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怪文書、届く ~マンション・団地で猫を飼おう計画

古い団地などの集合住宅にある不当なペット禁止ルールを打破するための活動報告の続きです!

4月にうちの団地に「ペット飼育条件(細則)を定める要求」を提出したのですが、その少しあとに、集合ポストのうちの名前の横に「変」と書かれたテープを貼られるというイタズラがありました。

下を「又」と書いて直した形跡があり、恥ずかしい。

犯人を特定できないので動機もわかりませんが、うちの夫婦は昨年11月に入居したばかりで特に近隣とのトラブルはありません。おそらくこのペット飼育の件などで理事会に「これまでにない」要求をしていることが関係していそうだと思われます。

動機はさておき、理事らが直接やったとは思っていません。とはいえ隣人に愚痴をこぼした理事くらいはいてもおかしくないので、その周囲に義憤に駆られて「やっつけてやろう!」とする人がいても不思議ではありません。SNSではよくある「ファンネル」(ガンダム用語)効果ですね。

こんなことをされるのは高校生のとき教科書に落書きされて以来なので少しビックリしましたが、こうも陰険かつ幼稚な行為をするような惨めな人に「変」と言われても、かえってありがたい気がしてきました。

なので、これは記念として飽きるまでそのままにしておくことにしました。これを見るたび「がんばろう」と思えますからね。応援ありがとうございます!

村長直筆の「怪文書」!?

タイトルにある「怪文書」は、これとはまた別です。4月末になって届いた理事会からの返答、「村長」(現副理事長・次期理事長)による直筆お手紙)がかなり「怪しい」ものだったので今回その"さわり"を紹介することにしました。

うちの団地はただ古いだけでなく住民がなんとなく消極的で管理も行き届いていないため、駐輪スペースが斜面になっていて自転車が雪崩を起こす状態なのに数十年放置されていたりもします。このnoteではペットの件のみ話題にしてきましたが、ほかにも駐輪場の改善などを求めています。

駐輪場の件は今回の計画に直接は関係しませんが、古い団地の保守的な理事会の考え方がよくわかるのは誰かの参考になるかもしれないので、あわせて紹介することにします。物事をうまく決められない「残念な団地」はうちだけではないですからね。

※なお今回その一部を紹介する回答書面は、正式に管理組合理事会に提出を求めたいわば公文書であり、私信ではありません。

ペットの件①

・理事たちが勝手に住民の意向を決めつける流れ。
・理事会が住民の意見を代表できるという誤解がある(※伏線)。
・今回のような権利侵害は多数決で決めることではなく、理事には利害の衝突を解決する義務があることも指摘したが、それは無視。全体主義的。
・村長は「理事は輪番で決めるもの」と思い込んでいるが、実際には「立候補による」と規約に書かれている。村長自身も輪番ではなく就任。

ペットの件②

・いずれ条件を守る人はいなくなる、という完全な妄想に基づく主張。
・求めてもいないし、ほかの規約ではやらない「条件を守る人の識別」を必要だとしたうえで、無理だと否定。
・村長宅は防音設備を導入してピアノの演奏をしているが、他の住民は「経済的ゆとり」が確認できないので許さない。差別では?

ペットの件③

・村長はこの"年収1000万円の長女"がご自慢の様子。
・ペット移動用エレベーターが必要になるのは、人間用エレベーターにペットを同乗させるわけにはいかないため。うちの団地のように人間用エレベーターのないマンションに、ペット移動用エレベーターは必要ない("必要条件"か否か区別できていない)。

ペットの件④

・署名提出の要求は、こちらが単に要望しているだけなら程度正しい主張。
・問題がある部分を改めるのに必要なのは問題(権利侵害)の認識であって意見の多さではないが、そういう考えには至らず。

以上のように村長は、防音設備導入などの現実的な対策に対して、不必要なものを必要だとして、それが実現できないからダメだ、とする典型的な「藁人形論法」の使い手だということがわかります。

ただしここまでのペットの件への回答はまだ冷静で「序の口」だと言えます。次から、駐輪場修繕・増設の件への回答です。

駐輪場の件①

・現地を見て回って報告をまとめてくれた建設理事を「無責任」と言わんばかりの批判。
・「無いです!!お金!!」といきなりヒートアップし、おかしな様子に。
・こういう内部批判を表に出すのは、パワハラ(建設理事への)にあたる。
・理事会で見解をまとめてから回答すべきだが、私見で回答している様子。
・なお業者の言いなりに園芸費を垂れ流しているので、無駄遣いしなければお金はある模様。前例踏襲主義で予算案を改善できていない。

駐輪場の件②

・階段前にある危険性が高い駐輪スペースをようやく見に行った。
・現地を見もせずに一度却下されたので「ありえない」と、うるさく言った結果。

駐輪場の件③

・なぜか自転車が倒れる原因を説明し始める。しかも完全に推測。
・強風で倒れるのは当たり前。
・風だけでなく利用者が少し触れただけでも雪崩を起こすことがあり、通行人に被害が及ぶ恐れがあると文書で2回、口頭で1回説明済みのうえ、雪崩を起こした際の写真も見せているのに、記憶から抜け落ちている模様。

駐輪場の件④

・自分の階段前駐輪スペースでは倒れないと言い出す。自分本位?

駐輪場の件⑤

・委任(と賛成)した人は「正しく理解してない」
・反対した人は「正しく理解した」
・言い方からして村長は「反対」したと思われる。

駐輪場の件⑥

・予算がないというので、駐輪場有料化案の再検討を勧めたことへの反応。
・過去に住民から案が出ていながら理事会が検討すらしなかったことをなぜが威張り出す。
・有料駐輪スペース自体は他でも例があり、おかしいことではない。
・どうやら村長はこの○○さんのことが嫌いらしく、毎回「有名な」と枕をつけて呼ぶ。悪い噂を流して有名にしようとしているのは、どう見ても村長の方。

駐輪場の件⑦

・現在の需要を確かめるためのアンケートを勧めたことへの反応。
・理事会が有料化案を検討しなかったことが、なぜか住民が自転車を軽視しているようにすり替えられている。
・理事会が検討も提案もしていないのだから、住民たちには有料化案を判断する機会がない。すべて村長の妄想であり、その原因は理事会が住民を代表しているという誤解にある(※ペットの件①の伏線回収)。
・事実に完全に反した主張をしつつ、「これまで通り、以上」と急に偉そうな言い方で結論。

駐輪場の件⑧

村長コメント⑩

・またも「大変さ」を無理矢理かさ上げしたうえで、できないと否定する"藁人形論法"。その根拠は妄想。
・現在でも駐輪自転車の登録は有料で実施されている。
・会談で未登録自転車の存在を村長に伝えたが「摘発」せず放置している。
・「JSさん」は外注業者のこと。事務所スタッフの手伝いをすることも契約に含まれており、村長の指摘は誤り(こちらが提出した要望を受け付けてくれたのもJSさん)。
・管理事務所に行って村長の名を出すと「あの人はよくわかってない」と言われる。少し気の毒。
・私見を露わに「自転車ごとき」と言ってのけたうえ、「いやだ、いやだ!!」となぜか駄々をこね始める。

駐輪場の件⑨

・最後に、要望者(わたくし)に対して「想像力を欠けている」とストレートに侮辱。てにをは!

村長はどんな人?

このように村長は個人的にペットにも自転車にも関心がない立場のようですが、この2つの話題に対する"姿勢の違い"には興味深いものがあります。

ペットの件では自分の意見が住民と一致すると確信しているため署名を集めさせようとする余裕がある一方、駐輪場の件では威圧的に異論をシャットアウトするしかなく自身の意見に確信を持てていないことがよくわかります。アンケートも断固拒否。

村長は「意見の違いは正誤とは無関係」ということが理解できておらず、「自分の意見が正しい」という前提に立っています。そして自分の"意見"が相手に通じない場合に「正しさ」を補おうとします。足は使わないので、推測で。

「自分」と「みんな」が一体化していると誤解している様子も垣間見えます。多勢に加わることで自尊心を保つ人にはありがちな錯覚です。

それゆえ「分断」を懸念しているように言いつつ、実際には反対意見を「正しくない」ものとして打ち消すことに腐心してしまい、中立的な立場で実務的な解決法などを考えられません。

他者の意見を聞く気はまったく見受けられないことは今回の「怪文書」からも明白ですが、3月の"3時間に及ぶ会談"の間、村長は一度もメモをとらなかったのが印象的でした(で、忘れて同じことを繰り返してしまうので、こちらがそれに付き合わされているというわけです)。

多数決だけの民主主義では、少数派に犠牲を強いたり、差別、全体主義の温床となることの良い見本と言えそうです。

というわけで「こんな有り様」ではあるのですが、駐輪場の件に比べればペットの件はまだ「取りつく島」があるとも言えそうです。回答文書は、今回のような"トンデモ"だけで構成されているわけではないので、次回はそのなかにある"小さな成果"について報告します。

(つづく)



















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