん、良いクリスマスを🎄
今年のクリスマスはガッツリ平日なので、普通にお仕事という方も多いと思いますが、
通勤中や休憩時間などにぜひ、ミニヨンの葦笛の踊りを再生して、お楽しみくださいね🎬💓

年の瀬にかけて、令和になった今年を振り返るのにもオススメです✌
‟令和デビュー”したミニヨンは、毎月演奏動画をアップしています🎬
プレイリストの一つ一つの動画から、
改元してからのひと月ひと月を思い返してみるのも良いと思いますよ😘

チャンネル登録、嬉しいです💓お待ちしています!🥰

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Hi-Tone Trio Mignon
ハイトーン・トリオ ミニヨン

Piccolo:Yuuka Higuchi 樋口 裕香 @fl_yukahiguchi
Es-Clarinet:Hiroko Nakayama 中山 寛子
Non-Pedal Harp:Yurika Yamauchi 山内 悠里佳

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