心地よく生きる #10
「自分を愛する以上に相手を愛することはできない」
皆さんはこのような言葉を聞いたことがあるだろうか。
以前、心理学の講座でこの言葉を聞いてどうしてこういうことをぼそっと講師の先生が言ったのかが分かるようで分からなかった。
しかし、本当の意味は段々染みてくるように分かってきた。
自分を愛する以上に相手を愛することはできないとは
自分を信じられずに、自分に対して低い評価をしていることが影響している。
親に愛情に対して、「親だから子供を愛するのは当たり前」と思いつつも、
「でも陰ではいらない子供だと思っているんだろう」、
「自分なんて生まれてこなければ良かったと思っているんだろう」、
「自分なんて価値がないから、もう声かけなくてもいいよ。お母さん、お父さん」
恋人に対して、
「自分のことを好きだと言うけど、それは嘘だ。こんな自分が好かれるわけがない」
「こんな自分じゃなくて他の人に行ったら幸せになれる。」
「こんな自分を好きでいるなんて…彼/彼女は可哀想だ。不憫だ」
友人に対して、
「こんな価値のない自分の話なんてまともに聞いてくれるわけがない」
「どうせ自分のことを、ダメな奴だと思っているんだ。先がないと思っているんだ」
周りの人達の親切や思いやりに対して、
「どうせこんな自分に対しての、言動は建前でしょ?」
「本音は優しくする価値がないと思っているんだろう」
このように自分を疑うと他の人からの愛情を素直に受け取れなくなる。
どれだけ親が、恋人が、友達が、みんなあなたのことを思っていても伝わらない。
逆の立場に立つと自分の好きな人・仲良くなりたい人に自分の思いを受け入れてもらえない悲しさがある。
もしあなたが…
こんなに子供を愛しているのに子供に受け入れてもらえなかったら?
こんなに恋人を愛しているのに、それを疑われたら?試されたら?
楽しいから友達でいるのに、楽しい気持ちを疑われたら?
ぜひ相手の立場も考えて見てほしい。
実際あなたが疑うことは、ほとんどがそうではないことを知ってほしい。
「愛して欲しい」「寂しい」と心を埋めたくなるのは、自分を疑って他の人がくれる愛や思いやりの気持ちを受け取らずに拒むから。
自分を否定することで、相手の気持ちを受け取れないから。
いい関係を築きたい人達の愛を疑って、疑って周りを傷つけてしまわないように、
自分をどうか愛してほしい
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