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Episode 236 あばたもえくぼも受け入れます。

「あばたもえくぼ」なんて言葉がありまして、好きな人については欠点さえも良く見えるって意味でつかわれるのですが、私がこの言葉の真意を理解したのは就職してからの話です。

パートナーと出会ったのは就職して直ぐのころの話です。
その辺の顛末に関しては以前に記事にしているので改めて書きませんが、私が「意中の人」と付き合うことになったのはパートナーが初めてなのです。
もちろん「ひと目惚れ」ですよ
それ以外で人を好きになる術を知りませんからね。

ひと目惚れの欠点は、相手の素性を全く知らないまま恋に落ちるということです。
ドラマや映画ではそれがミステリアスに語られることもあるのですが、実生活では基本的に起こらないのではないかと思います…。
映画にもなった、有川浩さんの「植物図鑑」の日下部樹(=岩田剛典)みたいに、転がり込んで同居とか、苗字も知らずとか…そんなの家に上げたらヤバいでしょうが!

流石にそれは誇張であって、物語の中だからこその話しなのですが、実際のところ、ひと目惚れの恋を成就させるには、「相手のここが好き」とか…そんなことを言っていてはダメなんです。
だって、お互いに相手のことなんて知らない状態なのですから、性格もヘッタクレもないじゃないですか!
その話が出るくらいなら、それくらい相手のことを知っているってことですよ。
それはもう、ひと目惚れでも何でもないです。
一目惚れとは、「あなたの全てを受け入れます、以上です!」なのです。

高橋留美子さんの名作「めぞん一刻」で、ヒロインの響子さんにひと目惚れする五代裕作。
相手は未亡人であって、自分は年下で、大学受験に失敗した浪人生で…。
イロイロ卑下する要因はあっても、結局のところ乗り越えなければならないのは「相手のここが…」ではなくて、自分の気持ちなワケです。

あばたでもえくぼでも、どうでもいいや。
人を好きになるとは、欠点も全て含めてそのひとを認めるということ

私はパートナーと出会って、そんな当たり前のことを初めて知るのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/5/8

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