読んだ本(2024年6月後半)
積読消化の予定が不意に図書館本ラッシュ
こころ / 夏目漱石
以前太宰を読んだ後に青空文庫で読める名作からいくつかダウンロードしていたが読んでなかった。ある土曜日に長男を耳鼻科に連れていった時、異常に混んでいたため「本もってくりゃよかった。」と思いつつ(この時はナイチンゲールの沈黙の下巻を読み始めたところ)、スマホにダウンロードしたものがあったのを思い出して読み始めた。
先生の遺書長すぎ。
というかこの本のメインテーマは先生の遺書(というか先生の生い立ちと友人K、下宿のお嬢さん(現在の妻)との物語)であって、1章と2章は壮大な前振り。
面白すぎる!日本史の授業 / 河合敦
「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」を会社の当番日に電話と業者さんの対応しながら一日で読んでしまったので次の予約までのつなぎ。自分が子供の頃からの日本史の定説が最近変化していることは他の歴史関係の本の項目でも書いているが、そのような事例をまとめた本。気軽に読める。
大人が子供の勉強を見る前に情報アップデートに良い感じ。
走れメロス / 太宰治
青空文庫から、太宰再び。
有名な作品だし短いのでさくっと読んどこう的な読書。
中高生時代に読んだはずだが、細かいところは覚えておらず結構新鮮な気持ちで読めた。
星を編む / 凪良ゆう
図書館の予約を入れたのが昨年の12月。半年かかってようやく借りることができた。
また寝る時間を削って読んでしまった。
あいかわらず読みやすい凪良さんの文章。いやな感じのシーンも表現の良さなのか何だかよくわからないがイヤな気持ちにならずに読んでいける。
すごく面白く読めたし、構成もよい。本の説明を見て「独立した中編が3つ入っている」感じでとらえていたのだが読んだ後の印象は違った。最後の章が北原先生と暁海のその後の話なのだが、そのためには北原先生が結を引き取ったいきさつの1章があり、櫂や彼が残した作品を語る2章で担当した編集者二人の苦悩も描かれる。そして3章で二人(と周辺の人)のその後が描かれる。時間軸でいうと前作の前と後を埋めて話の流れを整えていてくれているのでうまく物語の世界に引き込まれる。
でも2024年の本屋大賞で上位でなかったことも納得。内容はやはり「汝、星のごとく」の続編。前作を読んでないと面白さはわかりにくい。独立した1冊としての話ではなく、続編としての面白さだろう。
将棋のすごい記録大全 / 将棋世界編集部編
観る将としてとりあえず中身チェック。将棋世界のスペシャル版なのでそこここに符号がでてきて解説が始まるのであるが、そこはスルーしてインタビュー記事をメインに読んだ。
読書力 / 斎藤孝
noteで100冊チャレンジというのをやっている人がいて、どんな100冊をチャレンジしているのかと思ったら本書で紹介されている100冊を読んでいくとのこと。
読書力を体力とか運動能力のように鍛えてアップさせようという趣旨の本。
現状は読みたい本が沢山あるので自分はチャレンジしないが、ある程度消化して読む本に迷い始めたらやってみるのも良いかもしれない。
ジェネラルルージュの凱旋 下 / 海堂尊
積読消化。
速攻で読むつもりが図書館予約本+思いつきで「読書力」とか入ってしまい半月ほど間が空いて再度スタート。
下巻はエシックスとかリスクマネジメントの委員会内の議論がメイン。エーアイの件と速水の件といろいろこんがりながら推移していく。白鳥はでてくるが茶々を入れているだけであまり活躍しない。
後半大事故が起きて速水が活躍するが、スピード感がありすぎて読んでたらいつのまにか読み終わった読後感。
「ナイチンゲールの沈黙」も含めてこの時系列の作品は医療ミステリーというよりも田口の友人関係をドラマ化するような内容だった。
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