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【読書記録】『SDGs表現論ープロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴト』

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『SDGs表現論ープロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴト』

2030年に解決すべき社会課題をまとめた世界を変える17の目標、SDGsの達成は、みんながジブンゴトとして、マイプロジェクトを見つけて取り組んでいく必要がある。SDGsは包摂性を前提としているので、自分の興味関心はSDGsの何かしらには関係してくる。SDGsの基本理念は、誰一人取り残されないというもの。筆者らは読者に、マイプロジェクトを見つけること、それに向けて本気で取り組むこと、その取り組み方、発信することの大切さなどを説く。


感想

いつもの古本とは違い、書店で見つけた最新の書籍、それもSDGsなんて世界レベルのテーマが表題の本を読んでみました。
それが意外にも、筆者は人の関心事(=ジブンゴト)に基づいて取り組めば(=マイプロジェクト)SDGsに繋がれると説いてくれたので、SDGsがかなり身近な存在に感じられました。

さて、私の関心事は「ジェンダー・セクシュアリティ」「差別」「教育」「鉄道(および公共交通)」「街」「マスメディア」「インターネット・オタク文化」あたりです。基本的にはミクロ社会学的なもの、あるいは卑近なテーマが中心です。
17の目標の中で関連するものは、「4.質の高い教育をみんなに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「10.人や国の不平等をなくそう」「11.住み続けられるまちづくりを」あたりでしょうか。これで私のジブンゴトが定まりました。
そして私のマイプロジェクトはnoteとTwitterでの発信です。今はこれくらいしか出来ませんが、いずれもっと違う媒体で発信したいなと思っています(筆者らからしたら「もっと本気になれ」と思うかもしれませんが)。
私のやりたいことは、世間で注目を浴び始めているセクシャルマイノリティに関して、その結果ますます日陰の存在になりかねないマイノリティの存在を顕在化させ、性的な意味で誰もが生きやすくなる世の中を作ることです。noteやTwitterでは、LGBT以外のセクシャルマイノリティに目を向ける必要性、ジェンダーレス・ジェンダーフリーという言葉の罠、ポリアモリー、クロスドレッサー、小児性愛や特殊性癖について発言しています。また、マイノリティの台頭と権利の確保は必ずバックラッシュがつきものです。痴漢の冤罪やなんでもセクハラ、表現の自由という対立する意見を悪として封じ込めるだけでは新たな抑圧・差別が生まれます。私はそうしたカウンタークレイムについても注目しなければならないと感じています。
マイノリティの影に隠れたマイノリティは、大学や政治などの政治的公正(ポリティカル・コレクトネス)が求められるシーンでは発見できないどころか、ものによっては話題に出すことも憚られる、勧善懲悪の世の中でともすれば「悪」に位置づけられるものに貶められています。

私自身、今のところ自分のSNSでは発信できていない抑圧が沢山あります。そうした当事者だからこそ、つまりジブンゴトだからこそ、私が問題意識をもって、マイプロジェクトとして取り組んでいきたいと思います。

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