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在宅勤務の生産性を激上げする!今すぐやめるべき3つのムダ

「在宅勤務(テレワーク・リモートワーク)を実施すると生産性が落ちる…」そんな風に感じる日本人は、なんと約40%もいるそうです。前回のnoteでは、働き方改革を進める上でのテレワーク導入率の現状や、生産性ダウンの原因となっている「在宅勤務の謎ルール」をご紹介しました。

そこに対して、今回は「在宅勤務の生産性をアップさせる、究極の業務改善方法」をお伝えしたいと思います。
実際に僕の経営する会社でやっている方法ですが、これを実践してみて生産性はぐっとあがったと感じています。

極論すぎて実践できない会社もあるとは思いますが、ここの内容は具体的かつ効力めちゃくちゃある方法ですので、ぜひ参考にしてください!


▼動画でみたい方はこちらから


できるだけしない3原則

テレワークを成功させるということは、結構な業務改革をするしかありません。ということで、業務改革経営のススメとしてこの3点がポイントになります。

・できるだけ監視はしない
・できるだけ口頭で済ませない
・発言しない人が存在する会議はできるだけしない

ここには僕の約4年前に決めた経営基本方針というのがありまして、それがこちら。

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僕の経営基本方針は「ノールール・ノーマネジメント・ノーストレス」です。

これはどういうことかというと、とにかく無駄な仕事を省くだけで生産性は爆上がりするという考えです。約4年実行していますが、ほんとその通りの結果だなと感じています。

ちなみに僕の経営している会社はテレワーク主体でやっており、さらにこのコロナでより加速しましたので、もう8時間労働もやめて6時間にしています。
こういう形でやった結果、僕のやっているウィルビーという会社は3年半前の創業以来、退職者もゼロ、クロスリンクという会社も2年以上退職者ゼロです。誰も辞めません。また、不満らしい不満はほぼ聞いたことがないという状態になっています。

1,行動と思考を把握しようとするマネジメントをやめてみる

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そしてここからがポイントです。

管理職の皆さんは何に時間が一番かかっているのか?
それは結局のところ「社員の管理・マネジメント」ではないでしょうか。

管理、マネジメントとは、
① 行動のチェック、管理
② 考え方のチェック、管理

つまり、思考も行動も把握して管理下に置くという― いわば、鬼滅の刃における鬼舞辻無惨の鬼マネジメント(動画参照)―と同等のことを行っていないでしょうか?
これを一切やめてみる、というのがエモト式です。


2,あいまいな会話による業務をやめてみる

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そして、特に日本人はそうだと思いますが、あいまいな回答が多いですよね。

「大体わかりました」→「わかりません」
「ほぼほぼできています」→「できていません」

こういう風にマネージャー研修とかで受けませんでした?学びませんでした?
で、これあっているんですよね。そうなんです、ジャパン語ではこうなんです。だとしたらですね、もはや、特に口語における日本語は会話するだけ時間の無駄ではないでしょうか?「ノリ」「雰囲気」で共有しているから齟齬がでるんですよ。

原則、特に大事な意思決定や意思表示は全てチャットかメールにしています。
会話しません。雰囲気にごまかされるので。
これもテレワークを成功させるのに必要なことだと思います。

3,共有という名の無駄な時間はやめてみる

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Googleでは7人以上の会議は原則禁止らしいです。そして参加しても意見を述べなかった人は、次の会議には呼ばれません。…ということはまず、

・情報共有、報告のための会議は存在できない

ということです。実際うちもやめました。
例えば、先週から今週で売上状況がどうなったのか知りたければ、口頭で聞くより数字で見たほうが分かりますよね。
うちは全社員が見れる社内共有用のフォーマットがあるので、会社の状況を知りたい場合、それを僕が見ればいいだけという状態にしています。
そしてそれに対して質問があれば、聞けば良いだけ、という状態にしています。

ミーティングや会議というのは、参加する人の間で解決すべき課題があるから話し合い、「よし、それをやろう!」と結論を出すために集まるわけであって、共有は違うツールですべきことだと思います。
ということで、うちでは情報共有という名の会議は一切やっていません。

極力組織は小さく、管理職は置かない

ということで、気付いた方いらっしゃるでしょうか?

・行動も思考も把握しない
・会話もしない
・会議で共有もしない

そうなんです。何もやらないんです。この3つをやめたら相当時間に余裕できそうじゃありませんか?
で、これを実現するための一番重要なことをここからお伝えします。

おそらく、今お伝えした3つのやめること、多くの企業はやめられないと思います。この3つがやめられない前提とは何でしょうか?
そう、それは「部下は上司より仕事ができない前提」があるかどうか?です。

つまりこの前提で世の中や会社が組まれているとすれば、常にチェック・改善・チェック・改善…をやっていくしかないですよね。それを、やめましょう!ということです。

一番の無駄は「上司と部下という関係をつくること」

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原則「会社とは仕事のできるプロ同士、プロの友達同士のコミュニティ」です。
つまり、うちには「仕事ができない、監視と指示ばっかりしないといけない、どうしようもないやつはいない」という考え方なんです。
なので僕が経営する会社では、経営者とその友達、という組織づくりをしています。管理職はいません。

「でも、どうしても(管理職を置かないと)役割が違いすぎる!ということが起こるのでは?」という問題については、会社を分けることでカバーしています。
会社を分け1つの共同体というものを分かりやすくし、それによって管理職を間に挟まなくて済むようにしているのです。

よって業務上の相談事があるとすれば、
「このWEBサイト、最後ここ、こうしますけどいいですかね?」
「いいよ」
というやり取りしか存在しません。
「いいと思うから次の会議で議題にだして」とかがありません。だって会議もないので。

多くの人が絡めば絡むほど、意思決定は遅くなり難しくなる

そう、シンプルではなくなるのです。基本的に現場は「お客さんが喜んで会社も儲かる」であればそれでいいのではないでしょうか。

そしてクレームがあったとしても「こちらに問題があるポイントは必ず改善する」を実現すればいいわけですよね。
もしお客様からクレームを言われて、そのクレームに対し営業担当者が「当社に非があることなのかどうか本当にわからない。だからこれは課長の判断じゃないと僕には本当にわからない!」…というような、そんな難解な問題が起きる可能性ってどのくらいあると思いますか?僕は100に1つかなと思います。

逆に頻繁にそういったことが起こるなら、そうとう難しい商品・サービスなんじゃないでしょうか?
結局そうやってお客様に言われても、担当者は話を持ち帰ることが当たり前になっているとすれば、それは「責任をもたない、無責任が許されている」ということですよね。そして「上司とはその対応をするための仕事をしている」ということで。
それ、本当にそこに2人いりますかね?…というのがエモト式の考え方です。

結論

さて、前回に続いてテレワークが日本ではなかなか普及しない、生産性が上がらないというお話をずっと続けてきましたが、お分かりいただけたでしょうか。

つまり、もともと日本における生産性が著しく低いのです。
そしてそれは何故そうなっているかというと、管理・共有という、この強烈な生産性を落とす概念が異常に発展してきたからなんだと思います。

そこに「テレワーク」というものを持ち込むことで、さらなる余計な「管理」「共有」が増えそれが日本でのテレワーク普及の悪さにつながっているのではないでしょうか。
その生産性の低さに輪をかけて生産性の低いことをするから、それはもう皆んなテレワークが嫌になりますよね。

ということで「なるほどな、やってみよう!」と思われた方、エモト式の「管理職不在経営」お勧めです。
ぜひ、劇的に上がる業務効率を実感してみてください!

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