(後編)リファラル採用に必要なことを見落としていないか確認しよう!
理想の採用とは何か?
その答えのひとつは
リファラル(社員紹介)だけで採用を完結すること
と前回お話しました。
まだ見ていない方は先にこちらから
今回はリファラル採用において
①具体的な施策とは何か?
②どんな効果があったのか?
これをお話したいと思います。
まず、
具体的な施策は以下の通りです。
①会社説明会や採用選考に
現場のキーマンの協力を得ること
②入社時の研修だけではなく、
配属後の継続的な研修を組み込むこと
③入社後、定期的にサーベイを行い
配属後の心理状態をチェックすること
④社歴の浅い社員の困りごとを
第三者目線で人事担当者が話を聞くこと
(1on1形式が望ましい)
⑤退社の手続きの際は退社面談を行い
社内に問題がある場合は原因究明をすること
次に、効果についてですが、
ある会社のエピソードをご紹介します。
人事部長にはある悩みがありました。
退社率が非常に高く
いわゆる穴のあいたバケツ状態であり
3年で半分以上の社員が辞めてしまうのです。
そこで、目の前の採用ではなく
職場環境の改善に資源を集中して
働き易い職場づくりを目指しました。
最初に取り組んだのは
離職率が高い原因を調査するため
サーベイと1on1を実施しました。
検証の結果、
離職率に直結する原因は3点に絞られました。
・上司がパワハラ体質
・評価設定が高すぎて達成できず不満
・職場が汚い
原因が分かったことで
マネジメント職は改善を促す1on1を実施、
その後もトライ&エラーを繰り返し
約半年で成果が見えてきたのです。
そして、今度はその成果を社内外へ
発信すると効果は抜群でした。
・従業員が自発的に家族や友人に紹介
・採用ホームページやSNSで取り組みを認知
・良い会社であることが口コミサイトで証明
・リファラル採用が増えて広告を削減
このステップによって
広告主体からリファラル採用へ軸足を変えたのです。
如何だったでしょうか?
これは一つの事例に過ぎませんが、
地域密着の中小企業ほど、
口コミによる評価が採用の成果に直結します。
情報の拡散は
SNSへアップしたら勝手に広まる訳ではありません。
人から人への紹介の輪というアナログな手法が
意外と現代でも有効な手段になり得るのです。
口コミに勝る宣伝広告は存在しない
これが私の持論です。
もし離職率が高くてお悩みの経営者は
今回の話を参考にしてみてください。
今回のまとめ
・採用活動は会社全体で行うべきもの
・口コミの効果を利用すると
認知の向上と採用活動の改善が期待できる
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?