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キッチンのレンジフードによる熱エネルギーの損失はどのくらい?

この記事は注文住宅を建てるにあたって調べた情報をMemo的に書いているものです。


キッチンのレンジフードには通常の排気のみを行うレンジフードの他に、給気も行える同時給排気型レンジフード、室外へ排気をしない室内循環型レンジフードというものがあります。
よくパッシブハウスに近いレベルを目指す際に熱損失を抑えるためにこの室内循環型レンジフードを検討される方も多いかと思います。私もそのような経緯で実際どのくらい熱エネルギーが失われるんだろう?と思い調べた記事になります。


失われた室温を元に戻すために必要なエネルギー

細かい計算は端折っています。
必要エネルギー [kWh] = 排気流量[m2] x 1.166 x ( 室温[℃] - 外気温[℃] ) x 0.277778 / 1000)

なお、実際にはエアコンで温度調整をすることになりますので、COP値を考慮する必要があります。COP=3~5程度で計算するとよいかと思いますが、このページでは簡略化し、COP=3で計算します。

年間必要エネルギー

試算条件

外気温:        5~35℃

外気温

室内気温:       22℃
排気流量:       300m2 (中目盛相当)
レンジフード利用時間: 1時間/回
電気料金:       30円/kWh
エアコンCOP:     3
レンジフード利用回数: 平日は夜のみ、土日は昼、夜のみ

レンジフード利用回数

試算結果

合計利用回数: 456回 = 456時間 (5.3%)
年間必要エネルギー = 325.3 kWh/年
電気料金(30円/kWh) = 3,253円/年



結論

私の家の生活パターンだと朝方は全くレンジフードを利用せず、平日は昼間も全く使用しません。そのため、失われるエネルギーの量も半分程度となりました。正直思ったより少ないエネルギー損失量でした。室内循環型レンジフード採用によって元を取るのは難しいと思われます。



UnsplashSidekix Mediaが撮影した写真


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