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【鴨ブックス】新刊見本出来(しゅったい)!

みなさん、重版出来と書いてなんと読むかご存知ですか?答えは「じゅうはんしゅったい」です。それにあやかって、鴨ブックスの新刊の見本ができたとき僕は「しんかんみほんしゅったい!」と叫ぶことにしました。

とっても縁起が良さそうなので。^^

出版社をはじめて、はじめての本。見本は、もちろん編集作業の結実です。そしてもう一つ、流通の始まりという重要な意味があるのです。決して自己満足のためだけに、製本所から送ってもらっているわけではありません。

「じゃぁ、見本って何よ。もっと詳しく説明しなさいよ。」

そういって、僕に迫ろうとしたあなた!気持ちは分かります。でも、そういう風に迫られると、僕はやや赤面してしまいます。なぜならば、どこから話せば良いか迷うからなんです。

一言でいうと「取次会社に配本してもらうため」です。

でも、そう言われても意味がわからない方も多いのではないでしょうか。そうすると、出版流通を支える大きな制度うちの一つである「委託制度」について、説明しなければいけません。

委託制度とは、新刊の発売から一定期間、本屋さんが返品できる制度です。

これにより、多くの新刊は「発売前に出版社から取次に見本が持ち込まれ、取次が自社の仕入れ部数を決め(本屋さんの注文がなくても)、本屋さんごとの冊数を決めて(配本して)本を送る」ことができるようになるのです。

これが新刊の流れのベースです。既刊は売れ行きや実際の本をみて、本屋さんが自主的に注文冊数を決めて発注する流れも多いですが、新刊のベースは「取次の配本」なのです。取次は実際の本を見る必要があるのです。

だから、出版社は発売前に必ず「新刊見本」を用意しなければなりません。

鴨ブックスの第一弾書籍『心を変えれば、世界が変わる』の発売日は10月29日なのですが、先週の金曜日(10/15)、それに先駆けて新刊見本が出来上がってきました。手にした瞬間は、最高に嬉しかったです。

しんかんみほんしゅったい!!!!!!!!

デザイナー、DTP、校正会社、印刷会社…業者さんを選定し、編集部とどのような本にするか意思疎通しながら本を作ってきました。そしていま僕と営業部の皆さんは、全国の本屋さんに営業活動を行っています。

大きな出版社だと、編集と営業の分断が問題になったりします。編集は「良い本を作っても営業が売ってくれない」と言い、営業は「もっと売れる本を作ってくれ」とボヤくという悪循環が起きることがあるそうです。

でも鴨ブックスは、まだ始まったばかりで小さな出版社なので、そんなことは発生しようがありません。そこには、編集長と僕と鴨さんの合意形成があります。編集と営業は一つの流れでつながっているのです。

普通なら本ができてからは営業さんの仕事だと思うのですが、編集の一部を担った僕が見本をトラックから降ろし、取次をはじめとした関係先への発送作業を行っています。忙しいけど、充実しています。

なぜなら、全国の本屋さんから続々と嬉しいご注文をいただいているからです。

「書店を元気にする出版社」という鴨ブックスのパーパスに賛同した書店チェーン様と、大きなキャンペーンを実施させていただくことが早くも決定いたしました!来週、ご紹介しますね。

また、鴨ブックスいちおしの「書店を元気にするオンライン書店」e-honにはすでに多くの予約注文が集まっています。一時期は、予約ランキング1位を獲得していました。

ぜひ、みなさんもオンライン書店e-honで書店を選んで登録してくださいね。e-honでのご注文はこちらから。

上記のリンクをたどっていただければ、新刊の予約ページがでてきます。そこに表示されている「発売日」は土日の関係で「確実に書店に届く日にち」を表記しているそうです。親切ですね。

とにかく僕はこれから、編集部の皆さんと楽しく本を作って、営業部の皆さんと楽しく本を売っていきたいと思っています。

「なんか、新しい船が海に出ていくみたいだね」鴨さんが言った言葉が忘れられません。鴨ブックスのジョージクルーニー、文系ヒロは完全に自分が船乗りになった気でいます。

よい航海が待っているに違いありません。文系ヒロでした☆



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