トルコ行進曲【ピッコロ・エスクラ・サウルハープ】動画公開♪
こんにちは!天の声です~👼
11月になって、なんだか急に寒くなりましたね🍁
ラグビーの‟ツワモノ”たちがワールドカップの余韻に浸っているこの頃、
🎶ハイトーン・トリオ ミニヨン🎶の3人は、
かの‟ツワモノ”、💂トルコ軍楽隊💂を描いた「トルコ行進曲」に取り組むのでありました…!
「あれ?トルコ行進曲?」
「こないだやってなかったけ!?」
と、お気づきのあなた!
いつもご覧くださっているのですね👀
ありがとうございます!💓
はい、確かに先月、演奏動画を公開しました🎥
モーツァルトのピアノ・ソナタ第11番、第3楽章ですね。
…やっぱり、「トルコ行進曲」といえば、モーツァルト!ってなりますよねぇ(^▽^;)
モーツァルト‟じゃない方”の
「トルコ行進曲」?
「じゃない方」と言われてしまうと可哀相なのですが、、、
これも大作曲家、ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの作品なのです。
ジャ!ジャ!ジャ!ジャーーーン!!!😲
…ベートーヴェンさんには、こんな若い時がありました。
祖父も父も音楽家だったので、手ほどきを受け、ピアノがとっても上手な子どもでして、、、
そこに目を付けた父親が、モーツァルトに次ぐ「神童」として売り出し、いっぱいお金を稼ごうとするのです。
ベートーヴェン自身もモーツァルトに憧れており、12・3歳になると作曲をするようにもなるのですが(「選帝侯ソナタ」など)、
なんだかモーツァルトを真似ているような…にしても色々未熟なような…という評価が並び、
「神童…、モーツァルトじゃない方のね。」
というような感じになってしまうこともあったようです💦
モーツァルトとベートーヴェンは、こうしてしばしば比べられることになります⚖
「モーツァルト=神の音楽」
「ベートーヴェン=人間の音楽の最高峰」
ということにはじめ、
「モーツァルト=長嶋茂雄」
「ベートーヴェン=王貞治」
という例えまでされてしまうのです(笑)
※敬称略
そして、たまたま二人とも当時の流行に乗って「トルコ行進曲」を作ってしまったものですから、、、ねぇ?
対・モーツァルトとなると、「じゃない方」と言われてしまう‟運命”だったのでしょうか。。。⚡
ベートーヴェンの方は、どんな曲?
さぁ、お待たせしました!
🎶ハイトーン・トリオ ミニヨン🎶の今月の演奏動画、ご覧くださ~い👐
天の声:いかがでしたでしょうか~?では、今回の演奏動画について、ミニヨンのメンバーに話を聞いてみましょう🎤
エスクラ 中山寛子(以下 中山):「じゃない方」ということで??、並び方や衣装など、前回のモーツァルトと‟対”のようにした部分がありました。気づいていただけていると嬉しいです。
サウルハープ 山内悠里佳(以下 山内):ベートーヴェンのトルコ行進曲は、もともとは1811~1812年頃に作曲された「アテネの廃墟 Op.113」という劇付随音楽の一曲で、オーケストラ作品なんです。
そして、もともとの、もともとをたどると、1809年に作曲されたピアノ曲「創作主題による6つの変奏曲 Op.76」の主題なんですよ。
天の声:そうだったんですね~!
モーツァルトのトルコ行進曲は初めからピアノ作品だったけれど、
ベートーヴェンはピアノからの、オーケストラからの、ピアノ・・・?
山内:いえ、現在ピアノ曲としても親しまれていますが、ベートーヴェン自身の編曲ではないんです。
ルービンシュタインという、名ピアニストがオーケストラ版と同じ調性(B-dur)で編曲したものが有名ですね。
天の声:そうなんですか?ピアノの発表会でもよく聴くじゃないですかぁ、だから私、ピアノ曲だと思ってました!
ピッコロ 樋口裕香(以下 樋口):そうね~、私も小学生の頃、ピアノの発表会で弾いたなぁ(笑)
当然子どもには難しすぎるので、私が弾いたのはもっと簡単で、調号のないC-dur版でしたけど。
山内:ルービンシュタイン版はオーケストラの原曲に比べて尺も長くなっていて、ピアノ一台で演奏するために、初めからとっても重厚で、華やかに編曲されてるんですよ~。
天の声:私、知ってます🙌先月の記事で勉強しましたよ~!
トルコの軍楽隊の力強い打楽器の音をピアノで再現するために、色んな工夫がされていたんですよね!💂
中山:「アテネの廃墟」の物語の中にも、もちろんトルコの軍楽隊が登場します。主人公はギリシャ神話の女神のアテナで、物語の上で、2000年眠らされてしまうのですが、その間に自らの守護の地であるアテネは、オスマン・トルコの支配下で破壊されていました。
「廃墟」とは、パルテノン神殿のことだそうですが。その様子に呆然としていると、その傍をトルコ軍が派手に音楽を鳴らして通っていく…その場面が「トルコ行進曲」になります。
ピッコロは特攻隊長?
樋口:今回、私たちの演奏ではサウルハープも聴かせるアレンジにしましたが、オーケストラ原曲では、フルートセクションにフルートはなく、終始ピッコロ1本が活躍します。
天の声:フルートが無いんですか?それはいかにも、軍楽隊らしい感じがしますね~。なんか、ピッコロの音って、勢いがあって特攻隊長みたいな…。
樋口:そうですね、この曲は割と勢い良い感じで、ピッコロらしさを出しやすい曲だったと思います。
ただ、もっとも有名な作品の一つ「交響曲第九番 合唱付」いわゆる「第九」の第四楽章(喜びの歌)にも、軍楽隊のようなマーチの部分がありまして、同じB-durでもあるんですが、同じようで、同じようにはいかないんです(笑)
天の声:わぁぁ第九!これからシーズンですね!どういうことですか~?
樋口:合唱とオーケストラが一度ワーッと鳴らし切った後のところなんですけど、遠くから軍楽隊がやってくるように静かにファゴット、クラリネットの打楽器的なリズムが聴こえると、「喜びの歌」のメロディをもとにした長~いピッコロのソロが始まります。ppなので、雰囲気を壊さないように、途中から入ってくるテノールのソロを邪魔しないように吹かないといけないんです。
しかもピッコロはそこまでずーっと吹くところがなくて(笑)、
オーケストラによっては2ndフルートから持ち替えをする場合もあって(笑)、
いきなりピッコロを吹くところが、いきなりシビアなソロなんですよ(笑)
天の声:緊張しそうなシチュエーション…まるで兵隊さんたちのように、命がけですね~。
樋口:ppですが、ある意味、命がけでタックルするつもりで臨むところですね(笑)
第九をお聴きになる皆様には、そちらの静寂からの~軍楽マーチの部分、ピッコロ奏者を心の中で応援していただきたいものです(笑)
天の声:ミニヨンのお三方、ありがとうございました~☺
軍楽隊といえばピッコロ、というのはこの当時から定番になっていったのでしょうか。
トルコ行進曲も、第九の軍楽隊マーチの部分も同じB-durということでしたけど、昨今の軍楽的な行進曲にも多い調性でもあるようですし、何かしら引き継がれているものがありそうです。
探ってみたらおもしろそうですね~☆
ベートーヴェンさんは日々、ラグビー選手が命がけでタックルするように🏉、音楽と向き合って努力を重ねて作品を残したのでしょう。
トルコ行進曲も、当時の‟トルコ趣味”に乗っかって作られた...という部分では、モーツァルトと同じだったかもしれないですが、
ベートーヴェンがこの作品には、「じゃない方」では決して終わらないことがいっぱいあって、やはり名曲です🎼
「‟じゃない方”とは言わせない!」という、ベートーヴェンの声が聞こえてきそうですね👂📢
今までの演奏動画、プレイリストです🎥
モーツァルトのトルコ行進曲は、「ピアノソナタ第11番より」でお聴きいただけます🎹
演奏・レッスン・取材等
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Hi-Tone Trio Mignon
ハイトーン・トリオ ミニヨン
Piccolo:Yuuka Higuchi 樋口 裕香
Es-Clarinet:Hiroko Nakayama 中山 寛子
Non-Pedal Harp:Yurika Yamauchi 山内 悠里佳
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