ネットは興味を広げるツール、本は興味を深めるツール
ネットの情報に求められる価値と、本の情報に求められる価値は異なる
はずです。
ネットの情報を取り巻く議論
「ネットの情報は信用ならない」
「ネットの情報はだめだ」
という意見は少なくない人間が持っているのではと思います。
こんなことを声高に叫ぶ人までいるのではないでしょうか?
「本からの正しい情報を得てほしい」
他方で、ネットの情報って「信用できる」かどうかが論点ではなくて、気軽にアクセスできるっていうところに価値があるように思うのです。
自然農という考え方との出会い
最近の私の例でいうと「自然農」という考え方。
まだ私も勉強中なので、大きなことは言えませんが、ざっというと
「農薬を使わずに、肥料もなるべく施さず、雑草と共生していく農業」
といったところでしょうか(諸説あると思われます)。
この考え方を知った情報ソースは、まさしくネット記事でした。
そこからこれまたネットで「自然農」をキーワードにほかの記事を探したり、youtubeで自然農を実践している人の動画を見ました。
やはり調べれば、調べるほど、疑問がわいてくるというもので、、、
そして、ついに、
「本、買うか」
自然農に関する本を買いました。
そもそもトピック絞って、10万字書くのはイかれてる
通説ですが10万字あれば薄い新書本くらいの文量になるといわれます。
それに対して、ネットの記事は長くても5000字、多くの記事は2000字以内、下手すれば1000字以内で書かれています。
そりゃ、情報量違いますよ。何せ10万字あるんですから。
そもそもトピックを絞って、10万字書けるってちょっとイかれてると思うんです。
僕も修士論文を10万字弱書きましたが、好きなだけでは10万字なんて埋まらないんです!
10万字を埋めるためには必要な情報をどんどん盛り込む必要があるわけです。
この点で本は、2000字で端的に情報を伝えようとするネット記事とはそもそも性質が全く異なるわけですね。
また、2000字で収めるためには、削らないといけない情報もあります。
ネットは興味を広げるツール、本は興味を深めるツール
私の主張としては、
ネットの情報に求められる価値と、本の情報に求められる価値は異なる
ということです。つまり、
ネットは興味を広げるツールで、本は興味を深めるツールなのです。
私たちは今、ネットを使って、気になったことをどんどん調べられる世の中になりました。
それがどんなちょっとした興味でも。
ネットの簡潔で・まとまった情報のおかげで、ある程度その興味の姿・形が見えてくるのです。
これは本当にすごいことで、興味の姿・形を探しに図書館まで行くなんてことは、もう今の時代にはありえないでしょう。
事実、図書館に並ぶ本の背表紙を見ても興味の姿・形は見えてきませんよね。
とはいっても、本当に興味を深めたいならば10万字読むしかないという部分は絶対にあります。
本はこの意味で、興味を広げるというよりも、興味を深めることに対する価値が大きくなっているのではないでしょうか?
「ネットの情報はだめ!本は素晴らしい」なんていう二者択一の議論ではなくて、それぞれの情報が「いつ・どのタイミングで効果が発揮されるのか?」という議論が広がっていけばいいなと私は考えています。
ーーー
私自身もnoteを書き初めて以来、いつの間にかネットで情報を提供する人になりつつあります。
私個人の思いとしては、自分のnoteが本(もっといえば論文や学術書)を読むきっかけになってほしいなと願っています。
この意味ではやはり私のnoteも「興味を広げるツール」という意味合いが大きいのです。
今後とも多くの人に興味を喚起できるような記事を目指していきたいと思います!
というわけで、本日はこれにて!
ご清読ありがとうございました!
また明日もアクセスしてみてください!
※ちなみにこの投稿は全部で1542字でした。
やっぱ10万字ってイかれてる(笑)
いただいたサポート分、宿のお客様に缶コーヒーおごります!