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【高コスパ注文住宅④】この3つは押さえて!絶対に欠かしてはならない住宅性能

メーカー探しをしていると、どのメーカーも高性能を謳っていて、違いが分からないってことありますよね。今回ご紹介する3つの性能は絶対に家づくりにおいて欠かしてはならないポイントです。どのような視点で比較していくべきかしっかり抑え、間違いのない家作りにしていただけたらと思います。最初は、オシャレさや費用など表面的な一面が気になってしまいがちです。ですが、これから皆様が何十年と住む家です。いかにランニングコストを抑え、安心で快適に過ごせるのか、最もこだわっていただきたい性能3つをお話していきます。

◼️ずばり最も大事な性能はこの3つ
・耐震性
 100年に1度と言われる南海トラフ巨大地震が起きても、何回大地震が来ても倒壊しない、安心な住宅であること
・高気密高断熱
 冬は暖かく、夏は涼しい快適な住宅であること。冷暖房機器の使用量が少なく、省エネな住宅であること。
・耐久性
 劣化しにくく、修繕費を抑えることができる住宅であること。

それでは大事な3つの性能をどうやって比較していくべきか、詳細なお話に移りたいと思います。

■耐震性

家を建てるにあたって、将来、建物が倒壊するほどの強い地震が来ないかと不安な方は多いかと思います。でもご安心ください。しっかりとしたメーカーであれば適切に柱を増やして強度を上げ、100年に1度の揺れに対しても倒壊しない家を作ることは可能なのです。施主の皆さまが安心して住むことができる住宅として、まず耐震性能をご確認ください。
そこで基準となるのが耐震等級が3級であるのかどうかです。耐震等級1級というのが阪神・淡路大震災クラスの数百年に1度の地震(震度6強から7程度)でもギリギリ倒壊しない耐震性を有する計算になっており、最高グレードである耐震等級3級というのはその1.5倍の強さを有するように強度計算されていることを意味します。耐震等級1級でも倒壊しないのなら、1級でいいのではと思われる方もおられるかもしれませんが、ここで倒壊という表現は倒れていないけど、ダメージを受けているということに注意していただきたいです。繰り返しの地震でいずれ倒壊する可能性があるとしたら怖くて住んでいられないかと思います。大きな地震でも全く損傷なく暮らすためには、私は耐震等級3級を満たすことは最低ラインだと考えています。数百年に1度の地震にどれだけの強さを持てば安心なのか、費用とのバランスになってしまうので一概には言えないところですが、一つの基準として耐震等級3級を満たすことを条件にメーカー選びをしていただけると安心です。
ここで、さらにもう一つ注意いただきたいことがあります。メーカーに耐震性はどうですか?と尋ねたときに、たまに耐震等級3”相当”です。と回答するメーカーがいます。建売住宅など性能にお金をかけないメーカーに良くあることですが、耐震等級3級と耐震等級3級相当は全くの別物ですので相当という言葉を使うメーカーからはすぐに逃げてください。この相当とは、柱や構造壁の本数・枚数をただ数えるだけの簡易計算しか行っておらず、真の3級のような構造計算はやってくれません。簡易計算では剛性を出すための柱の本数は正しく出せませんので、実際の耐震性の実力は耐震等級3級と同等ではありません。良く7割は性能が落ちると言われています。7割と言うと、3級がもともと1級の1.5倍の強さを持っているとお話しましたので、相当というもの実力はざっくり耐震等級1級クラスということですね。大地震が来たら倒壊すれすれですので、”相当”が付かない耐震等級3級が出せるメーカーをお選びください。悪い業者さんに騙されないでください。また、活用すべき制度について今後お話していく予定ですが、その一つに長期優良住宅制度というものがあります。その認定条件として耐震等級2級以上が必要です。2級なので、それだけでは手放しにOKとは言いがたいですが、認定のために必然と強度計算をしてくれることがポイントです。長期優良住宅の認定を受けられるかどうかという質問をすれば、構造計算ができるちゃんとしたメーカーであることが分かりますので、その上でご自身が求める耐震性についてメーカーとお話をされてみてはいかがでしょうか。

◼️高気密高断熱

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