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人が働く理由は何かを考える【求人広告の基本のキ①】

ウチの会社は知名度もないし
そもそも年収が低いから
応募が来ないのは仕方ないですよね?

この言葉を聞くと
「人事が絶対に口にしてはいけない台詞!」
と指摘します。

ただ、気持ちはよく分かります。
言いたくて言っている訳ではないのです。

今回は、そんな経験がある全ての人へ
勇気が出るお話をしますね!

また、求人広告の「残酷なリアル」もご紹介します。


前回、ある名言をご紹介しました。

弱いコピーを強いオファーで
カバーする事はできるが、

強いコピーで弱いオファーを
カバーする事はできない


これを採用に置き換えると
年収などの条件が良い場合、
キャッチコピーよりも効果が大きい
ことを指します。

求人広告では
条件を良く見せようとして
年収350万円~700万円(←え?倍?!)
という広告を見かけます。

しかし、求職者の反応は…

私は経験もないし、
学歴や職歴も大したことない。
下限の350万円だろうな…

と解釈されて、選択肢から外れます。

また、求人媒体では

時給や月収の壁に阻まれ、
条件検索の時点で消えて残らない

これが残酷なリアルです。

例:リクナビネクスト
  固定給25万円以上、固定給35万円以上
例:タウンワーク
  時給:1,000円、1,100円…

この検索軸に載せる目的で、
インセンティブ(変動手当)を廃止したり、
年棒制へ移す会社もあります。

基本給+固定手当:月収に含む
変動手当    :月収に含まない

※変動手当から固定手当へ移すと
 月収が上がって見えるカラクリ。

本当は会社も年収をUPしてあげたいのです。
しかし、利益も残さないといけないため

人件費の総額は上げられないのです。

それでも、大企業では早期退職で
45歳以上の高給取りが退職する代わりに
新卒採用の年収を上げることも出来ます。

中小企業とは差が開くばかりです。


以上のことから
オファーを強くするため
年収が重要なことは間違いありません。

しかし、
強いオファーとは
年収だけを指す言葉ではありません。


冒頭の台詞の方へ
続けて私はこう言いました。

大企業のように
45歳で早期退職させますか?


大企業にない魅力が
本当に一つもありませんか?

社員の一人一人を
大切にしない会社ですか?


その想いを、広告に書いてください……と


最後に、前回の問いの回答をしますね。

■条件で年収が重要なことは事実です。

■条件だけで会社を選ぶ人は
 他に良い所を見つけて移ります。

■会社の理念・事業に共感し
 職場の魅力が働く理由の人は残り続けます。

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