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4月に読んだ本【まとめ①:レオロジー・統計・偉人・料理・コピーライト】

【感想】おいしさのレオロジー

おいしさのレオロジーという タイトルですが、 食事関係のレオロジーの 一番の研究対象としては「高齢者 が食事を飲み込めるかどうか」です。 喉の奥で食べ物が取れるかどうかというのを、機械を使った試験によって評価が行われています。 やっていることは他のレオロジー研究の内容と同じです。 例えばチキソトロピー性を評価したり、粘弾性を評価したりということをしています。 そして バネと ダンパー を組み合わせたモデルで理論化し、 食べ物によってどのように挙動が異なるか評価を行います。 

普段口にしているホワイトソースやマヨネーズ、 クッキーやスポンジケーキなども、レオロジー物質で研究対象である。 これらの食べ物も理論によって 最適な食感が作られていると思うと、 普段の日常も楽しくなる。


【感想】数学ガールの秘密ノート  やさしい統計

グラフというのは、作り方次第で印象が大きく変わります。そこで、 グラフの真の姿を知るために使うのが、「 特徴量」 です。 最頻値や平均といったものから、 偏差・分散 といったものまで正しく統計量を見るための 基礎知識が学べます。こういった特徴量を知ることで、グラフに騙されることは減るでしょう。

本書では、コイン投げを例にして 正規分布を書く手順を学ぶ章があります。 これは、統計を知るために非常に良い経験だと思います。 あと、偏差値も身近な例ですが、正しく理解できてない人は多いです。 そういった人は、本書を読むことで偏差値の意味が難なく頭に入るはずです。


【感想】レオロジーの基礎知識

測定方法とそれによって何が計測できるかがまとめられています。複合的な挙動を示す非ニュートン性流体だからこそ、たくさんの測定方法が必要となります。

学問は進めば進むほど複雑性が増していきます。研究もスクラムを組んで取り組む現代では、複雑なことをどう伝えるかというのが、研究者の重要なスキルになるでしょう。


【感想】ざんねんな偉人伝

金遣いの荒い野口英世からプライドの高すぎるニュートンまで、国内外の偉人のエピソードが伺えます。孤独を感じる天才は多く、数々の偉人が人間関係でトラブルや悩みを抱えています。これは頭が良すぎることによって、周りと知性が合わないから起こることなのかもしれません。

ただ、偉人全員が孤独であったわけではありません。偉人のすごさを見抜いた友人が惚れ込むこともしばしばあり、理解者のいた人もいます。ただし、そういった偉人は別の悩みを持っているものです。

本書の良さとして、偉人の悩みを知ることで、同じ人間であることを感じられます。誰しも欠点はあります。その欠点を受け入れて何に取り組むかが大事なのです。



【感想】最新調理機器で作る魅力メニュー

温度調整できるオーブン?みたいな業務用の器具を使うレシピ集です。低温調理器を期待して読んだので、ちょっと予想と違った内容でした。ただ、普段生活していると全く知る由もないような、キッチンの業務用機器の性能の高さを感じられます。

従来との大きな違いは、繊細な火加減のコントロール力です。熱の入れ加減を自在に操れるようになったおかげで、一人でもフレンチ料理店を開ける時代になっています。実際、一人でフレンチを経営しているシェフの例も出ています。本当に良い時代になったなぁと思います。



【感想】ザ・コピーライティング

正しく計測することによって、どんな広告が人の心に刺さるのかを調査した結果が書かれています。たくさんの効果的なフレーズがあり、非常に使いやすい本です。手元に置いておきたい本。

本書では、人を引きつける本質部分について着目していて、釣り記事のような表面的なテクニックではありません。例えば、人間の欲求に刺さるようなコピーや、信頼されやすいコピーが推奨されています。

また、この本の良さはそのわかりやすさにもあります。コピーとともに納得のいく説明が書かれているので、自分の中に落とし込みやすいです。
実験→理論 の流れができているので、忘れにくい知識になるはずです。

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