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経営マニュアル~起業や事業を行うための基礎知識と考え方~⑫【基礎知識 第十二章 補助金・助成金】

50年以上生きてきてたくさんの失敗をした自分の実体験から感じた
経営マニュアル~起業や事業を行うための基礎知識と考え方~の
基礎知識 第十二章 補助金・助成金です。

【基礎知識 第十二章 補助金・助成金】

まずは補助金と助成金の違いを説明します。

補助金とは、経済産業省や自治体などが、経営革新や技術革新、生産性向上、起業、IT化、多角化など、目標とする政策目的達成のために税金を使って中小企業を支援する制度です。

助成金とは、主に厚生労働省が管轄している雇用関係の助成制度です。正社員の雇用や女性・高齢者の就業促進など、雇用に関する課題の実現に取り組む事業者に対して、一定額を助成する制度です。ただし、地方自治体によっては、補助金の性質であっても、助成金と名付けている場合がありますので注意しましょう。

基本的には補助金・助成金制度とは、国が自分たちの事業を助けてくれるためにお金を出してくれる制度です。
補助金・助成金を利用するのは借金をすることとはまったく違います。
自分の行う事業に対して2/3~3/4ぐらいの負担をしてくれるが現状です。

例えばIT導入補助金を使用して補助金の申請を行いECサイトを製作すると仮定します。
ECサイトの製作費が300万円だとします。
事業者は一旦300万円を製作会社に支払いをし、ECサイトを製作していただきます。製作後補助金の申請が完了すると国から補助金として200万円が会社に振り込まれます。
結果として自分の会社は300万円支払いましたが補助金で200万円戻ってくるので差し引き100万円でECサイトが製作できたということになるのです。
しかし、補助金・助成金は国民の税金から支出されていますので無駄な使い方はしないようにしましょう、そして補助金・助成金制度はどうしてあるのかという本質を理解しておかなくてはなりません。
補助金・助成金制度は会社が経営を進めていく上で事業の負担を軽くしてなるべく早く売り上げを多くあげさせて多くの利益からたくさんの税金を納税させるために補助金・助成金制度があるということを忘れてはいけないのです。

それと最近では補助金・助成金詐欺がすごく多くなっています。
支払いは国が支払いするので申請が完了すれば必ず支払いは行われます。
一般的な会社とのやり取りだと仕事をしたのに取引先の経営が悪化したら支払いをして頂けないことがあると思います。
そのため確実に申請を行ったら支払ってもらえる補助金・助成金制度は詐欺のいい標的になってしまうのです。
近年補助金・助成金制度も詐欺が多くなっているので審査などが年々厳しくなってきています。
そのことを理解して補助金・助成金制度を利用、申請しましょう。

補助金・助成金制度には、色んな種類がありその時代により都・県・区・町により内容は様々で変わって行きます。
まずは現在どんな事業補助金・助成金制度の種類があるかということを調べ、自分の行う仕事に活用(利用)出来るかどうかを把握しなければいけません。

補助金・助成金制度に対して分からなければ、助成金の申請から採択、着金までトータル的にサポートしてくれる会社もあります。
このような会社と協力し合い自分の事業を行っていくことが大切です。
ただ、基本補助金・助成金制度は申請する本人が申請しないと代理申請とみなされ不正扱いとりますので注意しましょう。

まずは自分の仕事内容が決まったら、補助金・助成金制度が活用出来るかを調べ、補助金・助成金制度の説明会(無料)に参加し、条件を満たしているのであれば申請をして認可が取れるかチャレンジして見ることが大切です。
無事認可が取れれば、その分経費が下がることになり結果として利益が上がることと同じになるのです。

近年日本では会社設立数と倒産数を比べると、圧倒的に倒産数が上回って来ています。
このままでは税金を納める会社が少なくなり、世の中のバランスが崩れて税収が少なくなってしまうため国は補助金・助成金制度に力を入れるのです。

最後にもう一度もちろん補助金・助成金とは借金ではありませんので、お金を貰っても返す必要がありません。
しかし、法を犯した形で補助金・助成金制度を使用すれば詐欺行為となり、逮捕されることになるのできちんとルールを守り補助金・助成金制度を使用することが必要です。

基礎知識と考え方だけでもかなり長くなりますが、なるべく各章ごとに短くわかりやすく解説していこうと思っております。
この経営マニュアルがみなさまの何かのお役に立てばうれしいです。
では、目次を掲載しますので記事は順次掲載していきます。
掲載しましたら目次のタイトルにリンクをしますのでお時間ある方、ご興味のある方はご覧ください。

目次
基礎知識 第十三章 事業計画書

よろしくお願いいたします。

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