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漢方で免疫力アップ! コロナ・感染症対策 第四回

2020年初頭から現在(2020年12月)に到るまで、世界的災厄としてその名を聞かない日はないコロナウイルス(COVID-19)。

ようやく待望のワクチンが登場する一方で、そもそも論としてコロナが発症するかしないかに大きく関わる免疫力に注目が集まっています。

そこで本連載では、コ2で「やさしい漢方入門・腹診」を連載された平地治美先生に、漢方からできるコロナ・感染症対策をご紹介いただきます。

やさしい漢方入門

漢方で免疫力アップ! コロナ・感染症対策

第四回 「熱を以って熱を制す葛根湯」
文●平地治美

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Image: iStock

前回は傷寒論の最初に登場する桂枝湯(けいしとう)について解説しました。

実はこの桂枝湯、私の薬局や鍼灸院にいらっしゃる患者さんにお渡しする機会は少ないのです。何故かというと、風邪を引いて薬を買いにいらっしゃる患者さんは、桂枝湯の段階をとっくに通り過ぎ、拗れた段階でお店に来ることがほとんどだからです。

では、桂枝湯は具体的にどのような状態で服用する処方なのか、もう一度振り返ってみます。

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